ロンジンルアーおすすめ5選！シーバス攻略が変わる

夜の帳が降りた港湾部、あるいは広大な河口で、シーバスの気配を追い求める。しかし、目の前で起こるボイル（捕食音）とは裏腹に、ルアーには全く反応がない。そんな悔しい経験はありませんか。数多あるシーバスルアーの中から、その日の状況に完璧にマッチする一本を見つけ出すのは至難の業です。

そんなアングラーの強い味方となるのが、確かな実績と熱狂的なファンを持つ「ロンジン ルアー」です。フランキー、ウェイキーブー、悟空といった個性的なラインナップは、多くのアングラーに劇的な釣果をもたらしてきました。しかし、いざロンジン ルアーを選ぼうとすると、「社長はどんな人？」「Longinesという高級時計ブランドと関係があるの？」といった素朴な疑問や、「シーバス釣りのルアーは何番（サイズやタイプ）が良いのか」といった実践的な悩み、さらには「おすすめはどれ？」というストレートな問いが浮かびます。

この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問に答え、ロンジンルアーの神髄と、シーバス攻略のための戦略的な選び方、そして釣果に直結するおすすめモデルを徹底的に解説していきます。

ロンジンルアーの基本とシーバス攻略の核心

1. ロンジンルアーの社長は誰？ブランドの魂

ロンジンというルアーブランドを理解する上で欠かせないのが、代表である伊藤仁氏の存在です。彼は単なる経営者ではなく、長年の経験を持つ熱心なシーバスアングラーそのものです。ロンジンルアーがなぜこれほどまでに多くのアングラーから信頼され、熱狂的な支持を集めるのか。その答えは、伊藤氏の徹底した「現場主義」と「実釣性能へのこだわり」にあります。

彼が生み出すルアーは、机上の空論やデザイン先行ではなく、全てが過酷なフィールドテストを経て、実際に魚を釣るという結果に基づいて開発されています。「アングラーが本当に求めているものは何か」「どんな状況でシーバスのスイッチが入るのか」。その答えを誰よりも深く理解しているからこそ、フランキーやウェイキーブーといった、数々の記録魚を仕留めてきた名作ルアーが生まれるのです。

社長自身が、誰よりも厳しいテスターであり、誰よりも釣りに情熱を燃やすアングラーであること。それこそが、ロンジンルアーというブランドの魂であり、製品への絶対的な信頼感の源泉となっています。彼のブログやSNSでの発信を見れば、その情熱の一端に触れることができるでしょう。

2. Longines（時計）とは違う？ルアーブランド「ロンジン」とは

「ロンジン」と聞いて、翼を持つ砂時計のロゴで知られるスイスの高級時計ブランド「Longines」を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、ルアーメーカーの「ロンジン（LONGIN）」と、時計ブランドの「Longines」は、全くの別会社であり、一切関係はありません。これは、ルアー選びにおいて最初に解消しておくべき重要な誤解です。

「Longines どんなブランド？」という疑問は、時計ブランドに関するものであり、ルアーとは別物です。ルアーメーカーのロンジンは、前述の伊藤仁氏が代表を務める、千葉県に拠点を置く日本の純国産ルアーブランドです。「LONGIN」というブランド名は、「LONG（長く）」「IN（続く）」という想いを込めて名付けられました。

シーバスフィッシングを中心としたソルトウォーターゲームに特化し、アングラー目線での徹底的な製品開発を行うことで、独自の地位を確立しています。そのルアーは、釣れる性能はもちろん、細部にまでこだわった美しい仕上げや、所有する喜びを満たすデザイン性も高く評価されています。時計のLonginesとは全く異なる、熱い情熱を持った日本のルアーブランド、それが「ロンジン（LONGIN）」なのです。

3. シーバス釣りのルアー選び：何番がベスト？

「シーバス釣りのルアーは何番がよいですか？」という質問は、初心者の方が抱きやすい疑問ですが、ルアーにはリールのような明確な「番手」という概念はありません。この質問の意図は、おそらく「どのサイズやタイプのルアーを選べば良いか」ということでしょう。シーバスルアー選びで最も重要なのは、「その日の状況に合わせる」ことです。まず考えるべきは「レンジ（泳層）」。

シーバスが水面近くを意識しているならフローティングミノーやトップウォーター（例：ウェイキーブー）。少し沈んでいるならシンキングミノーやシンキングペンシル（例：悟空）。底付近にいるならバイブレーションやブレード系ルアーが有効です。次に「ベイトフィッシュのサイズ」。

シーバスが捕食しているイワシやイナッコの大きさに、ルアーのサイズ（例：90mm、120mmなど）を合わせるのが基本です。そして「アクション（動き）」。ただ巻きでナチュラルに泳ぐものから、ロッド操作でトリッキーな動きを演出するものまで様々です。

ロンジンルアーの一覧を見ても、フランキー（ミノー）、ウェイキーブー（ウェイクベイト）、悟空（シンペン）、イリコ（ワーム）など、それぞれ異なるレンジ、サイズ、アクションを持っています。一つの「ベスト」なルアーは存在せず、これらの要素を組み合わせて、その日の正解を探していくことこそが、シーバスフィッシングの醍醐味なのです。

4. ロンジンルアーの一覧と新作情報：戦略の幅を広げる

ロンジンルアーの魅力は、定番として長く愛されるモデルだけでなく、常にアングラーを刺激する新作をリリースし続けている点にもあります。ロンジンの公式ウェブサイトやSNSをチェックすれば、その豊富なルアー一覧と、開発中のプロトタイプや発売間近の新作情報をいち早く手に入れることが可能です。

主力となるラインナップを見ると、その戦略は明確です。例えば、オールラウンドな性能で人気のミノーシリーズにはフランキーやレビンがあり、表層攻略の切り札としてウェイキーブーが存在します。さらに、広範囲を効率よく探るためのバイブレーションとしてキックビート、食わせ能力に特化したシンキングペンシルの悟空やプレックス、そしてソフトベイトのイリコなど、シーバスフィッシングにおけるあらゆる状況、あらゆるベイトパターンを想定した、まさに「隙のない」布陣が敷かれています。

これらのルアーはそれぞれが持つ独自のコンセプトに基づいて設計されており、アングラーは自身の攻略シナリオに合わせて最適なピースをタックルボックスに加えることができます。新作ルアーは、最新のトレンドや新たなメソッドを反映していることが多く、既存のルアーでは攻略できなかった状況を打破する鍵となる可能性を秘めています。常にアンテナを張り、情報を収集することが、釣果アップへの近道となるでしょう。釣り具市場全体の動向は、日本釣用品工業会の統計データなどで確認でき、市場のトレンドを知る参考になります。

5. 特定モデル解説：ウェイキーブーと悟空の魅力

ロンジンの数あるルアーの中でも、特に個性が際立ち、多くのアングラーを魅了しているのがウェイキーブーと悟空です。「ロンジン ルアー ウェイキーブー」は、その名の通り水面直下で独特の引き波（ウェイク）を立てながら泳ぐウェイクベイトです。

特に、シーバスが水面の小魚を強く意識している状況、例えばイナッコやハクが群れているシャローエリアでは絶大な効果を発揮します。ただ巻きするだけで生命感溢れるアクションを演出し、静かな水面にV字の波紋を描きながら進む姿は、シーバスの捕食本能を強烈に刺激します。水面が炸裂するエキサイティングなバイトシーンは、一度味わうと病みつきになること間違いありません。

一方の「ロンジン ルアー 悟空」は、水平姿勢を保ちながらゆっくりと沈むシンキングペンシルです。このルアーの真価は、流れの速い河川や潮の効いたエリアでのドリフト釣法で発揮されます。ラインを張りすぎず、流れに乗せて自然に漂わせることで、弱って流される小魚を完璧にイミテート。警戒心の強いランカーシーバスでさえも、思わず口を使ってしまうほどの食わせ能力を秘めています。

特にバチ抜けパターン（ゴカイが水中を漂う時期）など、波動の弱いベイトを偏食している際には、無類の強さを誇ります。これら二つのルアーは、全く異なるアプローチでシーバスを攻略するための強力な武器であり、ロンジンの開発力の高さを象徴する存在と言えるでしょう。

釣果を劇的に変える！おすすめロンジンルアー5選

1. ロンジン(LONGIN) フランキー 120mm

あなたがもし、初めて訪れるフィールドで最初に投げるルアーに迷ったら、あるいはどんな状況でも安定した釣果をもたらしてくれる絶対的な信頼を置ける一本を探しているなら、その答えは「フランキー120」をおいて他にありません。このルアーは、シーバスフィッシングの基本となるミノープラグの理想形を追求して生まれました。

一見するとオーソドックスな形状ですが、その内部にはロンジンの技術の粋が凝縮されています。特筆すべきは、その驚異的な飛距離性能です。内蔵されたタングステンウェイトと、空気抵抗を極限まで抑えたボディ設計により、逆風を切り裂くようにして遥か彼方のポイントまで到達します。これまで届かなかった沖の潮目や橋脚周りも、フランキー120なら射程圏内に収めることができるでしょう。

そして、ただ飛ぶだけではありません。リトリーブを開始すれば、生命感溢れるウォブンロールアクションで泳ぎ出します。その動きは、シーバスが最も好むベイトフィッシュであるカタクチイワシやイナッコの群れそのもの。スローリトリーブでは弱々しく泳ぎ、ファストリトリーブでは逃げ惑うように泳ぐ。アングラーの意のままにアクションを変化させられる高い操作性も魅力です。潜行レンジは約80cm～1mと、シーバスのヒットゾーンを的確にトレース。

港湾部、河川、サーフ、干潟と、どんなフィールドでも主役になれる汎用性の高さ。この一本がタックルボックスに入っているという安心感は、あなたの釣りをより攻撃的で、自信に満ちたものへと変えてくれるはずです。「迷ったらフランキー」。多くのアングラーがそう口にするのには、確かな理由があるのです。

2. ロンジン(LONGIN) ウェイキーブー

水面が割れる、あの興奮を一度味わってしまったら、もう戻れない。「ウェイキーブー」は、そんなトップウォーターゲームの魔力的な魅力を、誰でも簡単に体験させてくれる魔法のルアーです。シーバスが水面を意識し、ベイトを追い詰めている状況。

そんな最高の瞬間を逃さないために開発されたこのウェイクベイトは、他のルアーとは一線を画す存在感を放ちます。その最大の特徴は、着水直後からリトリーブするだけで、水面直下（サブサーフェス）をV字の引き波を立てながら艶めかしく泳ぐアクションにあります。この引き波こそが、広範囲のシーバスにその存在を知らせ、フィーディングモードのスイッチを入れる強力なトリガーとなるのです。

あなたはただ、ゆっくりとリールを巻くだけ。それだけでウェイキーブーは、まるで水面でもがく傷ついたボラやコノシロのように、シーバスの本能をダイレクトに刺激します。特に、ベタ凪で静まり返った夜のシャローエリアや、流れのヨレが絡む明暗部では無類の強さを発揮。ルアーの背中が見えるか見えないかの絶妙なレンジ（0～30cm）を泳ぎ、水面を炸裂させる激しいバイトを誘発します。

これまでミノーやシンペンを投げても反応がなかった魚が、ウェイキーブーを通した途端に狂ったように襲いかかってくる。そんな劇的な体験は、あなたのシーバスフィッシングの価値観を根底から覆すほどのインパクトを持つでしょう。「水面炸裂」という最高の瞬間を、ぜひその手で確かめてください。112mm、137mmといったサイズバリエーションがあり、ベイトサイズやフィールドに合わせて選択可能です。

3. ロンジン(LONGIN) キックビート 70mm 20g

広大なサーフ、大河川の河口、水深のある堤防。誰もが攻めあぐねるようなタフな状況でこそ、「キックビート」はその真価を発揮します。このルアーは、バイブレーションの持つ圧倒的な飛距離と強い波動、そしてメタルジグに匹敵する沈下速度を高次元で融合させた、ロンジンの「飛び道具」です。70mmという比較的小さなシルエットながら、自重は20g（他に55mm/12g, 15gモデルもあり）。

空気抵抗を計算し尽くしたコンパクトなボディは、まるで弾丸のような飛距離を生み出します。他のアングラーが届かない未開拓のゾーンへ、あなただけがアプローチできるという優越感。それだけでも、このルアーを手にする価値は十分にあります。しかし、キックビートの本当の恐ろしさは、ただ巻きするだけで発生する強力なウォブリングアクションにあります。

ブルブルと手元に明確に伝わる強い波動は、濁りが入った状況や、魚の活性が低い時間帯でも、シーバスやヒラメ、青物にその存在を猛烈にアピール。リアクションバイトを誘発します。さらに、その速い沈下速度を活かした「リフト＆フォール」も得意中の得意。一度着底させてからロッドを煽って持ち上げ、再び沈める。この縦の動きに、思わず口を使ってしまうターゲットは後を絶ちません。

特にボトム付近を意識しているヒラメやマゴチ、あるいは深場に落ちたシーバスに対しては、まさに必殺技と言えるでしょう。飛距離、アピール力、そしてボトム攻略能力。これまで攻めきれなかった遠くのポイント、深いレンジを攻略するための最終兵器。あなたの攻略の幅を、飛躍的に広げてくれる一品です。

4. ロンジン(LONGIN) レビン 95mm

シンキングペンシルというカテゴリーは、使いこなせば強力な武器になる一方で、何をしているか分かりづらく、苦手意識を持つアングラーが少なくないのも事実です。「レビン」は、そんなシンペンの概念を覆すために生まれました。ロンジンが目指したのは、誰が使っても飛距離が出て、誰が使っても明確な使用感があり、そして誰が使っても釣れる、シンキングペンシルの新たなスタンダードです。

その最大の特徴は、ただ巻きするだけでボディを左右に揺らしながら泳ぐ、レビン独自のウォブリングアクションにあります。従来のシンペンが持つI字系の動きに、ミノーのようなアピール力をプラス。これにより、アングラーはルアーの動きを手元で明確に感じ取ることができ、ルアーがどこをどのように泳いでいるのかを正確に把握できます。

この操作感の良さが、釣りの集中力を高め、バイトチャンスを逃しません。特に、流れの変化が複雑に絡み合う河川でのドリフト釣法では、その性能を遺憾なく発揮。流れより少し速く、あるいは少し遅くリトリーブすることで、絶妙な間でシーバスの捕食スイッチを入れることができます。また、その美しい水平フォール姿勢は、ただ沈めるだけでバイトを誘発するほどの威力を持っています。

95mm（レビン）の他に、75mm（レビンミニ）、120mm（レビンヘビー）といったサイズバリエーションも豊富で、ベイトサイズや攻略レンジに合わせて選択可能。もう、シンキングペンシルを難しいと感じる必要はありません。レビンが、あなたを新たな釣りのステージへと導いてくれるはずです。

5. ロンジン(LONGIN) 悟空 110F

「悟空」の名は、シンキングペンシルのイメージが強いかもしれませんが、この「悟空 110F」は、その名を冠したフローティング（F）モデルであり、シャロー（浅瀬）攻略の新たな一手となる可能性を秘めたルアーです。全長110mm、自重14g。

フローティングでありながら、内蔵された重心移動システムにより、安定した飛行姿勢と十分な飛距離を実現します。このルアーの真髄は、その独特なアクションと潜行レンジにあります。リトリーブを開始すると、水面直下（サブサーフェス）から約50cmまでのシャローレンジを、ボディを左右にくねらせるような、艶めかしい「スラロームアクション」で泳ぎます。

これは、シンキングペンシル悟空の持つナチュラルな波動を踏襲しつつ、フローティングならではの「浮力」と「キレ」をプラスしたもの。特に、ベイトフィッシュが水面近くを漂っている状況や、干潮間際の極浅エリアで、その威力を発揮します。ただ巻きだけでなく、軽いトゥイッチを加えると、ボディを「ヒラッ」と翻し、リアクションバイトを誘発する「食わせの間」を演出することも可能です。

ウェイキーブー（水面直下0～30cm）ではアピールが強すぎる、あるいはもう少し下のレンジを探りたい。フランキー（80cm～1m）では潜りすぎる。そんな、絶妙な「隙間」のレンジを完璧に攻略するために、悟空110Fは生まれました。シャロー攻略の引き出しを増やし、他のアングラーと差をつけるための一本として、ぜひあなたの戦略に加えてみてください。

まとめ：信頼のロンジンルアーで、シーバスとの出会いを掴む

ロンジンルアーというキーワードから始まったあなたの探求は、このブランドが単なるルアーメーカーではなく、代表・伊藤仁氏の熱い情熱と、アングラー目線での徹底的なこだわりによって生み出される「釣るための道具」であることを明らかにしたのではないでしょうか。

この記事では、Longines（時計）との違い、シーバスルアー選びの基本、そしてウェイキーブーや悟空といった個性的なモデルの魅力について解説してきました。もう、釣具店の壁一面に並んだルアーを前に、どれを選べば良いのかと途方に暮れる必要はありません。あなたの取るべきアクションプランは明確です。

まずは、あなたが最も頻繁に釣りをするフィールドや、得意なシチュエーションを思い浮かべてみてください。そして、今回紹介したフランキー、ウェイキーブー、キックビート、レビン、悟空110Fの中から、あなたのスタイルに最も合うと感じた一本を選んでみましょう。それが、釣果への最も確実な一歩となります。

その一本を信じて投げ続けることで、ルアーの性能を最大限に引き出すことができ、これまでとは違う世界が見えてくるはずです。水面が炸裂する興奮、あるいは、流れに乗せたルアーに伝わる重々しいバイトの感触。その感動的な一匹との出会いが、あなたを待っています。さあ、信頼できる武器を手に、新たな釣りの扉を開きましょう。