遥か彼方の水平線で、一瞬だけ盛り上がる潮目。突如として湧き上がる、青物のナブラ。その千載一遇のチャンスを目の前にした時、あなたが自信を持って結ぶことのできるルアーは何ですか。タックルハウスが誇るフィードポッパー150は、そんなビッグチャンスを確実にモノにするために、数多のインプレでエキスパート達から絶大な信頼を寄せられる最高峰のポッパーです。
しかし、このルアーの真価は、単なるポッパーという言葉だけでは語り尽くせません。ポッピングはもちろん、ダイビングやウォブリングまでこなす、その唯一無二の特徴とは何か。
この記事では、青物を狂わせるフィードポッパー150の具体的な使い方から、推奨フック、おすすめカラー、そして70から175まで続くシリーズ全体の魅力まで、その全てを徹底的に解説します。
- フィードポッパーの最大の特徴である「多彩なアクション」の秘密を徹底解剖
- 青物を狂わせるポッピング、ダイビング、ウォブリングの具体的な使い方
- 70から175まで、シリーズ各サイズの明確な使い分けとターゲット設定
- 数々のインプレで実績多数!厳選された必携のおすすめカラー5選
フィードポッパーの核心インプレ!唯一無二の特徴と使い方

- そもそもポッパーとは?青物が水面を割る理由
- フィードポッパーの最大の特徴「多彩なアクション」を徹底解剖
- フィードポッパーとダイビングウォブラーの明確な違いと使い分け
- サイズ別(70/100/121/150/175)ラインナップとターゲット魚種
- 推奨フックセッティングとシングルフック換装のメリット
1. そもそもポッパーとは?青物が水面を割る理由
フィードポッパーを深く理解する前に、まずポッパーというルアーの基本的な役割についてお話ししましょう。ポッパーとは、ルアーの先端に設けられたカップ状の窪みで水を受け、ロッド操作によってゴボッというポップ音と、派手なスプラッシュ(水しぶき)を発生させるトップウォータールアーの一種です。
この音と泡が、水中のフィッシュイーターに対して強烈なアピールとなります。では、なぜ青物はこの音と泡にこれほどまでに狂うのでしょうか。その理由は大きく二つあると考えられています。一つは、ベイトフィッシュが水面で捕食者から逃げ惑う音や、水面に落ちた小動物の音を模倣し、捕食本能をダイレクトに刺激するため。
もう一つは、他のフィッシュイーターが捕食活動を行っている音(捕食音)にそっくりなため、餌を横取りされまいとする競争心を煽る効果があるからです。静寂な海面に突如として響き渡るポップ音、そして水面が炸裂する強烈なバイト。その興奮こそが、ポッパーゲームの最大の魅力なのです。
2. フィードポッパーの最大の特徴「多彩なアクション」を徹底解剖
数あるポッパーの中で、なぜフィードポッパーが特別な存在として語られるのか。その答えは、このルアーが持つ最大の特徴、一台で何役もこなす「多彩なアクション」にあります。その名が示す通り、ただ泡と音で魚を寄せるだけでなく、あらゆる状況で青物の捕食(フィード)スイッチを入れるためのギミックが満載なのです。
まず基本となるのが、ショートジャークによる移動距離の少ないポッピング。ネチネチと一点でアピールし続け、ターゲットにじっくりとルアーを見せて口を使わせます。次に、ロッドを大きく引くロングジャークでは、ルアーは空気をたっぷりと含んだ泡の軌跡を引きながら水中へダイブ。
これは、水面まで出きらない低活性なターゲットに口を使わせるための切り札となります。そして、このルアーの真骨頂とも言えるのが、ただ巻きで発生する水面直下のウォブリングアクション。ポッパーでありながら、ミノーのように泳ぐことで、他のポッパーには全く反応しないスレた青物さえもバイトに持ち込むことができるのです。この多彩な引き出しこそ、フィードポッパーが唯一無二の存在である所以です。
3. フィードポッパーとダイビングウォブラーの明確な違いと使い分け
フィードポッパーの多機能性を知ると、ダイビングウォブラーとは何が違うのか、という疑問が浮かぶかもしれません。この二つのルアーは似ているようで、その本質と得意な状況は明確に異なります。最大の違いは、アピールの主軸が何か、という点です。
フィードポッパーは、あくまでポッピングによる音と泡をアピールの基本としながら、状況に応じてダイビングやウォブリングもこなせるルアーです。つまり、アピールの起点はあくまで水面での派手なアクションにあります。一方、ダイビングウォブラー(タックルハウス社のK2Fシリーズなどが代表的)は、水面直下をミノーのようにウォブリングアクションで泳ぐことが主軸のルアーです。
アピールの起点は水面直下でのナチュラルな泳ぎにあります。したがって、使い分けとしては、まず魚の活性を探るパイロットルアーとして、あるいは広範囲にアピールしたい時はフィードポッパー。魚はいるが水面まで出きらない、ベイトが小さくよりナチュラルに誘いたい、といった状況ではダイビングウォブラー、という使い分けが非常に有効です。両者の特性を理解することで、あなたのトップウォーター戦略はさらに盤石なものとなるでしょう。
4. サイズ別(70/100/121/150/175)ラインナップとターゲット魚種
フィードポッパーシリーズの大きな魅力の一つが、ターゲットやフィールドに合わせて選択できる豊富なサイズラインナップです。最も小型な70mmモデルは、ライトタックルで楽しむシーバスやクロダイのトップゲーム、あるいは小型ボートからのシイラ狙いに最適です。
次に100mm SW(ソルトウォーター)モデルは、ショアからのキャスティングゲームで最も汎用性が高く、ワラサやイナダ、サゴシといった中型の青物を狙うのにベストマッチ。121mmモデルは、100mmではアピールが足りないが150mmでは大きすぎるといった、絶妙な状況で活躍するエキスパート好みのサイズです。
そして、シリーズの中核をなす150mmは、ショア・オフショアを問わず、ブリやヒラマサといった大型青物を狙う上でのスタンダードモデル。そして最大サイズの175mmは、オフショアでの大型ヒラマサやキハダマグロといった、夢のビッグワンを追い求めるための最終兵器です。あなたの追い求める夢のサイズに合わせて、最適な一本を選ぶことができます。
5. 推奨フックセッティングとシングルフック換装のメリット
フィードポッパー150で大型青物と対峙するためには、フックセッティングが極めて重要です。このルアーのポテンシャルを最大限に引き出すための推奨フックは、オーナー社のカルティバ ST-66 #2/0クラスの太軸トレブルフックです。
このクラスのフックを搭載することで、ヒラマサやブリの強烈なパワーにも負けることなく、安心してファイトに集中することができます。近年、エキスパートの間で主流となりつつあるのが、シングルフックへの換装です。
シングルフックには、①フックポイントが一つに集中するため、一度掛かるとバレにくい、②魚へのダメージが少なく、リリースを前提としたゲームで有効、③ルアーが障害物に接触した際の根掛かりを軽減できる、といったメリットがあります。換装する際は、ルアーのアクションを損なわないよう、トレブルフックとほぼ同じ重量になるようにシングルフックとスプリットリングの組み合わせを選ぶことが重要です。
例えば、ベリーとテールにそれぞれ5gから7g前後のシングルフックを装着するのが一般的。この一工夫が、千載一遇のチャンスを確実な釣果へと結びつけます。
【実釣インプレ】青物を魅了する!フィードポッパーおすすめカラー5選

1. タックルハウス フィードポッパー 150 イワシ・スリットHG
もし、あなたが初めて挑む沖磯で、あるいは大海原で、たった一つだけフィードポッパー150を選ぶとしたら、このNo.1 イワシをおいて他に選択肢は存在しません。
これは単なるカラーバリエーションの一つではなく、日本近海の青物が、その生態系の頂点に君臨し続けるための糧としてきた、絶対的なベイトフィッシュを模した究極の答えです。あなたのルアーケースにこの一本があるという事実は、どんな状況でも揺らぐことのない絶対的な自信と、冷静な判断力をもたらしてくれます。
朝日にきらめくそのリアルな鱗模様は、広大なナブラの中で本物のイワシと完全に見分けがつかなくなり、セレクティブなターゲットさえも躊躇なくバイトへと持ち込みます。そのリアルさは、フィードポッパーの多彩なアクションと融合することで、もはやルアーという人工物の領域を超越。水面を割り、獲物を追い詰める青物の目には、それは絶好のご馳走として映るのです。
ベイトが何か分からない、どんなカラーを投げればいいか迷ってしまう。そんな不安や迷いは、常に最もシンプルで、最も実績のある選択が吹き飛ばしてくれます。全ての青物ゲームの戦略は、この不動のセンターから始まります。信頼して投げ続けることができる王道の力が、あなたの記録を塗り替える一匹を連れてきてくれるでしょう。
2. タックルハウス フィードポッパー 150 ピンクバック・スリットHG
太陽が水平線から顔を出す前の薄暗い時間、あるいは分厚い雲が空を覆うローライトなコンディション。そんな、アングラーの視覚も、そして魚の視覚も曖昧になる状況で、暗闇を切り裂く一筋の閃光のように、ターゲットにその存在を知らしめるのがこのピンクバック・スリットHGです。
なぜ、このカラーがマズメ時や曇天でこれほどまでに圧倒的な釣果を叩き出すのか。その秘密は、視認性とアピール力の完璧なバランスにあります。ピンクというカラーは、水中での膨張効果が高く、実際のサイズ以上にルアーを大きく見せることができます。
これにより、広範囲に散った高活性な青物に、いち早くその存在を発見させることができるのです。あなたはもう、魚がルアーに気づいていないかもしれない、という不安を抱えながらキャストを続ける必要はありません。このカラーを信じて大海原に投げ込むだけで、そのエリアで最もハングリーな個体が、真っ先に答えを返してくれるはずです。
また、アングラーからの視認性も抜群に高いため、ルアーの軌道や、ナブラの中での正確な位置を把握しやすく、より戦略的なアプローチが可能になります。光量が少ない状況を不利と捉えるのではなく、最大のチャンスと捉える。そのための最も強力なパートナーが、この鮮やかなピンクなのです。
3. タックルハウス フィードポッパー 150 クリア
何度もルアーを投げ込まれ、完全にスレきってしまった近海の青物。あるいは、シラスなどの極めて小さなベイトに執着し、大きなルアーには見向きもしないセレクティブなターゲット。そんな、百戦錬磨のルアーでさえも通用しない、最高難易度の状況を打破するためだけに存在する最終兵器、それがこのクリアです。
クリアボディという選択肢は、ルアーのシルエットを水中に溶け込ませ、ターゲットの警戒心を極限まで解き放つための究極の戦略。特に、晴天無風の澄み潮といった、人間側からは絶好のコンディションに見えるが、魚にとっては全てが見通せる最もシビアな状況で、その真価は発揮されます。このルアーの恐ろしさは、ただ存在感を消すだけではない点にあります。
フィードポッパーが水を受けてアクションした瞬間、クリアボディが水面の光を複雑に乱反射させ、まるでベイトフィッシュが身を翻した時のような、極めて生々しく、微かなアピールを生み出すのです。それは、ルアーだと認識させる前に、反射的に口を使わせてしまう魔法のような効果。
これまで何度もルアーを追尾してきて、最後の最後で見切られて悔しい思いをしたあなたにこそ、このカラーの本当の価値がわかるはずです。最強のアピールとは、アピールしないこと。その究極の答えが、ここにあります。
4. タックルハウス フィードポッパー 150 トビウオ
黒潮がぶつかる外洋の潮目、カツオやシイラ、そしてキハダマグロが水面を乱舞する、オフショアキャスティングゲームのクライマックス。そんなエキサイティングなステージで、最も高い実績を誇るベイトフィッシュの一つがトビウオです。このカラーは、その名の通り、外洋の絶対的ベイトを完璧に模したスペシャルカラー。
背中の深いブラックと、側面のシルバー、そしてベリーのパールホワイトというコントラストの強い配色は、晴天時の強い日差しの下で、強烈な明滅効果を生み出します。これにより、広大な大海原を高速で回遊するターゲットに対し、遠距離からでもその存在をアピールすることが可能です。そして、このカラーが持つもう一つの側面が、シルエット効果です。
海面が荒れ、水中が白っぽく見えるような状況では、このブラックの背中がくっきりとしたシルエットを描き出し、ターゲットに見失われることなく、確実にバイトへと持ち込みます。あなたがもし、夏の相模湾や、黒潮の恩恵を受ける南の海へ夢を追い求めるなら、このカラーをボックスから外すことは考えられません。憧れのターゲットとの距離を、最も縮めてくれる確実な一枚の切符。それがこのトビウオカラーなのです。
5. タックルハウス フィードポッパー 150 イワシ・レッドベリー・スリットHG
不動の定番であるイワシカラーに、あと一つ、魚を騙すための要素を加えるとしたら。その問いに対する、タックルハウスの一つの答えが、このイワシ・レッドベリー・スリットHGです。ベースとなるのは、あらゆる状況で安定した釣果を約束するリアルなイワシパターン。
しかし、このカラーの真骨頂は、その名の通り、ベリー(腹部)に施された鮮やかなレッドにあります。このレッドベリーには、二つの重要な役割が与えられています。
一つは、バイトマーカーとしての役割。下からルアーに突き上げてくる青物に対して、この赤い腹が明確な攻撃目標となり、フッキング率を劇的に向上させます。ミスバイトが多発するような、ショートバイト地獄に陥った時に、このカラーが突破口となることは少なくありません。もう一つの役割は、傷ついたベイトフィッシュの演出です。
腹から血を流し、弱々しく泳ぐ瀕死のイワシ。それは、フィッシュイーターにとって、最も捕食しやすく、最も魅力的なターゲットに他なりません。フィードポッパーのナチュラルなアクションと、この視覚的効果が組み合わさることで、他のカラーでは反応しなかった、スレた個体や低活性な個体の最後の理性を崩壊させるのです。定番の強さに、もう一押しの喰わせの要素を。その緻密な戦略が、あなたの釣果をより確実なものへと変えてくれます。
まとめ:フィードポッパーで、水面が炸裂する興奮をその手に

タックルハウスが誇るフィードポッパーの世界、その奥深さを感じていただけたでしょうか。このルアーが、単に音と泡を出すだけのポッパーではなく、ポッピング、ダイビング、そしてウォブリングまでを一台でこなす、極めて戦略的な「喰わせのトップウォータープラグ」であることを、数々のインプレが証明しています。
それは、アングラーの意のままにアクションを変化させ、あらゆる状況の青物をバイトに持ち込むことができる、最高の相棒です。さあ、次はあなたがこの最高のパートナーと共に、大海原へ挑む番です。まずは、あなたのメインフィールドとターゲットを思い浮かべてください。ショアからブリを狙うのであれば、基軸となる150mmのNo.1 イワシを。
オフショアでヒラマサを追いかけるなら、マズメ時に強いNo.14 ピンクを。この二本をタックルボックスに加えるだけで、あなたのトップウォーター戦略は劇的に進化するはずです。そして、ルアーを信じてキャストを繰り返した先に待っている、あの瞬間を想像してみてください。
何の予兆もなく、突如として穏やかな水面が炸裂する、心臓を鷲掴みにされるような強烈なバイト。アドレナリンが全身を駆け巡る、パワフルなファイト。そのトップウォーターゲームでしか味わえない最高の興奮を、フィードポッパーは約束してくれます。その感動的な一匹が、すぐそこであなたを待っています。