オフショアジギングや泳がせ釣りで、予期せぬメーター級のブリやヒラマサがヒットしたとき、釣り上げる歓喜の直後に訪れるのが「クーラーボックスに入らない」という切実な悩みです。尾を曲げたり、頭を落としたりして無理やり押し込むのは、せっかくの美しい魚体を損なうだけでなく、鮮度落ちの原因にもなりかねません。そんな大型魚ハンターたちの救世主となるのが、ダイワの大型クーラーボックス「トランクマスターHD II」シリーズです。中でも「S4800」は、取り回しの良いサイズ感と軽量設計で、多くの船釣り師から支持されています。
しかし、いざ購入を検討すると「4800で本当に足りるのか?」「6000にしておいた方が後悔しないのでは?」というサイズ選びの迷いや、「旧モデルとの違いは?」「一番安いSグレードの保冷力で大丈夫?」といったスペックへの疑問が次々と湧いてくるものです。決して安くない投資だからこそ、自分のスタイルに完璧にフィットする一台を選び抜きたいものです。この記事では、トランクマスターS4800の実釣におけるインプレッションや、6000との比較、HD2への進化点などを徹底解説し、あなたのクーラーボックス選びを成功へと導きます。
- 内寸75cmの4800はブリやワラサを収納しつつ車載もしやすい絶妙サイズ
- メーターオーバーを狙うなら内寸85cmの6000を選ぶのが確実な選択
- HD2へのモデルチェンジで滑り止めが標準装備され船上での安定感が向上
- Sグレード(スチロール)は圧倒的に軽く日帰り釣行なら保冷力も十分
トランクマスター4800と6000の選び方とHD2の進化
- トランクマスター4800か6000か?サイズと重量の徹底比較
- 旧モデル(HD)と現行モデル(HD2)の違いと進化ポイント
- S4800の実力インプレ!ブリは入る?保冷力は十分?
- 大型静音キャスターとサイドハンドルが変える運搬の常識
- 車載や自宅保管を考慮したサイズ感のリアルな口コミ検証
大型クーラーボックスを選ぶ際、最も重要かつ悩ましいのがサイズの選択です。トランクマスターシリーズには48リットルと60リットルの2サイズが展開されていますが、どちらを選ぶかで釣行時の快適性が大きく変わります。以下の表は、両サイズのスペックと収納目安を比較したものです。まずはこの数値を参考に、ご自身のターゲットや車のサイズと照らし合わせてみてください。
| モデル | 容量 / 内寸 | 重量 (Sグレード) | 収納目安・ターゲット |
|---|---|---|---|
| トランクマスターHD II 4800 | 48L / 75cm | 8.6kg | 中型青物、マダイ、タチウオ、ヒラメ |
| トランクマスターHD II 6000 | 60L / 85cm | 9.6kg | 大型ブリ、ヒラマサ、サワラ、カンパチ |
1. トランクマスター4800か6000か?サイズと重量の徹底比較
4800と6000の最大の違いは、内寸の長さ「10cmの差」にあります。4800の内寸は75cmであり、80cmクラスのブリやワラサであれば、対角線上に収納することで尾を曲げずに入れることが可能です。しかし、メーターを超えるヒラマサやサワラとなると、4800では窮屈になり、尾を曲げる必要が出てきます。一方、6000は内寸85cmを確保しているため、メーター級の魚も余裕を持って真っ直ぐ収納できます。
「大は小を兼ねる」の理屈で言えば6000が安心ですが、ここで問題になるのが重量と外寸です。Sグレード同士で比較すると重量差は約1kgですが、真空パネル搭載モデルになるとその差は広がります。また、6000は横幅が1メートルを超えるため、軽自動車やコンパクトカーのトランクには入らない可能性があります。頻繁にメーターオーバーを釣る機会が少なく、取り回しと車載性を重視するなら4800、何が何でも大物を曲げずに持ち帰りたい、車に余裕があるという場合は6000を選ぶのが賢明な判断です。
2. 旧モデル(HD)と現行モデル(HD2)の違いと進化ポイント
現在販売されているのは「トランクマスターHD II」というモデルですが、市場には旧モデルの「トランクマスターHD」の中古品なども流通しています。この2つの違いは、主に使い勝手を向上させる細かなアップデートにあります。最も大きな変更点は、「ふんばるマン(大型滑り止めラバー)」の標準装備化です。旧モデルでは下位グレードには付いていない場合がありましたが、HD2では全グレードに搭載され、揺れる船上での安定感が格段に向上しています。
また、ボディカラーやデザインの変更に加え、一部のモデルでは抗菌剤の配合など衛生面での強化も図られています。クーラーボックスとしての基本性能(保冷力やサイズ)に劇的な変化はありませんが、滑り止めがない大型クーラーは船上で滑って危険なため、安全性を考慮すると間違いなく現行のHD2を選ぶべきです。中古で旧モデルを検討する場合は、滑り止めの有無を必ず確認し、付いていない場合は別途購入して取り付けることを強くおすすめします。
3. S4800の実力インプレ!ブリは入る?保冷力は十分?
「S4800」は、断熱材にスチロールを採用した最もベーシックで軽量なモデルです。真空パネルモデルに比べて保冷力が劣ると思われがちですが、実際の日帰り釣行においては必要十分な性能を持っています。ダイワの保冷力指標であるKEEP値でも十分な数値をマークしており、朝に入れた氷が夕方までしっかりと残っています。むしろ、大型クーラーは本体重量が重くなりがちなので、8.6kgという軽さは、氷や魚を入れた状態での運搬において大きなアドバンテージとなります。
収納力については、前述の通り80cmクラスのブリならギリギリ収まりますが、数釣りをして魚が重なってくると容量不足を感じることもあります。しかし、タチウオやマダイ、中型青物がメインであれば、4800のサイズ感は絶妙です。過剰な保冷力よりも「軽さ」と「コストパフォーマンス」を優先するアングラーにとって、S4800は非常にバランスの取れた実戦的な選択肢と言えます。
4. 大型静音キャスターとサイドハンドルが変える運搬の常識
トランクマスターシリーズの代名詞とも言えるのが、大型の静音キャスターとサイドハンドルです。この装備により、クーラーボックスを持ち上げることなく、キャリーバッグのように引いて運ぶことが可能になります。特に駐車場から船着場までの距離が長い場合や、魚を満載して重くなった状態での移動において、この機能は革命的とも言える快適さを提供してくれます。
サイドハンドルはしっかりとした剛性があり、大人が引いても不安感がありません。キャスターも音が静かで転がりが良く、早朝の住宅街でも気兼ねなく移動できます。また、車への積み下ろしの際には、両サイドの持ち手を使って二人で持ち上げることも容易です。大型クーラーの最大のネックである「持ち運びの辛さ」を解消したこの設計こそが、トランクマスターが多くの支持を集める理由の一つです。
5. 車載や自宅保管を考慮したサイズ感のリアルな口コミ検証
購入者の口コミで多く見られるのが、「思っていたよりもデカい」という声です。店頭で見るのと、自宅や車内に置くのとでは圧迫感が異なります。特に6000サイズは、自宅での保管場所に困るという意見も散見されます。4800であっても、軽自動車の後部座席を倒さないと載らない場合があるため、購入前にメジャーを持って車のトランクサイズを測ることは必須です。
一方で、「このサイズのおかげで大物が釣れても安心」「友人の魚もまとめて入れられる」といった、容量に対する満足度は非常に高いです。車載の問題さえクリアできれば、これほど頼りになる相棒はいません。もし保管場所に不安がある場合は、普段は釣り具の収納庫として活用するなど、工夫次第で邪魔にならずに運用することも可能です。
大物を迎え撃つ最強のクーラーボックスと便利アイテム5選
- [ダイワ(DAIWA)] クーラーボックス トランクマスターHD II 48/60L(VSS/TSS/SU/S 各種)
- [ダイワ(DAIWA)] クーラーボックス プロバイザートランクHD II ZSS 3500(35L)
- [ダイワ(DAIWA)] クーラーボックス用防水ケース プルーフケース PC-6000
- [ダイワ(DAIWA)] プルーフケース PC-3500
- [ダイワ(DAIWA)] プルーフケース PC-816(S)
1. 【大型クーラーの決定版】[ダイワ(DAIWA)] クーラーボックス トランクマスターHD II 48/60L
青物ハンターや遠征釣行を楽しむアングラーにとって、トランクマスターHD IIはまさに「要塞」と呼ぶにふさわしいクーラーボックスです。48リットルと60リットルの2サイズ展開で、断熱材も用途に合わせて4つのグレード(VSS/TSS/SU/S)から選べます。特におすすめなのは、保冷力と重量のバランスが良いTSS(3面真空)やSU(底面真空)グレードですが、軽さを最優先するならSグレード(スチロール)も実用性は十分です。
内寸の長さは大型魚を曲げずに収納するために計算し尽くされており、鮮度を保ったまま持ち帰ることができます。大型静音キャスターのおかげで、魚が満載の状態でも一人で楽に運搬可能。蓋は両開きで取り外しができ、釣行後の洗浄も簡単です。座れるほど頑丈なボディ(マッスルボディ)は、船上での椅子としても活躍します。大物を追い求めるなら、まずはこの一台を検討すべきです。
2. 【機動力の3500】[ダイワ(DAIWA)] クーラーボックス プロバイザートランクHD II ZSS 3500
トランクマスターほどの大きさは必要ないけれど、中型魚を確実に冷やしたいという場合に最適なのが、35リットルサイズのプロバイザートランクです。内寸55cmを確保しており、イナダやマダイ、大型の根魚なら余裕で収納できます。ZSSグレードは6面真空パネルを採用した最強の保冷力を誇り、真夏の炎天下でも氷が溶ける気配を見せません。
トランクマスターのサブ機として、あるいは堤防や磯釣りでのメイン機として非常に優秀です。こちらも座れる頑丈ボディと、片手で開閉できるリフトアップオープンシステムを搭載しており、使い勝手は抜群。大物狙いではない日の釣行や、機動力を重視したいシーンで活躍する、頼れる相棒となるでしょう。
3. 【整理整頓の必需品】[ダイワ(DAIWA)] クーラーボックス用防水ケース プルーフケース PC-6000
トランクマスター6000シリーズ専用に設計された、純正の防水ケースです。クーラーボックス内部の上段にセットすることで、魚と直接触れさせたくないお弁当や飲み物、あるいは濡らしたくない貴重品などを分けて収納することができます。広い庫内を有効活用するための必須アイテムと言えます。
タッパーのように密閉できるため、水しぶきや魚の臭い移りを防ぎます。また、釣れた魚の上に直接氷を置きたくない場合に、このケースに氷を入れて冷気だけを送るといった使い方も可能です。トランクマスター6000を購入するなら、同時に手に入れておきたい便利なオプションパーツです。
4. 【3500番専用トレー】[ダイワ(DAIWA)] プルーフケース PC-3500
こちらはプロバイザートランクHD II 3500シリーズなどに適合する専用プルーフケースです。クーラーボックスの縁に引っ掛ける形で設置でき、デッドスペースになりがちな上部空間を収納スペースに変えます。おにぎりやサンドイッチなどの軽食を入れるのにちょうど良いサイズ感です。
小物を整理するだけでなく、釣行後の片付けの際にも、濡れたタオルや小物をまとめて入れて持ち運ぶトレーとして使えます。純正品ならではのフィット感でガタつきもなく、クーラーボックスの使い勝手をワンランクアップさせてくれます。
5. 【万能小物入れ】[ダイワ(DAIWA)] プルーフケース PC-816(S)
小型のクーラーボックスや、大型クーラーの隙間収納として活躍する汎用タイプの防水ケースです。ライトトランクやクールラインシリーズなど、様々なダイワ製クーラーに適合します(※適合機種は要確認)。小分けにした餌や、予備の仕掛け、氷などを入れておくのに便利です。
安価ながらもしっかりとした作りで、複数個用意しておけば、用途に合わせて使い分けることができます。クーラーボックスの中がぐちゃぐちゃになるのを防ぎ、スマートな釣行をサポートしてくれる隠れた名脇役です。
まとめ:トランクマスターS4800で、大物との出会いを万全に迎える
トランクマスターS4800は、大型クーラーボックスに求められる「収納力」と、アングラーが切望する「軽さ」を見事に両立させたモデルです。6000番ほどの絶対的な容量はありませんが、日本近海で釣れる多くのターゲットに対応できるサイズ感と、取り回しの良さは大きな武器となります。
HD2へと進化したことで安全性も向上し、もはや死角は見当たりません。いつか訪れるメーターオーバーの夢を追いかけるなら6000を、現実的な使い勝手と機動力を重視するなら4800を。あなたのフィッシングスタイルに合ったサイズを選び、最高の釣果を最高の鮮度で持ち帰ってください。その準備が整ったとき、海はあなたに素晴らしい出会いをもたらしてくれるはずです。
