ショアからの青物ゲーム、あるいは磯でのヒラスズキやシーバスゲーム。そのエキサイティングなフィールドで、多くのアングラーが絶大な信頼を寄せるルアーがあります。それがJUMPRIZEの「ララペン125F」です。このルアーのインプレを求め、その圧倒的な飛距離と唯一無二のアクションに期待を寄せる声は後を絶ちません。
しかし、ララペン125Fの真価とは一体何なのでしょうか。その具体的な使い方、推奨されるフックセッティング、そして兄貴分であるララペン150Fとの明確な違い。シーバスアングラーにとっては、このルアーがビッグベイトパターンの切り札となり得るのかも気になるところでしょう。
この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問に答えるため、ララペン125Fのインプレッションからおすすめカラーまで、その魅力の全てを徹底的に解剖していきます。
- ララペン125Fのインプレと唯一無二のアクション
- クラス最高峰!ララペン125Fの驚異的な飛距離の秘密
- 釣果を左右する推奨フックセッティング(トレブル&シングル)
- 150Fとの使い分け、シーバスや青物への有効性を徹底解説
ララペン125Fが「釣れる」と言われる理由とインプレ
- ララペン125Fの基本的な使い方と釣れるアクションの秘密
- ララペン125Fの飛距離は?インプレで語られる脅威の性能
- ララペン125Fのフックセッティング:推奨フックとバランス
- ララペン125Fはシーバスに効く?インプレから見る有効性
- ララペン125Fと150Fの決定的な違いと使い分け
1. ララペン125Fの基本的な使い方と釣れるアクションの秘密
ララペン125Fの基本的な使い方は、ダイビングペンシルのセオリーである「ジャーク(ロッドをしゃくる)&ポーズ(止める)」です。しかし、このルアーの真価は、そのアクションの多彩さとイージーさにあります。まず、軽い力でのショートジャーク。
これにより、ルアーは水面直下で泡をまといながら、機敏な「クイックスライド」アクションを披露します。この動きは、ベイトフィッシュが水面で逃げ惑う姿そのものであり、ターゲットの捕食本能を強烈に刺激します。さらに、ロッドを大きくあおれば、ルアーは水中に「ショートダイブ」し、水中でS字を描くようにスラロームします。
この水中でのアピールが、水面まで出きらない高活性な青物にも有効です。使い方のコツは、ラインスラック(糸ふけ)を適度に出した状態でジャークすること。これにより、ルアーが自走しやすくなり、より艶めかしいスライドアクションを引き出すことができます。ただ巻きでも水面を引き波を立てて泳ぐため、シーバス狙いでも非常に有効です。
2. ララペン125Fの飛距離は?インプレで語られる脅威の性能
ララペン125Fのインプレッションで、全てのアングラーが口を揃えて賞賛するのが、その「圧倒的な飛距離」です。全長125mm、自重25gというスペックからは想像もつかないほどの飛行性能を誇ります。その秘密は、JUMPRIZE独自の重心移動システムと、空気抵抗を極限まで抑えた流線形のボディデザインにあります。
キャストの瞬間、内蔵されたタングステンウェイトがボディ後端まで瞬時に移動。これにより、ルアーはまるで弾丸のように安定した飛行姿勢を保ち、逆風を切り裂いて飛んでいきます。多くのインプレで「同クラスのペンシルベイトの中で、飛距離は間違いなくトップクラス」と評価されており、ヒラスズキタックルやシーバスタックルといった、ややライトなライン(PE1.2号~1.5号)でも、その性能を十分に発揮できます。
この飛距離のアドバンテージが、他のアングラーが届かない沖のナブラや、プレッシャーのかかっていないフレッシュなポイントを直撃することを可能にするのです。
3. ララペン125Fのフックセッティング:推奨フックとバランス
ララペン125Fの釣果を左右する上で、フックセッティングは極めて重要です。このルアーは、フックを含まない本体重量が25gであり、フック込みで28gから29g程度になるよう設計されています。JUMPRIZEのメーカー推奨フックセッティングは、「ジャンプライズ トレブルMMH #3」、または「オーナー STX-58 #2」です。
STX-58 #2(1個あたり約1.46g)を前後に装着すると、合計約2.9gとなり、ルアーのポテンシャルを最大限に引き出す標準的なバランスとなります。このセッティングで、前述のクイックスライドとショートダイブを両立します。もし、より大型の青物やヒラマサをターゲットにし、フック強度に不安がある場合は、シングルフックに換装するのも有効です。
その場合、JUMPRIZEの「バーティカルライト 1/0」や、他社製のキャスティング用シングルフック(1個あたり1.3g~1.5g程度)を前後に装着し、トータルの重量を標準セッティングに近づけることが、アクションを破綻させないための鍵となります。
4. ララペン125Fはシーバスに効く?インプレから見る有効性
ララペン125Fは青物用ダイビングペンシルとして有名ですが、実はシーバス、特に大型の「ランカーシーバス」狙いにおいて、絶大な威力を発揮するシークレットベイトでもあります。その最大の理由は、125mmというサイズ感が、コノシロや大型のイナッコ(ボラの子)、落ちアユといった「ビッグベイト」を偏食するシーバスに完璧にマッチするからです。
使い方は、青物狙いのような激しいジャークではなく、水面を「ただ巻き」するのが基本。ララペン125Fは、ただ巻きするだけでも水面にV字の引き波を立てながら、艶めかしいS字スラロームアクションを発生させます。この動きが、大型ベイトを意識して水面を徘徊するランカーシーバスの食性に、強烈に訴えかけます。
特に、河川の河口部や、コノシロが接岸する港湾部、磯でのヒラスズキ(磯マル)狙いのインプレッションは圧倒的。他のシーバスミノーでは反応が得られない状況で、このララペン125Fが水面を炸裂させる、そんな劇的な体験をするアングラーは少なくありません。
5. ララペン125Fと150Fの決定的な違いと使い分け
ララペンシリーズには、兄貴分である「ララペン150F」が存在します。この二つの違いを理解し、使い分けることが釣果への近道です。最大の違いは、そのアピール力とターゲットです。
ララペン125F(125mm, 25g)が、比較的ライトなタックル(ヒラスズキタックルやシーバスタックル)でも扱え、シーバスから中型青物(ワラサ、ブリ)までをカバーする「食わせ」のサイズ感であるのに対し、ララペン150F(150mm, 43g)は、本格的なショア青物タックル(PE3号以上)での使用を前提とした「ハイアピール」モデルです。
150Fの強烈な水押しと波動、そして大きなシルエットは、125Fではアピールが足りない荒れた海況や、大型のベイトを捕食している大型ヒラマサ、GTといった、よりパワフルなターゲットにこそ有効です。飛距離はどちらもクラス最高峰ですが、ベイトのサイズやタックルバランス、狙う魚のサイズに応じて使い分けるのが正解です。
ララペン125FのおすすめカラーとJUMPRIZEルアー5選
- ララペン125Fのおすすめカラー:状況別最強セレクション
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 125F
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 150F
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ぶっ飛び君 95S
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) かっ飛び棒 130BR
1. ララペン125Fのおすすめカラー:状況別最強セレクション
ララペン125Fの豊富なカラーラインナップは、それ自体が戦略の一つです。まず、絶対に外せないのが「リアルイワシ」や「ブルピンイワシ」といった、ベイトフィッシュを忠実に再現した「ナチュラルカラー」です。海が澄んでいる時、太陽が高い日中、あるいはベイトフィッシュが大量にいてターゲットがセレクティブ(偏食)になっている状況では、これらのリアルカラーが圧倒的な食わせ能力を発揮します。
次に、朝マズメや夕マズメのローライトな時間帯、あるいは海が濁っている時に絶大な威力を発揮するのが「アピールカラー」です。「サンライズチャート」や「ピンク系」のカラーは、少ない光量でもシルエットをはっきりと見せ、遠くの魚にもその存在を気づかせます。
さらに、JUMPRIZEの代名詞とも言える「レンズキャンディーグローベリー」や「超フルメッキ」といった、強烈なフラッシング(光の反射)を生み出すカラーも欠かせません。これらは、晴天時のリアクションバイト狙いや、広範囲から魚を寄せるパイロットルアーとして最適です。
2. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 125F
あなたが今、ショアからのキャスティングゲームで「あと一歩」の壁を感じているなら、この「ララペン125F」こそが、その壁を打ち破る鍵となるでしょう。JUMPRIZE代表・井上友樹氏の魂が込められたこのルアーは、単なるプラスチックの塊ではありません。それは、シビアな状況下でこそ真価を発揮する「釣るため」の兵器です。
全長125mm、自重25g(本体)。この絶妙なサイズ感は、ヒラスズキタックルやシーバスタックルといった、私たちが最も多用するタックルで、その性能を100%引き出すために設計されています。キャストした瞬間に、あなたは異次元の飛距離に驚愕するはずです。内蔵されたタングステンウェイトと計算され尽くしたボディ形状が、逆風をものともしない弾丸ライナーを生み出し、これまで誰も届かなかった沖のナブラを、あなたの射程圏内に収めます。
そして、アクション。軽いロッドワークに機敏に反応し、水面直下で泡をまといながら艶めかしくスライドする姿は、まさに瀕死のベイトフィッシュそのもの。この「クイックスライド」と「ショートダイブ」のコンビネーションが、どれほど賢い青物やシーバスの理性を麻痺させてきたことか。水面を割ってルアーに襲いかかる、あの心臓が止まるような興奮。ララペン125Fは、その興奮を最も身近なものにしてくれます。推奨フックはJUMPRIZEトレブルMMH#3、またはSTX-58#2。そのセッティングが、このルアーに命を吹き込みます。人気ゆえに常に入手困難なモデルですが、もし見かけたら、それはあなたの釣りを変えるチャンスです。
3. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 150F
「125Fでは、アピールが足りない」。あなたが対峙する海が、荒れ狂う外洋であり、ターゲットが10kgを超えるヒラマサやブリ、あるいはGTであるならば、選ぶべきは弟分の125Fではなく、この「ララペン 150F」です。全長150mm、自重43g(本体)。その堂々たる体躯は、ララペンシリーズのフラッグシップとして、JUMPRIZEの「対大物」への回答そのものです。
このルアーの存在意義は、その圧倒的な「アピール力」と「飛距離」。本格的なショア青物タックル(PE3号以上)でのフルキャストを前提に設計されており、その飛距離は125Fを遥かに凌駕。遥か沖の潮目、ディープエリアからモンスターを引きずり出すための「寄せる力」が違います。アクションは、125Fの機敏さ(クイック)さに対し、150Fはよりワイドで力強いS字スラロームと、深く水を掴むダイブアクションが特徴。
この「大きな波動」と「大きなシルエット」が、荒れた海況の中でもルアーの存在を確実にターゲットに伝え、大型ベイトを捕食しているモンスターの本能を直撃します。1.6mmの貫通ワイヤーと高強度ボディは、規格外のファイトにも耐えうる設計。推奨フックはJUMPRIZEトレブルMMH#1/0やSPXH#1など、ターゲットに応じた最強のセッティングが求められます。
125Fが「食わせ」のテクニックを駆使するルアーなら、150Fは「パワー」でねじ伏せるルアー。あなたの夢が、記録サイズのモンスターであるならば、この150Fこそがその夢を掴むための最短ルートとなるでしょう。
4. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ぶっ飛び君 95S
ララペンが「水面(トップウォーター)」の支配者であるならば、この「ぶっ飛び君 95S」は、ララペンでは攻めきれない「水中」と「遥か沖」を支配する、もう一つの傑作です。あなたがフィールドに立った時、魚が水面を意識しておらず、レンジ(水深)が下がっている。
あるいは、ララペンですら届かない、遥か沖でナブラが立っている。そんな絶望的な状況を「希望」に変えるのが、このルアーです。全長95mm、自重27g。このコンパクトなボディに詰め込まれた高比重タングステンウェイトは、キャストした瞬間、まさに「ぶっ飛ぶ」という名にふさわしい、異次元の飛距離を叩き出します。
カテゴリーはシンキングペンシル。しかし、そのアクションはただのシンキングペンシルではありません。ただ巻きするだけで、水平姿勢を保ったまま、強烈なテールスライドアクションを発生。この強力な波動が、ミノーやジグとは全く異なるアピールで、シーバス、ヒラメ、青物といったあらゆるフィッシュイーターを魅了します。
さらに、シンキング(沈む)特性を活かし、あなたは水面直下からボトム(海底)まで、全てのレンジを自由に攻略できます。特にヒラメ狙いでは、ボトムを取ってからのリフト&フォールが最強の武器に。ララペンで水面を攻め、反応がなければぶっ飛び君で水中を攻める。この二つがタックルボックスにあることで、あなたの戦略は完璧なものとなります。
5. JUMPRIZE(ジャンプライズ) かっ飛び棒 130BR
「ぶっ飛び君 95S」をも超える、絶対的な飛距離が欲しい時。JUMPRIZEが誇る「飛びの最終兵器」、それが「かっ飛び棒 130BR」です。このルアーの存在意義は、ただ一点、「JUMPRIZEルアーの中で、最強の飛距離を叩き出すこと」。全長130mm、自重38g。
その空気抵抗を極限まで排除したフォルムと高比重ボディは、あなたがどれほど逆風の強い状況に立たされても、想像を絶する飛距離を約束します。他のアングラーがキャストを諦めるような爆風のサーフ、誰も到達できない沖の潮目。そこが、かっ飛び棒の独壇場です。しかし、このルアーはただの「重い鉄の塊」ではありません。
BR(バックロール)の名の通り、リトリーブを開始すれば、ワイドなS字スラロームアクションで泳ぎ、フォールさせれば、水平姿勢を保ったままヒラヒラと揺れながら沈む「バックロールフォール」を演出。この「泳ぎ」と「フォール」の両方で食わせることができるのです。
ターゲットは、ヒラメ、シーバス、そして何より遠浅のサーフやゴロタ浜に回遊してくる青物。ララペンで水面を、ぶっ飛び君で中層を、そしてかっ飛び棒で「遥か沖」と「ボトム」を攻め落とす。この三種の神器が揃った時、あなたのショアキャスティングゲームに死角はなくなります。
まとめ:ララペン125Fを手に、水面炸裂の興奮を
ララペン125Fというキーワードから始まったあなたの探求は、このルアーが単なるダイビングペンシルではなく、シーバスから青物まで、あらゆるターゲットの捕食本能を刺激する「水面の魔術師」であることを明らかにしたのではないでしょうか。
この記事では、インプレで絶賛されるその圧倒的な飛距離、クイックスライドとS字スラロームを両立する使い方、そして釣果を左右するシビアなフックセッティングについて詳しく解説しました。また、150Fとの明確な使い分けを理解することで、あなたの戦略はさらに深まったはずです。今、あなたの取るべきアクションは明確です。
それは、ご自身のタックルバランスに最適なフックセッティング(まずは推奨の#3か#2)を施したララペン125Fを、次回の釣行で信じて投げ続けること。特に、朝夕のマズメ時、あるいはコノシロやイワシが水面でざわつく「その瞬間」を逃してはいけません。
このルアーを手にした未来、あなたはもう、目の前で起こるナブラに指をくわえるだけの存在ではありません。自信を持ってルアーを投げ込み、水面を炸裂させてターゲットを引きずり出す、興奮に満ちたゲームの主役となっているはずです。ララペン125Fは、あなたの釣りを、忘れられない感動的な体験へと変えてくれる最高の相棒です。
