伝説のルアー「ローリングベイト」を手に、フィールドに立つ。その圧倒的な釣果性能は疑いようがない。しかし、ルアーケースを開いた時、無数に並ぶカラーを前に、あなたは思考を停止させていないだろうか。一体、一番釣れるカラーは何色なのか。
この全ての釣り人が抱く根源的な問いの答えを探し、「ローリングベイト 最強カラー」というキーワードに辿り着いたはずです。このローリングベイトの最強カラーというテーマは、ナイトゲームでの選択、青物やヒラメへの応用、そして、限定カラーの魔力まで、
尽きない探求心へとあなたを誘います。この記事は、そんなあなたのための、釣果を科学し、戦略的に色を操るための、完全攻略ガイドです。色の正体を知れば、あなたの釣果は、もう一段階上のステージへと昇華します。
- ローリングベイトにおける「最強カラー」の基本的な考え方を解説
- ナチュラル、アピール、ゴースト系という、揃えるべき3大系統とは
- ナイトゲームや青物狙いなど、状況別の具体的なカラー戦略
- プレートプラスとの違いや、気になる定価、スペック情報も網羅
色の使い分けが釣果を分ける。ローリングベイト カラー戦略の全て

- そもそも一番釣れるカラーとは?基本的な色の選び方
- ローリングベイト プレートプラスとの違いとカラー戦略
- ローリングベイト99の重さや定価は?基本スペックを知る
- ナイトゲームと青物狙い、それぞれのカラー選びの正解
- コレクター魂をくすぐる、限定カラーという深淵な世界
1. そもそも一番釣れるカラーとは?基本的な色の選び方
「一番釣れるカラーは何色ですか?」この問いに対する、唯一絶対の答えは、残念ながら存在しません。なぜなら、「最強のカラー」は、その時々のフィールドの状況によって、刻一刻と変化し続けるからです。しかし、その答えを導き出すための、普遍的な「方程式」は存在します。
その変数は、大きく分けて三つ。「光量(天気や時間帯)」「水色(クリアか、濁っているか)」「ベイトフィッシュ(捕食対象)」です。光量が多く、水がクリアな状況では、ルアーが偽物であることを見破られやすいため、イワシやコノシロといった、本物のベイトに限りなく近い「ナチュラル系」が基本となります。
逆に、光量が少ないマズメ時やナイトゲーム、あるいは水が濁っている状況では、魚にルアーの存在を気づかせる必要があるため、レッドヘッドやチャートといった「アピール系」が有利。そして、その中間に位置するのが、クリアやゴースト系のカラー。その場の状況を冷静に分析し、この三つの系統から、最適な一手を選び出す。それこそが、普遍的なカラー戦略の第一歩なのです。
2. ローリングベイト プレートプラスとの違いとカラー戦略
ローリングベイトシリーズには、オリジナルのモデルと、頭部に金属プレートが装着された「プレートプラス」が存在します。この二つのアクションの違いを理解することは、カラー戦略を、さらに深いレベルへと導きます。
オリジナルのローリングベイトは、極めて繊細で、ナチュラルなローリングアクションが特徴。その波動は、アングラーの手元にほとんど伝わらないほどです。これは、ルアーのアピール要素の多くを、「視覚」、つまり「カラー」に依存している、と考えることができます。
一方の「プレートプラス」は、金属プレートが水を大きく掴むことで、より強く、ワイドなローリングアクションを発生させます。その明確な波動は、視覚情報が効きにくい状況でも、魚の側線に、その存在を力強くアピールします。つまり、プレートプラスは、アクションそのものが持つ「波動」というアピール要素が、オリジナルよりも強いのです。
この違いから、例えば、濁りの強い状況で、オリジナルを使うならチャート系、プレートプラスを使うなら、少し抑えたパール系、といった、波動とカラーの、アピール力の足し算、引き算が可能になります。この二つを使い分けることで、あなたのカラー戦略は、より緻密で、戦略的なものへと進化します。
3. ローリングベイト99の重さや定価は?基本スペックを知る
ローリングベイトのカラー戦略を練る上で、各モデルの基本的なスペックを把握しておくことは、非常に重要です。特に、シリーズの中でも、大型ベイトパターンや、サーフでの遠投で活躍する「ローリングベイト99」は、その重さと価格を知りたい、というアングラーが少なくありません。
まず、ローリングベイト99の重さは「30g」。この重量は、一般的なシーバスタックルで、誰が投げても安定した抜群の飛距離を叩き出すことを可能にします。広大なサーフで、他のアングラーが届かない、沖のブレイクラインを狙い撃ったり、強風を切り裂いて、ナブラの先にルアーを届けたりと、その重量は、圧倒的なアドバンテージとなります。
次に、シリーズの定価について。ローリングベイトは、サイズや仕様によって、多少の変動はありますが、おおよそ1,600円から2,000円前後の価格帯で販売されています。決して安価なルアーではありません。
しかし、その長年にわたって、多くのアングラーに支持され続けてきた、圧倒的な釣果実績と、信頼性を考えれば、その価格は、むしろ納得のいくものと言えるでしょう。スペックを正しく理解し、信じて投げ抜く。それがこのルアーの性能を、最大限に引き出すための第一歩です。
4. ナイトゲームと青物狙い、それぞれのカラー選びの正解
ローリングベイトが活躍する、代表的な二つのシチュエーション、「ナイトゲーム」と「青物狙い」。それぞれの状況で、最強カラーを選ぶための、明確なセオリーが存在します。
まず、ナイトゲームのシーバス。光がほとんどない暗闇で、シーバスは、獲物を、その輪郭すなわち「シルエット」で捉える傾向が強くなります。そのため、背景からルアーの輪郭を、最もくっきりと浮かび上がらせるカラーが、絶対的に有利。
その代表格が、「レッドヘッド」や「チャートバックパール」です。これらの、明暗がはっきりとしたツートンカラーは、どんな角度からでも、明確なシルエットを保ち、シーバスのバイトの精度を、格段に向上させます。次に、青物狙い。青物は極めて視力が高く、ベイトフィッシュのキラキラとしたフラッシングに、激しく反応します。そのため、基本となるのは、「イワシ」や「キビナゴ」といった、ホログラムを多用した、リアルなベイトフィッシュカラー。
あるいは、デイゲームの光量が多い状況では、ゴールドやピンクといった乱反射の強い派手なカラーで、リアクションバイトを誘うのも、極めて有効な戦略となります。状況に応じた色の正解。それを知ることが確実な釣果へと繋がります。
5. コレクター魂をくすぐる、限定カラーという深淵な世界
ローリングベイトという、あまりにも完成されたルアーは、多くのアングラーを魅了し、時に、熱狂的なコレクターへと、変貌させます。その、コレクターたちの心を、最も強く揺さぶるのが、「限定カラー」の存在です。
タックルハウスは、長年の歴史の中で、特定の釣具店やイベント、あるいは、特定のプロアングラーのシグネチャーモデルとして、数々の、美しい、そして、極めて魅力的な、限定カラーを生み出してきました。例えば、特定の地域の特殊なベイトフィッシュを、完璧に模したカラー。
あるいは、著名なアングラーが、長年の経験から導き出した、シークレットカラー。これらの、限定カラーは、レギュラーカラーにはない、特別なストーリーと希少価値を、その身にまとっています。
もちろん、その中には、特定の状況下で、驚異的な爆発力を見せる、実践的なカラーも、数多く存在します。しかし、それ以上に、アングラーは、その「限定」という言葉の響きと、手に入れることの難しさに、心を惹きつけられてしまうのかもしれません。
それは、釣りのもう一つの、深くそして、抜け出すことのできない、官能的な楽しみ方。もし、あなたが偶然、どこかで心惹かれる限定カラーに出会ってしまったなら。それは、運命だと思って、迷わず、その手を伸ばすべきです。
これさえあれば間違いない!ローリングベイト最強カラー布陣5選

1. タックルハウス ローリングベイト 77 PHイワシ 15g
もし、あなたがたった一つのカラーで、日本のほとんどのフィールドを、攻略したいと願うなら、この「PHイワシ」こそが、その最も賢明で、最も確実な答えとなるでしょう。PHとはパールホロの略。
日本の沿岸で、シーバスが最も日常的に捕食している、カタクチイワシ。その生命感溢れる鱗の輝きを、パールとホログラムの絶妙な組み合わせで、完璧に再現した究極のナチュラルカラーです。そのあまりにも、リアルな出で立ちは、デイゲームの、クリアウォーターで、ルアーを、じっくりと観察する、スレきった
賢いシーバスの最後の警戒心さえも、いとも簡単に解き放ってしまいます。しかし、このカラーの真の恐ろしさは、その圧倒的なまでの汎用性。デイゲームだけでなく、常夜灯が煌々と照らすナイトゲームの明暗部においても、そのパールが、光を柔らかく反射し、まるで本物のベイトのように、その存在をアピールします。
最初に投げるべき、パイロットルアーとして、あるいはあらゆるルアーを、見切られた後の最後の切り札として。どんな状況でも、安定した、釣果を約束してくれる、絶対的な信頼感。それは、もはや単なる色ではなく、アングラーの心を支えるお守りのような存在。ローリングベイトの、カラー戦略は、まず、この王道にして最強の一本から始まるのです。
2. タックルハウス ローリングベイト 77 レッドヘッド 15g
夜の帳が下り視覚がその意味を、ほとんど失うナイトゲーム。その暗闇の世界で、他の全てのカラーを圧倒しシーバスにその存在を、最も強く最も明確に知らせる力が、この「レッドヘッド」にはあります。
これは、シーバスルアーのカラーの歴史において、最も古くそして、最も多くの、ランカーシーバスを仕留めてきた伝説のカラー。そのシンプルな、配色の裏側には、極めて合理的な、理由が隠されています。
まず、ボディの大部分を占めるパールホワイト。これが、月明かりや、常夜灯の僅かな光を効率よく反射し、暗闇の中でルアーのシルエットを、ぼんやりと浮かび上がらせます。そして、このカラーの心臓部である鮮やかな赤い頭。これが、下からルアーを突き上げるシーバスに対して、完璧なバイトマーカーとなり、正確なフッキングを可能にするのです。
明確なシルエットによる「存在感」と、赤い頭による「誘目性」。このナイトゲームで求められる二つの要素を、完璧に両立させているからこそ、レッドヘッドは今なお、最強カラーとして君臨し続けているのです。
暗闇の中で、信じて投げ続けられる、絶対的な安心感。それは、アングラーの集中力を、極限まで高め、千載一遇のチャンスをものにするための、何よりの支えとなるでしょう。
3. タックルハウス ローリングベイト 77 SHチャート 15g
雨後の茶色い濁流が、全てを飲み込む河川。あるいは風と波が荒れ狂うサーフ。そんな視界がほとんど効かない、極限のタフコンディション。そこで、絶望の淵に立つ、アングラーの目の前に希望の光を灯すのが、この「SHチャート」です。
SHとは、シルバーホログラムの略。ボディ全体を包み込む、鮮やかなチャートリュースと、その側面に貼られた強烈なホログラム。これは、アピール系カラーの頂点に君臨する、最強の組み合わせ。
まず、チャートリュースという強烈な膨張色が、濁りの中でも決して、埋もれることのない圧倒的なまでの存在感を主張します。そして、ひとたび僅かな光を拾えば、側面のホログラムが「ギラッ!」と、強烈なフラッシングを放ち遠くの魚、あるいは低活性でボトムに沈む、魚にさえその存在を気づかせ、リアクションバイトを誘発するのです。
そのアピール力は、もはや反則レベル。喰い気のない、ニュートラルな、シーバスでさえ目の前を通過した、この派手な物体に思わず、威嚇のバイトをしてしまうほどの強烈な刺激。状況がタフで、あればあるほど、その輝きは、増しあなたを窮地から救い出す、最後の切り札となるでしょう。ボックスに一つ忍ばせておけば、攻略の幅が、劇的に広がる頼れる一手です。
4. タックルハウス ローリングベイト 77 SHレインボー 15g
ナチュラルカラーの繊細さと、アピールカラーの大胆さ。その相反する、二つの要素を極めて高い次元で、融合させた奇跡のカラー。それがこの「コットンキャンディー」です。
一見すると、ピンクとパールホワイト、そして、水色が織りなす可愛らしいカラーリング。しかし、その裏側には、シーバスを魅了してやまない緻密な計算が隠されています。まず、背中の淡いピンク。これが、太陽光を柔らかく透過し、まるで小魚の内臓が透けているかのような、生々しい生命感を演出します。
そして、側面のパールホワイト。これが、光を穏やかに反射し、ナチュラルなアピールを担います。さらに、ベリー部分の水色。これが、水と同化することでルアーの、輪郭を曖昧にしターゲットの、警戒心を解き放つのです。
クリアウォーターでは、ナチュラルにマッディウォーターでは、適度にアピール。そして、デイゲームでもナイトゲームでも、安定した、釣果を叩き出す、驚異的なまでの汎用性。そのオールマイティな性能は、多くのアングラーから、絶大な信頼を寄せられています。
次に投げるべきカラーに迷った時。この魔法のキャンディーが、きっと、あなたに甘い釣果をもたらしてくれるはずです。
5. タックルハウス ローリングベイト 77 Gブラック 15g
澄み切った水。無風のベタ凪。そして、ルアーの数センチ後ろに、ぴったりと張り付きその一挙手一投足を、監視してくる百戦錬磨の、ランカーシーバス。そんな、アングラーの技量の全てが試される、最も過酷な状況。
その最後の扉をこじ開ける鍵が、この「ゴースト」です。これは、ルアーという存在そのものを、極限まで水に溶け込ませるための、禁断のカラー。ほぼ透明なクリアボディに生命感の、核となる目玉だけを配置した、究極のミニマリズム。
水中に投じられた瞬間、そのボディは、水と完全に同化しルアーとしての輪郭を失います。ターゲットは、それを人工物として警戒することなく無防備な、ベイトとして認識するでしょう。
しかし、ひとたび、太陽光や月明かりを、受ければその内部に刻まれた、鱗のような凹凸が本物の小魚が、放つごく微かで、しかし、確かに存在する命の輝きを忠実に再現。この存在感を、消しながらも、生命感だけを伝えるという矛盾した、アピールこそが、全てを見切ってきた、賢いランカーの最後の、理性をいとも簡単に崩壊させるのです。
最後の最後に信じて、投げられるお守り。その圧倒的なまでの信頼感が、あなたに奇跡の一匹をもたらすでしょう。
まとめ:最強の色を、その手に。ローリングベイトで、色の向こう側へ

タックルハウスが生んだ、不朽の名作、ローリングベイト。その、圧倒的な釣果を、さらに、確実なものへと、昇華させる最後のピース。それが、「最強カラー」を見つけ出す、という終わりのない旅路です。
この記事を通して、その旅路の確かな羅針盤となる、色の基本的な考え方と、具体的な戦略を、ご理解いただけたのではないでしょうか。あなたが、次にすべきことは、非常にシンプルです。
あなたのルアーボックスの中に、まだ足りない、色のピースを見つけ出すこと。ナチュラル系の絶対的なエースはいますか。ナイトゲームを、支配する闇の王はいますか。
そして、全てを見切られた後の、最後の切り札はそこにありますか。そのピースを、一つまた一つと埋めていく、そのプロセスこそが、あなたを、真のローリングベイトマスターへと、導いてくれるはずです。色を制する者は釣りを制す。
その言葉の本当の意味を、知った時、あなたはこれまでとは全く違う新たな釣りの世界の扉を、開くことになるでしょう。