ショアからの青物ゲーム、あるいは磯からのヒラスズキ。大海原を前に、アドレナリンが沸騰するような一匹を夢見るアングラーにとって、ルアー選びは永遠のテーマです。その選択肢の中で、JUMPRIZEが誇るダイビングペンシル「ララペン」シリーズは、圧倒的な実績と人気で、特別な輝きを放っています。
ララペン150Fや125Fのインプレッションは絶賛の声に満ち、165Fや200といった大型モデルは、モンスタークラスとの対峙を夢見させます。しかし、その一方で「ララペン 釣れない」という、にわかには信じがたい噂も耳にするかもしれません。一体なぜなのか。そして、数ある人気カラーの中から、どれを選ぶべきなのか。
この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問に答え、ララペンシリーズ(125F, 150F, 165F, 200)の真価、サイズ別の使い分け、「釣れない」と言われる理由、そして釣果に直結するカラー戦略まで、徹底的に解剖していきます。
- ララペンシリーズ(125F~200)のサイズ別インプレと使い分け
- 「ララペン 釣れない」という噂の真相と対策
- 釣果を左右するララペンの人気カラー選び
- ララペンのポテンシャルを最大限に引き出す使い方
ララペンの伝説:「釣れない」噂とインプレの真実
- ララペンシリーズとは?サイズラインナップ(125F・150F・165F・200)
- ララペン125F インプレ:食わせのオールラウンダー
- ララペン150F インプレ:ショア青物の絶対的エース
- ララペン165F インプレ:対大物用ハイアピールモデル
- ララペンが「釣れない」と言われる理由とその対策
1. ララペンシリーズとは?サイズラインナップ(125F・150F・165F・200)
ララペンシリーズは、JUMPRIZE代表・井上友樹氏が、ショア・オフショアを問わず、大型フィッシュイーターを獲るために生み出した、ABS樹脂製ダイビングペンシルのフラッグシップモデルです。その最大の特徴は、ABS素材ならではの内部構造の自由度を活かした、高性能な重心移動システムと、徹底的に計算されたボディ形状が生み出す「圧倒的な飛距離」と「エラーの少ない安定したアクション」にあります。
ラインナップは、ターゲットのサイズやベイトフィッシュ、使用するタックルに合わせて、明確な役割分担がなされています。「ララペン125F」(125mm/本体25g)は、シリーズ中最もライトで、シーバスやヒラスズキ、中型青物まで幅広く対応する「食わせ」モデル。「ララペン150F」(150mm/本体43g)は、ショア青物ゲームの「スタンダード」であり、飛距離・アピール力・操作性のバランスが最も高い次元でまとまっています。
「ララペン165F」(165mm/本体53g)は、150Fよりワンランク上のアピール力を持つ「対大物」モデル。そして「ララペン200」(200mm/本体97g)は、ショア・オフショアの「規格外モンスター」を仕留めるための最終兵器です(他に240Fも存在)。これらを状況に応じて使い分けることが、ララペン戦略の鍵となります。
2. ララペン125F インプレ:食わせのオールラウンダー
ララペン125F(125mm/本体25g)は、シリーズ中最も汎用性が高く、「食わせ」の能力に長けたモデルです。そのインプレッションで共通して語られるのは、ヒラスズキタックルやシーバスタックル(PE1.5号~2.5号)といった、比較的ライトなタックルでも、その性能を100%引き出せる「扱いやすさ」です。
キャストフィールは抜群で、内蔵された重心移動システムにより、25gという自重からは信じられないほどの飛距離を叩き出します。アクションは、軽い力でのショートジャークに機敏に反応し、水面直下で泡をまといながら艶めかしくスライドする「クイックスライドアクション」が特徴。この動きが、ベイトフィッシュが小さい時や、ターゲットの活性が低い、あるいはプレッシャーが高い状況下で、大型ルアーには見向きもしないスレた個体の捕食本能を刺激します。
シーバスゲームにおいては、コノシロや大型イナッコといったビッグベイトパターンで、水面を意識したランカーシーバスを誘い出す切り札としても高く評価されています。推奨フックは#3または#2(総重量約3g)と、ターゲットに応じて調整可能。まさに「オールラウンダー」の名にふさわしい一本です。
3. ララペン150F インプレ:ショア青物の絶対的エース
ララペン150F(150mm/本体43g)は、ショア青物ゲームにおける「スタンダード」にして「絶対的エース」と呼ぶべき存在です。そのインプレッションは、飛距離、アクション、操作性、そして何より「釣果」という、ダイビングペンシルに求められる全ての要素において、最高レベルの評価を得ています。
PE3号~4号クラスの標準的な青物タックルでフルキャストすれば、内蔵された高比重タングステンウェイトがボディ後端まで瞬時に移動し、逆風を切り裂く圧倒的な飛距離を実現。アクションは、ラインスラックを弾くだけのイージーなロッド操作で、水面直下を泡をまといながら、艶めかしいS字ダイブ&スライドを披露します。
この「エラーの少なさ」と「アクションレスポンスの良さ」が、百戦錬磨のヒラマサやブリに、見切る隙を与えません。荒れた海況でもしっかりと水を掴んで泳ぎきる安定感も、多くのエキスパートから絶大な信頼を得る理由です。推奨フックは#1/0(総重量約7g)。このセッティングが、アピール力と操作性の完璧なバランスを生み出します。ショアから青物を狙うなら、まずこのララペン150Fを基準に戦略を組み立てる。それが、最も確実で、最もエキサイティングなゲームへの近道となるでしょう。
4. ララペン165F インプレ:対大物用ハイアピールモデル
「ララペン150Fでは、アピールが足りない」。あなたが対峙する海が、荒れ狂う外洋であり、ターゲットが10kgを超えるヒラマサやブリであるならば、選ぶべきはスタンダードの150Fではなく、この「ララペン165F」です。全長165mm、本体重量53g(フック込み約60g~63g)。
その堂々たる体躯は、ララペンシリーズにおける「対大物」への明確な回答です。このルアーのインプレッションは、その「圧倒的な存在感」と「波動の強さ」に集約されます。150Fよりもさらにワイドで力強いS字ダイブ&スライドは、荒れた海況の中でもルアーの存在を確実にターゲットに伝え、大型ベイト(サンマ、ダツ、シイラの子など)を捕食しているモンスターの本能を直撃します。
飛距離性能も、その重量と空力設計により、150Fを凌駕。PE4号~6号クラスのヘビータックルでフルキャストすれば、100mラインをも超えるポテンシャルを秘めています。推奨フックは#2/0(総重量約10g)。まさに「モンスターを獲るため」のヘビーデューティー仕様です。150Fを基本とし、状況が「より強く、より大きく」を求めた時に投入する決戦兵器。それが165Fの真価です。
5. ララペンが「釣れない」と言われる理由とその対策
これほどの実績と人気を誇るララペンシリーズですが、一部で「釣れない」という声が聞かれるのも事実です。しかし、その原因のほとんどは、ルアーの性能ではなく、使い方や状況判断のミス、あるいはタックルバランスの不適合にあります。最も多いのが「フックセッティングのミス」。ララペンは、フック込みの総重量によってアクションが大きく変わる、非常にシビアなルアーです。
軽すぎるフックでは水面を滑ってしまい、重すぎるフックではアクションが死んでしまいます。まずはメーカー推奨のフックサイズ・重量を厳守することが絶対条件です。次に「タックルバランスのミス」。特に150F以上のモデルは、PE3号以上の強いタックルでなければ、ルアーをしっかりと動かすことができず、飛距離も出ません。柔らかいロッドや細いラインでは、ララペンのポテンシャルは引き出せません。
そして「状況判断のミス」。魚が水面を意識していない低活性時や、マイクロベイトに偏食している状況で、大型のララペンを投げても釣れないのは当然です。また、ダイビングペンシルの基本的な操作(ラインスラックの出し方、ジャークの強弱)ができていない可能性もあります。「ララペンが釣れない」と感じたら、まずはこれらの点を見直してみることが重要です。
ララペン人気カラーとJUMPRIZE最強布陣5選
- ララペン 人気カラー:状況別最強セレクション
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 150F
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 125F
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 165F
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ぶっ飛び君 95S
1. ララペン 人気カラー:状況別最強セレクション
ララペンの圧倒的な釣果性能を、さらに引き出すための鍵となるのが「カラーセレクト」です。ララペンには数多くのカラーが存在しますが、闇雲に選ぶのではなく、状況に応じて戦略的に使い分けることが重要です。まず、どんな状況でも外せない、最も人気が高く実績のある「基本カラー」が、「リアルイワシ」や「ブルピンイワシ」、「背黒メッキ」といった、ベイトフィッシュを模したナチュラル系カラーです。
特に澄み潮や日中のプレッシャーが高い状況では、このリアルさがスレた大物の警戒心を解く鍵となります。次に、朝夕のマズメ時や、海が濁っている状況で威力を発揮するのが、「アピール系」カラー。「サンライズチャート」や「ピンクウェーブ」、「ゴールド系」のカラーは、少ない光量でもシルエットを際立たせ、遠くの魚にもその存在を気づかせます。
特に、「サンライズチャート」は視認性も高いため、ルアーの位置を確認しやすく、操作性の向上にも繋がります。さらに、JUMPRIZEならではの特殊カラーとして、「レンズキャンディーグローベリー」や「超フルメッキ」、「ギンギラメッキ」といった、強烈なフラッシング(光の反射)を生み出すカラーも絶大な人気を誇ります。これらは、晴天時のリアクションバイト狙いや、広範囲から魚を寄せるパイロットルアーとして、他のカラーでは反応しない魚にスイッチを入れる力を持っています。
これらの人気カラーを基本に、その日の天候、水色、ベイトの種類、そして魚の活性に合わせてローテーションしていくこと。それこそが、ララペンで釣果を最大化するためのカラー戦略です。安全な釣りを楽しむため、ライフジャケットの着用は必須です。全日本釣り産業振興会も推奨する安全対策を確認し、万全の準備で臨みましょう。
2. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 150F
あなたが今、ショア(岸)から本気でヒラマサやブリといった大型青物を仕留めたいと願っているならば、この「ララペン 150F」は、あなたのタックルボックスの中核を担うべき、絶対的な「エース」です。全長150mm、本体重量43g(フック込み約50g)。
このルアーは、JUMPRIZE代表・井上友樹氏が、ショア青物ゲームのスタンダードとして、持てる技術の全てを注ぎ込んだダイビングペンシルです。その真価は、まずキャストした瞬間に分かります。内蔵された高比重タングステンウェイトがボディ後端まで瞬時に移動し、空気抵抗を極限まで抑えた流線形のボディが、まるで一本の矢のように空を切り裂きます。
逆風をものともしないその圧倒的な飛距離は、これまであなたが届かなかった遥か沖のナブラや潮目を、いとも簡単に射程圏内に収めます。そして、アクション。ラインスラックを弾くだけのイージーなロッド操作で、水面直下を泡をまといながら、艶めかしいS字ダイブ&スライドを披露。この「生命感」こそが、百戦錬磨の大型青物の理性を麻痺させ、水面を炸裂させる強烈なバイトを引き出すのです。
ラフに扱ってもアクションエラーが極めて少ない安定性、荒れた海況でもしっかりと水を掴むボディ設計。その全てが、「釣るため」に研ぎ澄まされています。推奨フックはJUMPRIZEトレブルMMH#1/0、またはST-66#1/0。このフックセッティングこそが、ララペン150Fに命を吹き込む最後の鍵です。人気カラーの「リアルイワシ」や「サンライズチャート」を結び、信じて投げ続けること。それこそが、夢の一匹をその手にするための、最も確実な道となるでしょう。
3. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 125F
「ララペン150Fは強すぎる、大きすぎる」。ベイトフィッシュがイワシやイナッコなど10cm前後と小さい時、あるいは魚の活性が低く、より繊麗なアプローチが求められる状況。そんなシビアな場面でこそ輝きを放つのが、ララペンシリーズの「食わせ」担当、「ララペン 125F」です。全長125mm、本体重量25g(フック込み約28~29g)。
このスペックは、本格的な青物タックルではなく、ヒラスズキタックルやシーバスタックル(PE1.5号~2.5号)といった、よりライトなタックルでも完璧に扱えるという、圧倒的なアドバンテージをもたらします。軽い力でキャストしても、重心移動システムは完璧に作動し、クラス最高峰の飛距離を実現。
アクションは、150FのパワフルなS字ダイブとは異なり、より機敏でクイックなスライドアクションが特徴。この「軽快さ」と「リアルなサイズ感」が、大型ルアーには見向きもしないスレた青物や、磯のヒラスズキ、河口のランカーシーバスまでも魅了します。推奨フックはJUMPRIZEトレブルMMH#3、またはSTX-58#2。150Fという「王」の隣に、この「必殺の暗殺者」を忍ばせておくこと。
その戦略こそが、あなたの釣果を盤石なものにします。このルアーは、あなたのテクニックの幅を格段に広げ、150Fでは獲れなかった、もう一匹の価値ある魚をもたらしてくれるはずです。インプレでもその食わせ能力は高く評価されています。
4. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ララペン 165F
これは、あなたのショアキャスティングゲームの常識を覆す、「対モンスター」への挑戦権を与えるルアーです。JUMPRIZEが「ララペン 165F」に込めた思想はただ一つ、10kg、20kgを超える規格外のヒラマサやブリを、ショアから本気で仕留めること。全長165mm、本体重量53g(フック込み約60g~63g)。
その堂々たる体躯を操るには、PE4号以上、リーダー80lb以上という、一切の妥協ないタックルが要求されます。しかし、その要求に応えたアングラーだけが、このルアーの真の力を体験することができます。その力とは、まず「圧倒的な飛距離」。内蔵された大型タングステン重心移動システムが、60g近い総重量を逆風の彼方へと運び、誰も到達できなかった未開のナブラを射程に収めます。
そして、そのアクション。ラインスラックを弾くだけのイージーな操作で、水面直下を強烈な泡をまといながら、150FよりもさらにワイドなS字ダイブ&スライドを披露。この「強い波動」と「大きなシルエット」こそが、荒れた海況の中でも、大型ベイトを偏食するモンスターの視覚と側線を強烈に刺激します。
素材は高強度ABS樹脂、内部には1.6mmの貫通ワイヤーが走り、その耐久性は折り紙付き。推奨フックはST-66 #2/0など、最強クラスのセッティングが必須。このルアーは、単なる道具ではありません。あなたの夢を現実にするための、最も信頼できる「相棒」です。これを投げると決めた瞬間から、あなたの釣りは「遊び」から「狩り」へと変わります。
5. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ぶっ飛び君 95S
ララペンシリーズが「水面(トップウォーター)」の支配者であるならば、この「ぶっ飛び君 95S」は、ララペンでは攻めきれない「水中」と「遥か沖」を支配する、もう一つの傑作です。あなたがフィールドに立った時、魚が水面を意識しておらず、レンジ(水深)が下がっている。
あるいは、ララペンですら届かない、遥か沖でナブラが立っている。そんな絶望的な状況を「希望」に変えるのが、このルアーです。全長95mm、自重25g。このコンパクトなボディに詰め込まれた高比重タングステンウェイトは、キャストした瞬間、まさに「ぶっ飛び」という名にふさわしい、異次元の飛距離を叩き出します。カテゴリーはシンキングペンシル。しかし、そのアクションはただのシンキングペンシルではありません。ただ巻きするだけで、水平姿勢を保ったまま、強烈なテールスライドアクションを発生。
この強力な波動が、ミノーやジグとは全く異なるアピールで、シーバス、ヒラメ、青物といったあらゆるフィッシュイーターを魅了します。さらに、シンキング(沈む)特性を活かし、あなたは水面直下からボトム(海底)まで、あらゆるレンジを自由に攻略できます。ララペンで水面を攻め、反応がなければぶっ飛び君で水中を攻める。この二つがタックルボックスにあることで、あなたの戦略は完璧なものとなります。特に青物がマイクロベイトに偏食している状況では、ララペン125Fよりも、このぶっ飛び君95Sの方が圧倒的に効果的な場面も少なくありません。
まとめ:ララペンを手に、水面炸裂の興奮を掴め
ララペンというキーワードから始まったあなたの探求は、このルアーシリーズが単なるダイビングペンシルではなく、JUMPRIZEの「釣れる」哲学と革新性が凝縮された、ショアキャスティングゲームの頂点を目指すための「鍵」であることを明らかにしたのではないでしょうか。
この記事では、125F、150F、165F、そして幻の200F(今回は紹介の中心ではありませんでしたが)といったサイズラインナップそれぞれのインプレッションと明確な役割、そして「釣れない」という噂の真相(フック、タックル、状況判断の重要性)を徹底的に解説しました。人気カラーの選び方も、あなたの戦略をさらに深めるヒントとなったはずです。今、あなたの取るべきアクションプランは明確です。
それは、ご自身のメインターゲットとタックルバランスを考慮し、最適なサイズのララペン(迷ったら150Fから)を選び、メーカー推奨のフックセッティングを完璧に施すこと。そして、フィールドで信じて投げ続け、そのルアーが持つポテンシャルを最大限に引き出すことです。
ララペンを手にした未来、あなたはもう、遥か沖で起こるナブラを指をくわえて見ているだけのアングラーではありません。自信を持ってフルキャストし、水面を炸裂させる強烈なバイトに備える、ゲームの主役となっているはずです。ララペンは、あなたの釣り人生を変える、忘れられない一匹との出会いを、きっともたらしてくれるでしょう。
