- ラパラの原点、オリジナルフローターが持つ普遍的な魅力の秘密
- ラパラ フローティング7と11などサイズ別の戦略的な使い分け
- シーバスを筆頭にあらゆる魚種を虜にするアクションの出し方
- 最新モデル「フローター エリート」や改造の可能性
ラパラ フローティングの伝説を解明!基本性能とシリーズの違い

- 伝説の始まり:オリジナルフローターが愛される理由
- サイズ戦略:ラパラ フローティング7と11の使い分け
- シーバス攻略の鍵:フローティングミノーとしての威力
- 新時代のエース:ラパラ フローター エリートとは?
- 奥深い世界:ラパラ フローティングの改造とチューニング
1. 伝説の始まり:オリジナルフローターが愛される理由
ラパラ フローティング、特にその原点であるオリジナルフローターが時代を超えて愛され続ける理由は、その唯一無二のアクションと素材にあります。ボディに使われているのは、天然素材であるバルサ材。プラスチック製ルアーには再現不可能な、極めて高い浮力と水馴染みの良さを生み出します。
このバルサボディが生み出すのは、弱った小魚が水面直下をヨタヨタと泳ぐ姿そのもの。リトリーブを開始した瞬間にスッと潜り、止めればフワッと浮き上がるレスポンスの良さは、まさに生命感の塊です。この動きが魚の本能を強烈に刺激し、低活性時やスレた状況でも口を使わせる力を持っています。
また、ハンドメイドで調整される微妙なバランスと、一つ一つ手作業で検品される品質管理も、ラパラが築き上げてきた信頼の証。このフローティングミノーが持つ普遍的な魅力は、シーバスフィッシングにおいても絶大な効果を発揮し、多くのアングラーにとって絶対に外せないパイロットルアーとして君臨し続けているのです。
2. サイズ戦略:ラパラ フローティング7と11の使い分け
ラパラ フローティングの釣果を最大限に引き出すためには、サイズの使い分けが極めて重要です。中でも特に使用頻度が高いのが、ラパラ フローティング 7(7cm)とラパラ フローティング 11(11cm)でしょう。まず、基準となるのは11cmモデル。
このサイズは多くのフィールドでベイトフィッシュの平均サイズに近く、特にシーバスを狙う上でのオールラウンダーと言えます。適度なアピール力を持ちながらもプレッシャーを与えすぎず、河川から干潟、港湾部まで場所を選びません。一方、7cmモデルは、ベイトが小さい時や、ハイプレッシャーな状況で絶大な効果を発揮します。
マイクロベイトパターンはもちろん、セレクティブになったシーバスに対して口を使わせる切り札となり得る存在です。また、メバルやカマスといったライトゲームのターゲットにも有効で、その汎用性は計り知れません。重要なのは、その日のベイトサイズや魚の活性を見極め、最適なサイズをセレクトすること。この戦略的な使い分けこそが、ラパラ フローティングという伝説のルアーの真価を引き出す鍵となるのです。
3. シーバス攻略の鍵:フローティングミノーとしての威力
ラパラ フローティングミノーがシーバスアングラーから絶大な支持を得ている理由は、そのシンプルかつ奥深い使い方にあります。最も基本的なテクニックは「ただ巻き」。一定速度でリールを巻くだけで、ボディを左右に揺らしながら泳ぐウォブンロールアクションを発生させます。
この動きが、シーバスの捕食本能をダイレクトに刺激するのです。特にナイトゲームの明暗部や橋脚周りでは、流れに乗せながらゆっくりと巻くだけで、まるで本物の小魚が流されているかのように演出し、潜んでいたシーバスのバイトを誘発します。さらに効果的なのが「ストップ&ゴー」。リトリーブを数秒間止めると、ルアーはゆっくりと水面に向かって浮上します。
この浮き上がる瞬間にバイトが集中することが非常に多く、追尾してきたシーバスに見せる「食わせの間」として機能します。このフローティング性能を活かした攻めこそが、他のルアーにはない大きな武器。ラパラ フローティングは、アングラーの意図通りにシーバスを誘い出し、喰わせることができる、まさに必携のフローティングミノーなのです。
4. 新時代のエース:ラパラ フローター エリートとは?
ラパラ フローター エリートは、長年愛されてきたオリジナルフローターの伝統的なアクションを継承しつつ、現代の技術で戦闘力を大幅に高めた新時代のモデルです。最大の特徴は、ボディ内部をワイヤーが貫通するスルーワイヤー構造の採用。
これにより、オリジナルモデルの弱点であった強度面が劇的に向上し、大型のシーバスや青物とのファイトでも安心してやり取りが可能になりました。また、ボディ素材にはプレミアムバルサを使用しつつ、内部のウェイトバランスを最適化。これにより、オリジナルモデルを上回る圧倒的な飛距離を実現しています。向かい風の中でも狙ったポイントへ正確にルアーを届けることができるため、攻略の幅が大きく広がりました。アクションは、低速リトリーブでもしっかりと水を掴んで泳ぎ出す伝統の動きを忠実に再現。
ラパラ フローティングの釣れる遺伝子を受け継ぎながら、現代のタフなフィールドに対応するべく進化したエリートシリーズは、オリジナルを知るベテランから、これからラパラを使い始めるアングラーまで、全ての人の期待に応えるエースとなるでしょう。
5. 奥深い世界:ラパラ フローティングの改造とチューニング
ラパラ フローティングの魅力は、完成された性能だけでなく、アングラー自身の手でカスタマイズできる奥深さにもあります。多くのユーザーが行う代表的な改造が、ウェイトチューニングです。ルアーの腹部に板オモリを貼り付けることで、浮力を調整し、サスペンドに近い状態を作り出すことができます。
これにより、ストップ&ゴーの際にルアーを一定の水深に留め、より長く魚にアピールすることが可能になります。特に低水温期や低活性時のシーバスに対して絶大な効果を発揮するテクニックです。また、フックの交換も定番の改造の一つ。より鋭く、より大きなフックに交換することでフッキング率を向上させたり、あえてサイズを落としてアクションをより大きくしたりと、その狙いは様々です。
これらの改造は、自分だけのオリジナルアクションを追求する楽しみを与えてくれます。そして、苦労して手にした一匹を確実に取り込むために、ラパラ フローティングネットのような信頼できるランディングツールを準備しておくことも重要です。ルアーの改造からランディングまで、一連の流れすべてがラパラ フローティングの世界を深く楽しむための要素なのです。
釣果を約束する!必携ラパラ フローティングミノー5選

- Rapala(ラパラ) オリジナルフローター 11cm F11
- Rapala(ラパラ) オリジナルフローター 7cm F7
- Rapala(ラパラ) フローターエリート 8.5cm FTE85
- Rapala(ラパラ) シャッドラップ 7cm SR7
- Rapala(ラパラ) オリジナルフローター 13cm F13
1. Rapala(ラパラ) オリジナルフローター 11cm F11
もし、あなたが無人島に一つだけルアーを持っていくとしたら。世界中の熟練アングラーの多くが、迷わずこのラパラ オリジナルフローター 11cm、通称F11を選ぶでしょう。それほどまでに、このルアーは普遍的で、絶対的な信頼を勝ち得てきました。なぜ、ただの木片にも見えるこのルアーが釣れ続くのか。
その答えは、天然素材バルサウッドが生み出す唯一無二のアクションにあります。プラスチックでは決して再現できない、艶めかしいウォブンロール。それはまるで、瀕死の小魚が最後の力を振り絞って泳ぐ姿そのものです。特にシーバスフィッシングにおいて、このF11の威力は計り知れません。
ナイトゲームの明暗部、河川のヨレ、橋脚の際。あなたがやるべきことは、ただゆっくりとリールを巻くだけ。すると、ルアーは水面直下をヨタヨタと泳ぎ、シーバスの捕食本能を根源から揺さぶります。難しいロッドアクションは一切不要。ルアーが仕事を果たし、あとは水面が炸裂するのを待つだけです。
もしかしたら、あなたは最新の高性能ルアーに比べて飛距離が出ないことや、そのシンプルな見た目に物足りなさを感じるかもしれません。しかし、釣果こそが正義です。何十年もの間、世界中の魚を騙し続けてきた歴史が、その性能を何よりも雄弁に物語っています。あなたのボックスに眠る数々のルアーが沈黙した時、最後に頼れるのは、きっとこのF11になるはずです。釣りの原点に立ち返り、魚を釣るという本質的な喜びを、この一本で再確認してください。
2. Rapala(ラパラ) オリジナルフローター 7cm F7
フィールドが日に日にタフになる現代の釣りにおいて、ルアーのサイズが釣果を大きく左右する場面は少なくありません。大きなルアーを見慣れたスレた魚たち、マイクロベイトを偏食するセレクティブなシーバス。そんな彼らの高い壁を打ち破るための鍵が、このラパラ オリジナルフローター 7cm、F7です。
兄貴分であるF11の伝説的な釣能力を、コンパクトなボディに凝縮したこのモデルは、まさにフィネス戦略の切り札。その小柄なシルエットは、ハイプレッシャーな港湾部や小規模河川で、魚に警戒心を抱かせることなく口元まで送り届けることができます。ただ小さいだけではありません。素材はもちろんバルサウッド。
リトリーブすれば、F11譲りの艶めかしいアクションで泳ぎ、止めればフワリと浮き上がる生命感溢れるレスポンスは健在です。この動きは、シーバスだけでなく、メバルやカマス、チヌといったライトゲームの好敵手たちにも抗いがたい魅力として映ります。
もしかしたら、あなたは7cmというサイズにアピール力不足を感じ、大物には不向きだと考えるかもしれません。しかし、それは大きな誤解です。タフな状況で、賢いランカーフィッシュほど、捕食しやすい小さなベイトを選ぶ傾向があります。
F7は、そんな彼らが思わず口を開いてしまう、完璧な一口サイズなのです。他のアングラーが攻めあぐねている状況で、あなただけが静かに釣果を重ねる。そんな優越感を、この小さな巨人が与えてくれるでしょう。あなたのタックルボックスに、静かなる刺客を忍ばせてください。
3. Rapala(ラパラ) フローターエリート 8.5cm FTE85
ラパラの伝説は好きだ。でも、現代のフィールドでは正直、飛距離や強度に不安がある。そんな風に感じているあなたのために生まれたのが、このフローターエリート 8.5cm、FTE85です。これは単なる復刻版や改良版ではありません。
ラパラが築き上げてきた伝統の魂に、現代のテクノロジーを注ぎ込み、全く新しい戦闘兵器として再設計された、いわば未来のオリジナルフローターです。まず、そのキャスト性能に驚くはずです。ボディ内部に最適化されたウェイトを内蔵し、これまでオリジナルフローターが届かなかった遥か先のポイントまで、一直線に突き刺さるような弾道で飛行します。広大なサーフや大規模河川の対岸、沖の潮目。
今まで指をくわえて見ていたあの場所が、ついにあなたの射程圏内に入るのです。そして、モンスタークラスとのファイトを想定したスルーワイヤー構造。ボディが破壊されようとも、ワイヤーが繋がっている限り、フックとラインは決して離れません。
もう、大物を掛けてからの不安に怯える必要はないのです。もちろん、アクションはラパラの血統そのもの。プレミアムバルサが生み出す、あの唯一無二のウォブンロールは忠実に再現されています。伝統と革新の融合。それは、古き良き時代の信頼感と、最新兵器の機能性を同時に手にすることを意味します。過去の栄光にすがるのではなく、未来の釣果をその手で掴み取りたいと願う、全ての挑戦者にこの一本を捧げます。
4. Rapala(ラパラ) シャッドラップ 7cm SR7
あなたのボックスには、細身のミノータイプばかりが並んでいませんか。魚たちが常に小魚だけを追いかけているとは限りません。エビやカニ、あるいはフナやブルーギルのような体高のあるベイトを捕食している場面は数多く存在します。そんな時に絶対的な威力を発揮するのが、このラパラ シャッドラップ 7cm、SR7です。
オリジナルフローターと同じくバルサ素材でできていますが、その形状は大きく異なります。ファットなシャッドボディと大きなリップが特徴で、リトリーブするとボディを激しく震わせながら潜行する、タイトなウォブリングアクションを発生させます。この強い波動は、濁りの入った状況や、魚の活性が高い時に、広範囲からターゲットを引き寄せる絶大なアピール力を誇ります。
また、フローティング性能を活かした障害物回避能力も特筆すべき点です。岩や杭などのストラクチャーにリップが当たると、ヒラリと軌道を変えて根がかりを回避し、その直後の浮き上がる瞬間にリアクションバイトを誘発します。これは、攻めなければ釣れないと分かっていながら、ルアーを失うことを恐れて攻めきれなかったピンスポットを、大胆に攻略できることを意味します。
シーバスはもちろん、ブラックバスやトラウトなど、魚種を選ばないその実力は、まさにバーサタイル(万能)という言葉がふさわしい。ミノーの釣りに限界を感じた時、状況を打破するための一手として、このシャッドラップがあなたの強力な武器となることは間違いありません。
5. Rapala(ラパラ) オリジナルフローター 13cm F13
ランカーサイズを狙うのであれば、ルアーもまた、それにふさわしい存在感を放つべきです。コノシロや落ちアユなど、大型のベイトフィッシュが接岸する秋のハイシーズン。そんな夢のような状況で、小さなルアーを投げるのはあまりにもったいない。
ビッグフィッシュは、効率よくエネルギーを摂取できる大きな獲物を好んで追いかけます。そんな彼らの目の前に、最も効果的な答えを提示するのが、このラパラ オリジナルフローター 13cm、F13です。11cmモデルを一回り大きくしたそのボディは、水中で圧倒的な存在感を放ち、遠くにいるシーバスにもその存在を強烈にアピールします。アクションは、オリジナルフローター特有のゆったりとしたウォブンロール。
大きなボディが水を動かす攪拌力は凄まじく、まるで本物の大型ベイトが悠々と泳いでいるかのような錯覚を与えます。あなたがこのルアーに感じるかもしれない不安は、その大きさゆえに喰いが悪いのではないか、ということでしょう。しかし、状況がマッチすれば、その心配は杞憂に終わります。F13に襲いかかってくるのは、小さなシーバスではありません。
このルアーを丸呑みにできる、選ばれた個体だけです。つまり、F13で釣れる一匹は、あなたにとって忘れられないメモリアルフィッシュになる可能性が極めて高いのです。数釣りではなく、生涯の記憶に残る一匹を。そんなロマンを追い求めるアングラーにこそ、このF13を手に取ってほしい。その手にした重量感が、やがて訪れる強烈な衝撃を予感させてくれるはずです。
まとめ:ラパラ フローティングであなたの釣りを伝説に変えよう

ラパラ フローティングというキーワードから始まったあなたのルアー探しの旅が、この記事を通じて新たなステージに進むことを願っています。オリジナルフローターの普遍的な魅力から、F7やF11といったサイズの戦略的な使い分け、そしてフローターエリートという現代的な進化まで、その世界の奥深さを感じていただけたのではないでしょうか。
このルアーは、単なる釣りの道具ではありません。アングラーの意図を忠実に水中で再現し、魚との距離を縮めてくれる、信頼できる最高のパートナーです。あなたが次に行うべきアクションは非常にシンプルです。まずは、今回紹介したモデルの中から、ご自身のメインフィールドやターゲットに最も合うと感じた一本を選んでみてください。
そして、フィールドに立ち、ただゆっくりとリールを巻いてみるのです。手元に伝わる、生命感あふれる振動。それは、何十年もの間、世界中のアングラーを魅了し続けてきた伝説の鼓動です。その先には、今まで攻めあぐねていたタフな状況を打破し、水面を割って飛び出してくるターゲットの姿が待っているかもしれません。
ラパラ フローティングを手にした時、あなたの釣りは単なる作業から、魚との対話へと変わります。その一本が、あなたの釣りの歴史に新たな伝説を刻むきっかけとなるでしょう。