メガバス ナナハン(X-75)徹底解説！釣れるインプレと使い方

ハイプレッシャーなフィールドで、シーバスやバスがルアーを完全に見切っている。ベイトフィッシュは極端に小さく、80mmのミノーですら「大きすぎる」と感じる。そんな、何を投げても口を使わないタフな状況を、あなたはどう攻略しますか。その答えを探すアングラーが、最終的に行き着くルアーの一つが、メガバスの「ナナハン（X-NANAHAN）」、すなわちX-75です。

この75mmという絶妙なサイズ感に、伝説の「X-80」の釣れるDNAを凝縮したこのルアーは、多くのアングラーにとって「最後の切り札」となっています。メガバス ナナハンのインプレを求め、シーバスへの有効性や、潜行深度が異なる「+1」や「+2」モデルとの違い、そして最適なタックルセッティングを知りたいと願う声は後を絶ちません。

この記事では、メガバス ナナハン(X-75)シリーズの核心に迫り、その使い方からSW（ソルトウォーター）モデルのインプレ、各モデル（+1, +2）の戦略的な使い分けまで、あなたの釣果を劇的に変える秘密を徹底的に解説していきます。

メガバス ナナハンの核心：インプレとモデル（+1, +2）の違い

1. メガバス ナナハン(X-75)とは？原点モデルのインプレ

メガバス ナナハン（X-NANAHAN）は、全長75mm、自重1/4oz (約7g)のサスペンド・ジャークベイトです。その原点は、メガバスの伝説的ルアー「X-80 トリックダーター」の釣れるDNAを、さらにフィネス（繊細）な領域へと昇華させることにありました。X-80（80.5mm）ですら見切られてしまう、極度のタフコンディションや、ハクや小型イワシといった「マイクロベイト」パターンを攻略するために開発されたのです。

そのインプレッションで絶賛されるのは、75mmという小さなボディに、メガバスの革新技術「LBO II（Linear Bearing Oscillator II）」を搭載したことによる、圧倒的なパフォーマンスです。LBO IIは、ボールベアリングを内蔵した重心移動システムで、キャスト時には摩擦抵抗ゼロでウェイトが瞬時に後方へ「射出」され、7gという軽量ボディからは信じられないほどの飛距離と、逆風下での安定した飛行姿勢を実現します。

そして、着水と同時に、ウェイトは即座に前方の遊泳位置に「ロック」されます。この異次元の「瞬発力」こそが、ナナハンの真骨頂。ただ巻きでは、X-80譲りのハイピッチ・ロールアクションで弱った小魚を演出し、ひとたびロッドでトゥイッチやジャークを加えれば、その場で「ギラッ！」と激しくヒラを打つ、キレキレのトリックダートを発生。

スレきったバスやシーバスのリアクションバイトを強烈に誘発します。潜行深度は最大約1.8m。フィネスでありながら、ミドルレンジを広範囲に、かつテクニカルに攻めることができる。それが、原点にしてスタンダードなX-NANAHANです。

2. メガバス ナナハン+1 (+1) との違い：ミドルレンジ攻略

メガバス ナナハン+1（プラスワン）は、スタンダードなナナハン（最大1.8m）では到達できなかった、さらに「一段深い」レンジを攻略するために生まれたモデルです。全長75mm、自重1/4oz (約7g)というスペックはスタンダードモデルと共通ですが、専用設計されたリップ形状と内部バランスにより、潜行深度は「最大約2.4m」へと大幅にディープ化されています。

この「プラス約60cm」のレンジ差が、釣果において決定的な違いを生み出します。例えば、リザーバー（ダム湖）のブレイクライン（かけあがり）の中腹や、ウィード（水草）のアウトサイドエッジ、あるいは、河川のシーバスゲームで、通常よりも一段深い層に魚が沈んでいる時。スタンダードモデルでは届かなかった、その「あと一歩」の深さを、ナナハンの「釣れる」アクションで直撃できるのです。

インプレッションでは、「スタンダードでは反応しない魚が、+1に変えた途端にヒットした」「深いレンジを、75mmの食わせサイズで攻められるのが強すぎる」といった声が多数。もちろん、革新の「LBO II」システムも搭載しているため、飛距離性能とアクションレスポンスは折り紙付き。深いレンジでも、ロッドワークに対して機敏に反応し、キレのあるダートアクションでリアクションバイトを誘発します。スタンダードモデルとこの+1モデルを使い分けることで、ミドルレンジ（1.8m～2.4m）の攻略に、全く隙がなくなります。

3. メガバス ナナハン+2 (+2) との違い：ディープ攻略の切り札

メガバス ナナハン+2（プラスツー）は、ナナハンシリーズの中で最も深く潜る、「ディープ攻略」の切り札です。全長75mm、自重はわずかに重い1/4oz. class (約7.5g)。その最大の特徴は、+1モデル（最大2.4m）をも凌駕する、圧巻の「最大潜行深度 約3.2m」にあります。このルアーの登場により、アングラーはついに、75mmという「食わせ」のサイズ感のまま、従来はディープクランクやメタルバイブでしか攻められなかった「3mライン」を、ジャークベイトのアクションで攻略するという、新たな戦略を手に入れました。

インプレッションでは、「冬場のディープに落ちたバスをリアクションで食わせられる」「他のアングラーが攻めきれない深場のピンスポットを直撃できる」と、その唯一無二の性能が高く評価されています。もちろん、この+2モデルにも「LBO II」システムは搭載。ロングリップのディープダイバーは、キャスト時に空気抵抗で回転しやすい弱点がありましたが、LBO IIがウェイトを完璧に後方へ固定することで、安定した飛行姿勢と、75mmクラスとは思えないほどの飛距離を実現しています。

ナナハン（～1.8m）、ナナハン+1（～2.4m）、そしてナナハン+2（～3.2m）。この3つのレンジを使い分けることで、あなたはミドルレンジからディープまでを、X-75の「トリックダート」で完全に支配することができるのです。

4. メガバス ナナハン SW (ソルトウォーター) モデルの有効性

メガバス ナナハン（X-75）は、元々はバスフィッシング用に開発されましたが、その圧倒的な「食わせ能力」は、ソルトウォーター（海の釣り）、特に「シーバス」に対しても絶大な威力を発揮します。メガバスは、そのニーズに応えるべく「ナナハン SW（ソルトウォーター）」モデルもラインナップしています（またはバス用モデルのフックをソルト対応に交換して使用）。

その有効性が最も発揮されるのは、(1)マイクロベイトパターン：春先のハク（ボラの稚魚）や、シラス、小型のカタクチイワシなど、シーバスが75mm以下の極小ベイトに偏食している状況。X-80SW（80.5mm）ですら見切られる場面で、ナナハンのリアルなサイズ感と微細なロールアクションが、スレたシーバスの口をこじ開けます。(2)ハイプレッシャーな港湾部：ルアーを見慣れた賢いシーバスが潜む、都会の港湾部。

ここで、LBO IIによる圧倒的な飛距離で、プレッシャーのかかっていない沖のピンスポットを直撃。着水直後のキレのあるダートで、リアクションバイトを誘発します。シーバスは、全日本釣り産業振興会（JaFIRA）の魚種紹介ページでも「ルアーフィッシングの代表的なターゲット」として紹介されるほど、警戒心の高い魚。その賢いシーバスを「仕掛けて獲る」楽しさを、ナナハンSWは存分に味あわせてくれます。

5. メガバス ナナハンに最適なタックルセッティング

メガバス ナナハン（X-75）シリーズ（自重約7g～7.5g）のポテンシャルを100%引き出すためには、ルアーの軽さと、求められるアクション（ジャーク）に適した「タックルセッティング」が不可欠です。まず、ロッド（竿）ですが、7g前後のルアーを快適にキャストでき、かつ、ロッドティップ（穂先）で繊細なジャークやトゥイッチを加えられる、しなやかさが求められます。

バスロッドであれば「L（ライト）」～「ML（ミディアムライト）」クラスのスピニングロッド、あるいはベイトフィネスタックルが最適です。シーバスロッド（SWタックル）で流用する場合は、港湾部で使うような「L」クラスや、柔らかめの「ML」クラスのロッドがベストマッチ。硬すぎるロッドでは、ルアーの重みを乗せてキャストできず、飛距離が落ちるだけでなく、繊細なアクションも殺してしまいます。

リールは、スピニングであれば2000番～2500番サイズ（ダイワならLT2500）。ラインは、PEラインであれば0.6号～0.8号に、フロロカーボンのリーダー8lb～12lbを組み合わせるのが、飛距離と感度、操作性のバランスに優れます。このタックルセッティングこそが、ナナハンの「LBO II」による飛距離性能と、キレのある「トリックダート」を最大限に引き出す鍵となります。

釣果直結！ナナハン(X-75)とメガバスおすすめルアー5選

1. メガバス(Megabass) X-NANAHAN(ナナハン)

「80mmでは食わないが、70mmではアピールが足りない」。そんな、現代のタフなフィールドにおける、最もシビアで、最も多くのアングラーが直面するジレンマを打ち破るために、メガバスが生み出した答え。それが、この「X-NANAHAN（ナナハン）」です。全長75mm、自重1/4oz (約7g)。

この絶妙なサイズ感に、伝説の「X-80 トリックダーター」の釣れるDNAを、メガバスの最新技術で凝縮しました。あなたが直面する問題は、ハイプレッシャーなフィールドでの「見切られ」と、フィネスルアー（軽いルアー）の弱点であった「飛距離」でしょう。X-NANAHANは、その両方を、革新の重心移動システム「LBO II（PAT.）」で解決します。内部にボールベアリングを内蔵したLBO IIは、キャスト時に摩擦抵抗ゼロでウェイトを瞬時に後方へ「射出」。

7gという軽量ボディからは信じられないほどの、安定した飛距離と、逆風を切り裂くキャスタビリティを実現します。そして、着水と同時に、ウェイトは即座に前方の遊泳位置に「ロック」される。この異次元の「瞬発力」こそが、ナナハンの真骨頂。ただ巻きでは、ハイピッチ・ロールアクションで弱った小魚を演出し、ひとたびロッドでトゥイッチやジャークを加えれば、その場で「ギラッ！」と激しくヒラを打つ、キレキレのトリックダートを発生。

スレきったバスやシーバスのリアクションバイトを強烈に誘発します。潜行深度は最大約1.8m。フィネスでありながら、ミドルレンジを広範囲に、かつテクニカルに攻めることができる。スタンダードにして、最強の「食わせ」のジャークベイトです。タックルボックスから、X-80の次の一手、あるいは最後の一手として、これほど頼りになる存在はありません。

2. メガバス(Megabass) X-NANAHAN(ナナハン) +1

「ナナハン（スタンダードモデル）の食わせ能力は魅力的だが、魚のレンジ（泳層）がもう少し深い」。そんな、スタンダードモデル（最大1.8m）では届かなかった、あと一歩先の「聖域」に、75mmのトリックダートを送り込むために開発されたのが、「X-NANAHAN +1（プラスワン）」です。

全長75mm、自重1/4oz (約7g)というスペックはスタンダードモデルと共通ですが、専用設計されたリップ形状と内部バランスにより、潜行深度は「最大約2.4m」へと大幅にディープ化されています。この「プラス約60cm」のレンジ差が、釣果において決定的な違いを生み出します。例えば、リザーバー（ダム湖）のブレイクライン（かけあがり）の中腹や、ウィード（水草）のアウトサイドエッジ、あるいは、河川のシーバスゲームで、通常よりも一段深い層に魚が沈んでいる時。スタンダードモデルでは届かなかった、その「あと一歩」の深さを、ナナハンの「釣れる」アクションで直撃できるのです。

インプレッションでは、「スタンダードでは反応しない魚が、+1に変えた途端にヒットした」「深いレンジを、75mmの食わせサイズで攻められるのが強すぎる」といった声が多数。もちろん、革新の「LBO II」システムも搭載しているため、飛距離性能とアクションレスポンスは折り紙付き。深いレンジでも、ロッドワークに対して機敏に反応し、キレのあるダートアクションでリアクションバイトを誘発します。スタンダードモデルとこの+1モデルを使い分けることで、ミドルレンジ（1.8m～2.4m）の攻略に、全く隙がなくなります。あなたのフィネス戦略を、さらに深く、立体的にする一本です。

3. メガバス(Megabass) X-NANAHAN(ナナハン) +2

メガバス ナナハン+2（プラスツー）は、ナナハンシリーズの中で最も深く潜る、「ディープ攻略」の切り札です。全長75mm、自重はわずかに重い1/4oz. class (約7.5g)。その最大の特徴は、+1モデル（最大2.4m）をも凌駕する、圧巻の「最大潜行深度 約3.2m」にあります。このルアーの登場により、アングラーはついに、75mmという「食わせ」のサイズ感のまま、従来はディープクランクやメタルバイブ、あるいは重いバイブレーションでしか攻められなかった「3mライン」を、ジャークベイトのアクションで攻略するという、新たな戦略を手に入れました。

あなたが攻めるべきは、冬場のディープエリアに落ちたバス、あるいは、足場の高い堤防や、水深のある河川のチャンネル（川底の深い溝）に潜むランカーシーバス。そんな、通常ではミノーの射程圏外であったターゲットです。インプレッションでは、「他のアングラーが攻めきれない深場のピンスポットを直撃できる」「真冬のディープで、リアクションジャークにバスが飛び出してきた」と、その唯一無二の性能が高く評価されています。

もちろん、この+2モデルにも「LBO II」システムは搭載。ロングリップのディープダイバーは、キャスト時に空気抵抗で回転しやすい弱点がありましたが、LBO IIがウェイトを完璧に後方へ固定することで、安定した飛行姿勢と、75mmクラスとは思えないほどの飛距離を実現しています。ナナハン（～1.8m）、ナナハン+1（～2.4m）、そしてナナハン+2（～3.2m）。この3つのレンジを使い分けることで、あなたはミドルレンジからディープまでを、X-75の「トリックダート」で完全に支配することができるのです。

4. メガバス(Megabass) ルアー X-80SW LBO

ナナハン（75mm）が「フィネス（繊細）」の切り札であるならば、この「X-80SW LBO」は、そのワンサイズ上、82mmという、シーバスゲームにおける「黄金比」を、最新技術で武装した「スタンダードな最強」です。ナナハンではアピールが足りない、あるいは、ベイトフィッシュの平均サイズが8cm前後である。

そんな、日本のシーバスシーンで最も多く遭遇する状況下で、X-80SW LBOは圧倒的なパフォーマンスを発揮します。全長82mm、自重12g。オリジナルのX-80SWが抱えていた唯一の弱点であった「飛距離」を、革新の「LBO II」システムが、摩擦抵抗ゼロの重心移動によって劇的に向上（従来比20%以上UPとも）。

そして、着水と同時にウェイトが瞬時にロックされることによる、異次元の「アクションレスポンス」。ただ巻きでのハイピッチロール、そしてジャークでのキレキレのヒラ打ちダート。その全てが、LBOによって研ぎ澄まされています。あなたが攻めるフィールドが、港湾部や小規模河川がメインで、ナナハンでは少し物足りないと感じるならば、このX-80SW LBOこそが、あなたのタックルボックスの中核を担うべき存在です。

「ナナハンのインプレ」を探しているあなたも、その「一回り上」のサイズが持つパワーと、LBOがもたらす飛距離のアドバンテージを知ることで、戦略の幅が大きく広がるはずです。推奨フックは#8×3本。オリジナルの血統を受け継ぐ3フックシステムが、ショートバイトをも確実に捉えます。

5. メガバス(Megabass) X-80 TRICK DARTER

全ての伝説は、ここから始まりました。「X-80 トリックダーター」は、X80シリーズの原点であり、バスフィッシングの世界で「ジャークベイト」というカテゴリーの常識を覆した、メガバスの魂とも言えるルアーです。全長80.5mm、自重3/8oz (約10.5g)のサスペンドモデル（淡水仕様）。

あなたが今、ナナハン（X-75）という、X-80の血統を受け継ぐルアーに興味を持っているならば、その「原点」が持つポテンシャルを知ることは非常に重要です。その真骨頂は、アングラーのロッドワーク（トゥイッチ、ジャーク）にあります。独特のフラットサイドボディが、アングラーの入力に機敏に反応し、左右へ「ギラッ！ギラッ！」と激しくヒラを打つ、予測不能な「トリックダート」アクションを発生。

この動きが、バスのリアクションバイト（反射食い）を強烈に誘発するのです。そして、ジャークの合間の「ポーズ（静止）」。サスペンド設定により、ルアーは水中でピタッと静止し、バスに「食わせの間」を与えます。この「動」と「静」のコントラストこそが、X-80の釣れる秘密。

ナナハン（X-75）は、このX-80のアクションを、よりフィネスに、そしてLBOという最新技術で、さらに高い次元へと昇華させたモデルなのです。X-80 トリックダーターは、バスアングラーならば、タックルボックスから外すことのできない、永遠のスタンダード。その「釣れる」DNAが、ナナハンシリーズにも脈々と受け継がれています。

まとめ：メガバス ナナハン(X-75)で、フィネス戦略を極める

メガバス ナナハン（X-75）というキーワードから始まったあなたの探求は、このルアーが単なる「小さなX-80」ではなく、メガバスの革新技術（LBO II）と、タフなフィールドを攻略するための緻密な「レンジ戦略」が融合した、究極の「食わせ」のジャークベイトであることを明らかにしたのではないでしょうか。

この記事では、ナナハンのインプレッションで絶賛されるそのキレのあるアクションと飛距離、そして「スタンダード（～1.8m）」「+1（～2.4m）」「+2（～3.2m）」という、3つの明確な潜行深度（レンジ）の違いと、シーバス（SW）への有効性を徹底的に解説しました。もう、あなたは「ベイトが小さいから」「プレッシャーが高いから」と、釣りを諦める必要はありません。あなたのアクションプランは明確です。それは、ご自身のメインフィールドの水深と、ターゲットのレンジを予測し、最適な「ナナハン」を選ぶこと。

そして、フィールドで「LBO II」がもたらす圧倒的な飛距離と、「トリックダート」を信じて、ロッドを操作することです。このルアーを手にした未来、あなたはもう、スレた魚を前に「どうせ食わない」と嘆くアングラーではありません。他のアングラーが沈黙する中で、一人だけ、テクニカルに「仕掛けて獲る」、フィネスゲームの主役となっているはずです。