メガバスの歴史において、「喰わせのミノー」として数々のアングラーの切り札となってきたルアー、それが「メガバス マーゲイ」です。65mmという絶妙なサイズ感と、ジャーク(ロッド操作)によって生み出されるキレのあるダートアクションは、タフなバスを仕留めるための最終兵器でした。しかし、近年「メガバス マーゲイ 廃盤」という噂が流れ、その姿を新品で見かけることが難しくなっています。一体、あの名作はどこへ消えたのでしょうか。
一方で、ソルトウォーターの世界では「メガバス マーゲイSW」が、その血統を受け継ぎ、「メガバス マーゲイSW インプレ」で高い評価を集めています。「メガバス マーゲイ シーバス」ゲームやメバルプラッギングにおいて、その喰わせ能力が再注目されているのです。
この記事では、オリジナルの「メガバス マーゲイ」の輝かしい功績と廃盤の真相、そして「メガバス マーゲイSW レンジ」や「使い方」、「フック サイズ」といった具体的なスペックまで、マーゲイの全てを徹底的に解明し、その魂がいかにして海で受け継がれているのかを解説します。
- メガバス マーゲイ(淡水モデル)のインプレと「廃盤」の真相
- マーゲイSW(ソルトモデル)と淡水モデルの決定的な違い
- シーバス・メバルを仕留めるマーゲイSWの「レンジ」と「使い方」
- マーゲイの純正「フックサイズ」と交換時の注意点
メガバス マーゲイの伝説とSWモデルへの進化
- 「メガバス マーゲイ」とは?- 伝説の喰わせミノー
- 「メガバス マーゲイ 廃盤」の噂の真相は?
- メガバス マーゲイの基本的な「使い方」
- 「メガバス マーゲイ フック サイズ」と交換の目安
- 「メガバス マーゲイSW」と淡水モデルの決定的な違い
1. 「メガバス マーゲイ」とは?- 伝説の喰わせミノー
「メガバス マーゲイ」は、1990年代後半から2000年代にかけて、日本のバスフィッシングシーンを席巻した、メガバスを代表するサスペンドミノー(ジャークベイト)の一つです。
全長65mm、重さ6g(サスペンドモデル)という、当時のバス用ミノーとしてはやや小ぶりなサイズ感が最大の特徴。この「喰わせ」のサイズでありながら、ひとたびロッドでジャーク(竿をあおる)を加えると、左右に「ギュン!」と飛ぶような、キレのある「ダートアクション」を発生させます。さらに、内蔵されたウエイトシステムにより、アクションを止めた瞬間に「ピタッ」と静止する完璧なサスペンド性能を実現。
この「動」と「静」のコントラストが、低水温期やハイプレッシャー下で、ルアーをじっくりと見極めようとするスレたバスの捕食本能を、強制的にONにするのです。数々の「メガバス マーゲイ インプレ」で語られるのは、まさにこの「ダートのキレ」と「ポーズ(静止)の喰わせ能力」。野池からリザーバー(ダム湖)まで、あらゆるフィールドでタフなバスを仕留めてきた、伝説的な名作ミノーです。
2. 「メガバス マーゲイ 廃盤」の噂の真相は?
「メガバス マーゲイ 廃盤」というキーワードは、多くのアングラーが気にかけている点でしょう。結論から言うと、オリジナルのバスフィッシングモデル(淡水用)の「MARGAY (マーゲイ)」は、2025年現在、メガバスの現行製品カタログからは姿を消しており、「廃盤」となっています。
バスフィッシングの世界では、X-70やワンテンシリーズ、あるいはI x I SHADといった後継・派生モデルにその役割が引き継がれていきました。しかし、その「釣れる」という圧倒的な実績と、唯一無二のアクションは、多くのアングラーの記憶に強く残り、今なお中古市場では熱心なファンによって探され続けています。
そして、その魂は決して消えたわけではありません。その卓越した「喰わせ」の性能がソルトウォーター(海の釣り)シーンで見直され、「メガバス マーゲイSW」として、現代のシーバス・ライトゲームシーンで「現役」として活躍し続けているのです。つまり、マーゲイは「廃盤」になったと同時に、「進化」して生き続けていると言えます。
3. メガバス マーゲイの基本的な「使い方」
「メガバス マーゲイ 使い方」の基本は、そのサスペンド性能を最大限に活かすことです。最も効果的なのは「ジャーク&ポーズ」。ロッドティップ(穂先)を「パンッ、パンッ」と素早く小さくあおり、ルアーを左右にダート(不規則に飛ばす)させます。
この時、ラインスラック(糸ふけ)を出すのがコツ。ラインが張っているとルアーが手前に寄ってくるだけで、キレのあるダートが生まれません。そして、2〜3回ジャークしたら、必ず「ポーズ(静止)」させます。マーゲイが水中でピタッと止まり、サスペンドするこの「間」こそが、バスやシーバスがバイト(アタック)してくる最大のチャンスです。
低活性な魚は、動いているルアーを追いきれなくても、止まった瞬間に思わず口を使ってしまいます。また、基本的な「ただ巻き」でも、タイト(細かく)なウォブンロール(体を振りながらひねる)アクションで安定して泳ぐため、ミノーとして広範囲を探ることも可能です。特に「メガバス マーゲイ シーバス」ゲームでは、このただ巻きとストップ&ゴー(巻いて、止めて)も非常に有効なテクニックとなります。
4. 「メガバス マーゲイ フック サイズ」と交換の目安
ルアーのアクションを維持する上で、「メガバス マーゲイ フック サイズ」は非常に重要な要素です。オリジナルの淡水モデル「マーゲイ(65mm)」に標準装備されていたフックサイズは、「#10」のトレブルフックが3本(フロント、センター、リア)でした。
この#10という小型フックを3本搭載することで、フッキング(針掛かり)率を高めつつ、ルアー全体の重量バランスを完璧に保ち、あのキレのあるダートとサスペンド性能を実現していました。一方、現行の「メガバス マーゲイSW」(68mm)は、ソルトウォーター(海水)での使用を前提としているため、フックシステムが異なります。
こちらは、サビに強く、より強度のあるソルト仕様のトレブルフック「#10」が2本(フロント、リア)搭載されています。もしフック交換を行う場合、この純正サイズ(#10)を基準にすることが鉄則です。サイズを上げたり(#8など)、重いフックに変えたりすると、ルアー全体のバランスが崩れ、「サスペンド」が「スローシンキング(ゆっくり沈む)」になったり、ダートのアクションが鈍くなったりする可能性が非常に高いので、細心の注意が必要です。
5. 「メガバス マーゲイSW」と淡水モデルの決定的な違い
「メガバス マーゲイSW 違い」は、ターゲットとフィールドの違いにあります。淡水モデル(廃盤)がバスを対象に、淡水でのサスペンドを前提に設計されていたのに対し、現行の「メガバス マーゲイSW」は、「シーバス」や「メバル」をメインターゲットに、海水(ソルトウォーター)で使用するために徹底的に再設計されています。
- サイズとウエイト:オリジナル(65mm, 6g)に対し、SWは68mm, 5.7g。わずかにサイズアップしつつ、ウエイトバランスが調整されています。
- フックシステム:オリジナルが#10フックx3本だったのに対し、SWはサビに強いソルト用#10フックx2本に変更。大型魚とのファイトに対応し、フック同士の絡みも軽減しています。
- 浮力設定とレンジ:SWモデルは、海水(淡水より浮力が高い)で最適に機能するようにウエイトが調整されています。「メガバス マーゲイSW レンジ」は、公式スペックで「0.8m – 1.2m」となっており、港湾部や河口のシャロー(浅場)エリアを攻略するのに最適な潜行深度を持っています。
つまり、マーゲイSWは、オリジナルの「釣れるアクション」のDNAを受け継ぎながら、海のタフな魚たちと戦うために進化した、現代の「喰わせミノー」なのです。
【実釣インプレ】現役の魂!メガバス マーゲイSW 徹底活用術5選
- 【シーバス攻略】メガバス MARGAY SW (マーゲイSW)
- 【メバル攻略】メガバス MARGAY SW (マーゲイSW)
- 【定番カラー】メガバス MARGAY SW (マーゲイSW) GG IWASHI
- 【アピールカラー】メガバス MARGAY SW (マーゲイSW) 湾岸レモン
- 【ステルスカラー】メガバス MARGAY SW (マーゲイSW) GP SKELETON
1. メガバス Megabass MARGAY SW
「メガバス マーゲイ シーバス」ゲームにおいて、この「MARGAY SW(マーゲイSW)」は、特にタフな状況下でこそ輝きを放つ「最終兵器」です。68mm、7gというサイズは、春先の「バチ抜け(ゴカイ類の産卵)」シーズンが終わり、シーバスが「ハク(ボラの稚魚)」や「カタクチイワシ」といった小型のベイト(エサ)を偏食し始める「マイクロベイトパターン」にジャストフィットします。
あなたが、港湾部の常夜灯周りや、河口の明暗部で、通常のミノーやシンキングペンシルを見切るスレたシーバスに遭遇したと想像してください。彼らは、ルアーのアクションが少しでも「強すぎる」と、即座にUターンしてしまいます。しかし、マーゲイSWの出番はここからです。その「使い方」は、ジャーク&ポーズ。キレのあるダートでシーバスの視界に入り、完璧な水平姿勢での「ポーズ(静止)」で、シーバスに「本物の弱ったベイトだ」と誤認させ、喰う間を与えます。
また、0.8m〜1.2mという絶妙な「レンジ」設定は、シーバスが最も捕食活動を行う水面直下〜シャローレンジを完璧にカバー。ソルト用に強化された2フックシステム(#10)は、シーバスの強烈なエラ洗いや突っ込みにも耐えうる強度を確保しています。「メガバス マーゲイSW インプレ」で語られる「釣れる」という評価は、この緻密な対シーバス戦略に裏打ちされたものなのです。あなたのボックスに眠る「喰わせ」の引き出しを、この一本が確実に増やしてくれます。
2. メガバス Megabass MARGAY SW
マーゲイSWのポテンシャルは、シーバスだけに留まりません。近年、爆発的な人気を見せる「メバルプラッギング(プラグを使ったメバル釣り)」において、このルアーは「大型メバル」を狙い撃つための強力な武器となります。メバルは、水産庁の生態解説にもあるように、岩礁帯や藻場に潜み、小魚や甲殻類を捕食します。
特に大型の個体(尺メバル)は、プラグへの反応が非常に良いことで知られています。このマーゲイSWがメバルに効く理由は、その「サスペンド性能」と「ダートアクション」にあります。常夜灯の下や、ゴロタ場のシャローエリアで、マーゲイSWをキャスト。デッドスロー(超低速)で「ただ巻き」するだけで、そのタイトなウォブンロールがメバルの側線(そくせん)を刺激します。そして、時折「ピタッ」とストップ(静止)させる。ルアーが水中で静止した瞬間、下から突き上げるようなメバルのアグレッシブなバイト(アタリ)があなたを襲います。
また、軽くトゥイッチ(竿先をあおる)を入れれば、左右への「ダート」で、メバルのリアクションバイトを誘発。メバル用の小型ミノーではアピールが足りない、しかし、シーバス用ミノーでは大きすぎる。その「隙間」を完璧に埋める68mmというサイズ感が、大型メバルを選んで釣ることを可能にするのです。メバルプラッギングの新たな扉を開きたいアングラーに、ぜひ試してほしい一本です。
3. メガバス Megabass MARGAY SW (GG IWASHI)
あなたがマーゲイSWのカラーラインナップで迷った時、まず「基準」として手に取るべきカラー。それが「GG IWASHI(GGイワシ)」です。これは、メガバスのソルトルアーにおいて、最も信頼され、実績を上げてきた「王道」のカラーパターン。なぜ、このカラーが釣れ続けるのか。その秘密は「GG(グラビアゴースト)」フィニッシュにあります。
これは、単なるリアルなイワシのプリント(印刷)ではありません。半透明(ゴースト)のボディに、内部の反射板、そして表面のリアルな鱗模様が重なり合うことで、水中で「透けながら光る」という、まさに生きたイワシそのものの「質感」を放ちます。あなたが、日中のデイゲームや、水が澄んだ(クリアウォーター)状況、あるいは常夜灯に煌々と照らされた場所でルアーを投げるとします。シーバスやメバルは、ルアーをじっくりと「観察」し、偽物かどうかを見極めようとします。
この時、GG IWASHIの「リアルな透過性」は、魚に一切の違和感を与えず、「本物のベイトフィッシュだ」と誤認させるのです。特に、カタクチイワシがベイトとなっている状況では、まさに「マッチ・ザ・ベイト」。マーゲイSWのキレのあるダートアクションと、GGイワシのリアルな輝きが融合した時、それはもはやルアーではなく「エサ」となります。あなたのボックスに「安心」という名の切り札を加える、絶対的な定番カラーです。
4. メガバス Megabass ミノー MARGAY SW (湾岸レモン)
GGイワシが「光」と「リアル」の世界の覇者であるならば、この「湾岸レモン」は、「闇」と「アピール」の世界を制圧するカラーです。ナイトゲーム(夜釣り)や、雨後の濁流が渦巻く河川、あるいは朝夕のマズメ時。魚が「視覚」よりも「波動」と「シルエット(輪郭)」で獲物を探している状況下で、このカラーの右に出るものはありません。
鮮烈なイエローのボディは、光量の少ない水中において、ルアーの「輪郭」を最もハッキリと魚に伝える色なのです。艶消し塗装は、光の乱反射を抑え、ルアーの「色」そのものの存在感を際立たせます。マーゲイSWがジャークによって放つ強烈な波動。
その「発生源」がこの湾岸レモンであれば、シーバスは迷うことなく、そのシルエットめがけて猛然とアタックしてきます。「メガバス マーゲイSW インプレ」において、ナイトゲームでの爆発力は数多く報告されており、その多くが、こうしたアピール系カラーの功績です。GGイワシのようなリアルカラーで全く反応が得られない時、このマットタイガーが、沈黙を破る「起爆剤」となるでしょう。
5. メガバス Megabass ミノー MARGAY SW (GP SKELETON)
「アピールもしたい、しかし喰わせも両立したい」。そんな相反する贅沢な悩みに応えるのが、「GP SKELETON(GPスケルトン)」です。これは、リアル系とアピール系の中間に位置する、「ゴースト(透明)」と「アピール」のハイブリッドカラー。GPとは「グローパール」の略で、ボディ全体がぼんやりと光をまとうパール系のクリア(透明)で成形されています。
この「スケルトン(透明)」ボディが、ルアーの存在感を水に溶け込ませ、ハイプレッシャーな港湾部でルアーを見切るスレたシーバスやメバルの警戒心を解きます。しかし、ただ「消える」だけではありません。ボディの背中と腹部には、視認性の高い「チャート」と「オレンジ」がワンポイントで配色されています。これが、常夜灯や月明かりのわずかな光を受け、絶妙な「明滅(フラッシング)」を生み出すのです。
さらに、GP(グローパール)のボディ自体が、水中UV(紫外線)に反応し、魚にしか見えない「妖しい光」を放つとも言われています。シルエットをぼかしながらも、存在感は示す。この究極の「だまし」のテクニックが、マーゲイSWの喰わせのアクションと融合した時、スレた魚の最後の理性を崩壊させます。「何を投げても釣れない」…そんな絶望的な状況下で、あなたを救う「最後の切り札」となり得る、シークレットカラーです。
まとめ:廃盤を惜しむ声と、SWで受け継がれるマーゲイの魂
「メガバス マーゲイ」—その名は、多くのバスアングラーにとって「喰わせの切り札」の代名詞でした。オリジナルの「廃盤」は確かに惜しまれますが、その卓越した「釣れるDNA」は、決して失われてはいませんでした。この記事で解明した通り、その魂は「メガバス マーゲイSW」として、ソルトウォーターという新たなステージで見事に受け継がれ、進化を遂げていたのです。「メガバス マーゲイSW インプレ」が絶賛する釣果は、オリジナルのキレのあるダートアクションと、現代のソルトシーンに最適化された「フックサイズ(#10 x 2本)」、「レンジ(0.8m-1.2m)」、そして海水への「ウエイトバランス」の融合の賜物です。
「メガバス マーゲイ 使い方」の核心である「ジャーク&ポーズ」は、海においても「メガバス マーゲイ シーバス」やメバルを仕留めるための最強の「喰わせの間」として機能します。オリジナルの廃盤を嘆き、「中古」で探すロマンを追い求めるのも一つの楽しみ方です。しかし、もしあなたが、あのマーゲイの「本質」を、現代のフィールドで、よりタフな海の魚たちを相手に体感したいと願うのであれば、答えは明確です。
あなたのタックルボックスに、現行の「メガバス マーゲイSW」を加えてください。そして、あなたのホームフィールドである港湾部や河口で、ラインスラック(糸ふけ)を弾く、あの小気味良いジャークを繰り出してみてください。ルアーがピタッと静止したその瞬間に、水面下から突き上げる強烈な衝撃。それこそが、時代を超えて受け継がれる「マーゲイの魂」そのものなのですから。
