世界中のアングラーから愛され続ける、伝説のルアー、ラパラ カウントダウン。そのウッドならではの温かみのある外観と、数々の実績に裏打ちされた信頼性は、もはや説明不要かもしれません。しかし、その輝かしい歴史とは裏腹に、一部では釣れないという声も聞かれます。
あなたのタックルボックスにも、期待を込めて購入したラパラ カウントダウンが、なぜか結果を出せずに眠ってはいないでしょうか。シーバス、トラウト、バス釣りなど、釣れる魚は無限大のはずなのに、なぜ自分の前では沈黙してしまうのか。その理由は、このルアーが持つバルサボディの特性と、その名を冠するカウントダウンという釣法への理解度にあります。
CD9やCD3といったモデルごとの重さや使い方、そして最新鋭のラパラ カウントダウンエリートとの違い。これらの断片的な知識を一つに繋ぎ合わせ、確信へと変えることで、このルアーはあなたの最強の武器へと変貌を遂げます。この記事では、あなたの疑問と不安を全て解消し、伝説のルアーが持つ真の実力を解放するための、全ての答えを用意しました。
- ラパラ カウントダウンが釣れないと言われる本当の理由と、それを克服する使い方
- オリジナルとエリートの違い、CD9やCD3などモデルごとの正確な重さを解説
- シーバス、トラウト、バスなど、魚種ごとに最適なモデルとレンジ攻略法
- あなたのフィールドで切り札となる、状況別に選び抜かれた最強モデル5選
1. 伝説のルアー「ラパラ カウントダウン」の謎を解く!釣果を倍増させる基礎知識

- なぜ「釣れない」と感じるのか?バルサボディの特性と正しい使い方
- オリジナルとエリート、何が違う?それぞれの重さと特性を徹底比較
- シーバスからトラウトまで!カウントダウンで釣れる魚種とその攻略法
- 数字の謎を解明!CD9やCD3が示す意味とモデル別の重さ
- 釣果を左右するカウントダウン釣法!レンジ攻略の基本と応用
1.1. なぜ「釣れない」と感じるのか?バルサボディの特性と正しい使い方
ラパラ カウントダウンで釣れないと感じてしまう最大の原因は、その素材であるバルサの特性を誤解していることにあります。バルサは非常に浮力が高く、軽い素材です。カウントダウンはシンキングタイプのルアーですが、その内部にはバルサの強い浮力が生きています。
そのため、一般的なプラスチック製のシンキングミノーと同じ感覚で速くリトリーブすると、ルアーはどんどん浮き上がってしまい、狙ったレンジをキープすることができません。これが釣れないと感じるメカニズムです。このルアーの正しい使い方は、あくまでスローなリトリーブを基本とし、バルサの浮力とシンカーの沈む力のバランスが取れる、絶妙な速度域を維持すること。
まるで水中に漂う弱った小魚のように、ふらふらと、しかし確実に一定の層を泳がせることがキモとなります。ルアーが泳いでいるか不安になるくらいのゆっくりとした巻き、これがカウントダウンのポテンシャルを100%引き出すための第一歩です。手元に明確な振動が伝わらなくても、水中では唯一無二のアクションで魚を魅了していると信じ、丁寧に巻くこと。この意識改革こそが、釣れない悩みからの脱却に繋がります。
1.2. オリジナルとエリート、何が違う?それぞれの重さと特性を徹底比較
近年登場したラパラ カウントダウンエリートは、伝統のオリジナルモデルと何が違うのか。これは多くのアングラーが抱く疑問でしょう。最大の違いは、内部構造とそれに伴うアクション、そして飛距離です。オリジナルのカウントダウンは、ボディ全体がバルサ材で作られており、ナチュラルで柔らかなウォブンロールアクションが特徴です。
一方、ラパラ カウントダウンエリートは、伝統のバルサボディにタングステンコアウェイトを内蔵しています。これにより、同サイズでもより重く、圧倒的な飛距離と素早い沈下速度を実現しました。例えば、カウントダウンエリート95の重さは14gと、オリジナルCD9の12gよりも重く設計されており、強風下や大場所での使用に絶大なアドバンテージがあります。
アクションも、エリートはよりキレのあるローリング主体のアクションで、トゥイッチなどのロッドワークにも機敏に反応します。つまり、オリジナルがスローな展開でナチュラルに誘う釣りに向いているのに対し、エリートは飛距離を活かして広範囲をサーチしたり、リアクションバイトを誘ったりする攻撃的な釣りに向いていると言えます。どちらが優れているということではなく、状況に応じて使い分けることが釣果を伸ばす鍵です。
1.3. シーバスからトラウトまで!カウントダウンで釣れる魚種とその攻略法
ラパラのカウントダウンで釣れる魚は、と問われれば、フィッシュイーター全般と答えるのが最も的確でしょう。それほどまでに、このルアーは魚種を選ばない普遍的な力を持っています。
例えば、シーバスを狙うのであれば、港湾部や河川でベイトサイズに合わせたCD7やラパラ カウントダウン CD9が絶対的な定番となります。特にバチ抜けシーズンには、水面直下をデッドスローで引くだけで、数多のシーバスを虜にしてきました。
渓流や管理釣り場でトラウトを狙うのであれば、ラパラ カウントダウン3やCD5の独壇場です。アップストリームにキャストし、流れより少し速い程度でリトリーブすれば、ヤマメやイワナが猛然とチェイスしてきます。また、バス釣りにおいてもその威力は健在です。
野池のオカッパリでCD5やCD7をただ巻きすれば、他のルアーにはスレてしまった賢いバスも思わず口を使ってしまいます。このように、サイズを使い分けるだけで、シーバス、トラウト、バスはもちろん、メバルやカマス、果ては海外の怪魚まで、あらゆるターゲットを魅了する力を秘めているのです。あなたのフィールドにいるターゲットに合わせ、最適なサイズを選択してみてください。
1.4. 数字の謎を解明!CD9やCD3が示す意味とモデル別の重さ
ラパラ カウントダウンのモデル名にあるCD9やCD3といった数字。これは何を意味するのでしょうか。この数字は、ルアーのボディ長をセンチメートルで表しています。つまり、CD9であればボディ長が9cm、CD3であれば3cmとなります。
このシンプルな法則を覚えておけば、その日のベイトフィッシュのサイズに合わせて、直感的にルアーを選ぶことができます。そして、多くのアングラーが気にするのが、それぞれの重さです。例えば、シーバスフィッシングで絶大な人気を誇るカウントダウン9の重さは12gです。この重さは、現代のシーバスタックルで非常に扱いやすく、十分な飛距離を確保できます。
一方、渓流のトラウトで活躍するラパラ カウントダウン3の重さは4gと軽量で、繊細なトラウトタックルでこそ、その性能を最大限に発揮できます。このように、サイズと重さは密接に関連しており、ターゲットや使用するタックルに合わせてモデルを選択することが重要です。
購入前にスペックを正確に把握しておくことで、自分の釣りのスタイルに最適なカウントダウンを見つけ出すことができるでしょう。まずは、自分が最も多用するタックルで快適に扱える重さのモデルから試してみるのがおすすめです。
1.5. 釣果を左右するカウントダウン釣法!レンジ攻略の基本と応用
このルアーの心臓部とも言えるのが、その名の由来となった使い方、カウントダウン釣法です。これは、着水してから狙った秒数だけルアーを沈ませ、意図した水深、つまりレンジを正確に攻略するテクニックです。
ラパラ カウントダウンは、フリーフォールで約1秒間に1フィート(約30cm)沈むように設計されています。この原則を利用すれば、水中のあらゆる層を意のままに攻めることが可能になります。例えば、水深3mのボトム付近に魚がいると仮定します。その場合、ルアーを着水させてから心の中で10秒数え、それからリトリーブを開始する。たったこれだけの作業で、あなたはボトムに潜むターゲットの目の前をルアーを通すことができるのです。
表層に魚が浮いている時はカウントせずにすぐに巻く、中層を狙うなら5秒待つ。この秒数を変えるだけで、攻め手は無限に広がります。これは、活性の高い魚を探すだけでなく、特定のストラクチャーや地形変化についている低活性の魚を直撃するためにも極めて有効なテクニックです。漠然とルアーを投げるのではなく、明確な意図を持ってレンジを刻む。このカウントダウン釣法をマスターした時、あなたは魚がいる層を自らの手で探し当てる能力を手にすることになります。
2. あなたの切り札がここにある!状況別最強カウントダウンモデル5選

- 渓流の宝石を獲る小さな巨人 ラパラ カウントダウン CD3
- シーバスゲームの永遠の定番 ラパラ カウントダウン CD9
- 野池の天才バスを騙す一口サイズ ラパラ カウントダウン CD5
- 次世代の伝説をその手に ラパラ カウントダウン エリート CDE75
- 大場所を制圧するサーチベイト ラパラ カウントダウン エリート CDE95
2.1. 渓流の宝石を獲る小さな巨人 ラパラ カウントダウン CD3
陽光が木々の間から差し込み、川のせせらぎだけが聞こえる静寂の渓流。そこに潜む、息をのむほど美しい宝石、ヤマメやイワナ。そんなネイティブトラウトとの出会いを夢見るあなたにとって、このラパラ カウントダウン CD3は、もはや必需品と呼べる存在です。
なぜなら、この小さな巨人は、渓流というフィールドのあらゆる状況を打開する力を秘めているからです。そのわずか3cm、4gというコンパクトなボディは、プレッシャーの高い渓流魚に警戒心を抱かせることなく、ごく自然にアプローチすることを可能にします。
アップストリームにキャストし、流れに乗せてドリフトさせながら時折トゥイッチを入れれば、岩陰に潜む狡猾な大イワナが、まるで餌と勘違いしたかのように飛び出してくるでしょう。また、クロスストリームで流れを横切らせれば、バルサボディ特有のヒラヒラとしたフォールアクションで、やる気のないトラウトの捕食スイッチを強制的にオンにします。
他のミノーが激しいアクションで魚を驚かせてしまうような場面でも、CD3のナチュラルな泳ぎは、まるで本物の小魚そのもの。あなたがこれまで攻めあぐねていた、あの淵やあの瀬で、これまで見たこともないような美しい魚体と出会う。このルアーは、そんなドラマチックな体験をもたらしてくれます。これは単なる道具ではありません。渓流との対話をより深く、より感動的なものにするための、最高のパートナーなのです。
2.2. シーバスゲームの永遠の定番 ラパラ カウントダウン CD9
常夜灯が水面を照らす港湾部、複雑な流れがヨレる河口。都市の喧騒の中でシーバスを追い求めるアングラーにとって、このラパラ カウントダウン CD9は、時代を超えて信頼され続ける永遠のスタンダードです。もしまだあなたのルアーボックスにこれが入っていないのなら、あなたはシーバスフィッシングの最も美味しい部分を逃しているのかもしれません。
CD9が持つ9cm、12gというスペックは、日本のベイトフィッシュサイズに完璧にマッチし、あらゆるシーバスタックルで快適に扱うことができます。特に、春のバチ抜けシーズンには、このルアーの右に出るものはありません。引き波を立てないよう水面直下をデッドスローで引いてくるだけで、水面が割れる興奮のバイトを何度も体験できるはずです。
また、秋のイナッコパターンでは、カウントダウンさせて中層を少し速めにリトリーブすれば、落ち鮎を意識したランカーシーバスが猛然と襲いかかってきます。なぜこのルアーが長年愛され続けるのか。それは、ただ巻きというシンプルな使い方だけで、バルサ素材ならではの生命感あふれるアクションを誰でも簡単に演出できるからです。
流行のルアーが次々と現れては消えていく中で、CD9は常に結果を出し続けてきました。その歴史が、信頼の証です。この一本を信じて投げ続けることが、ランカーシーバスへの最も確実な近道となるでしょう。
2.3. 野池の天才バスを騙す一口サイズ ラパラ カウントダウン CD5
休日、多くのバサーで賑わう野池。ワームやクランクベイトがひっきりなしに投げ込まれ、バスたちは完全にスレきっている。そんなタフな状況で、他の誰にも真似できないアプローチでビッグバスを手にしたいと思いませんか。
その答えが、このラパラ カウントダウン CD5にあります。バス釣りにおいて、このルアーはしばしば見過ごされがちですが、その実力は計り知れません。5cm、5gというサイズは、野池のメインベイトであるブルーギルの稚魚や小魚にまさに一口サイズ。バスにとって最も捕食しやすく、警戒心を抱かせにくいシルエットなのです。使い方は驚くほど簡単。岸際にキャストし、ゆっくりとただ巻きするだけ。
バルサボディが水中で放つナチュラルな波動は、ワームの動きを見飽きた天才バスの側線を強烈に刺激し、リアクションではなく、本気の捕食バイトを引き出します。特に、オーバーハングの下やアシ際など、ピンスポットを狙う釣りでは無類の強さを発揮します。他のアングラーがソフトベイトでネチネチと探っている横で、あなたはCD5をキャストし、リズミカルにサーチしていく。
そして、静寂を破る強烈なバイト。その瞬間の優越感は、何物にも代えがたいものです。これは、タフコンディションを打開するためだけのルアーではありません。あなたのバス釣りの発想を広げ、新たな戦略を授けてくれる、賢者のような存在なのです。
2.4. 次世代の伝説をその手に ラパラ カウントダウン エリート CDE75
ラパラ カウントダウンの伝説を受け継ぎ、現代のフィッシングシーンに合わせて究極の進化を遂げたのが、このカウントダウン エリート CDE75です。あなたがオリジナルのカウントダウンで、飛距離や操作性にもう少しだけ何かを求めているのなら、このルアーがその渇望を完璧に満たしてくれます。
CDE75は、伝統のバルサボディに最新技術のタングステンウェイトを融合させることで、驚異的な性能を手に入れました。まず体感するのは、その圧倒的な飛距離。7.5cm、10gというボディから放たれる弾道は、逆風をものともせず、これまで届かなかった遥か沖のポイントを射程に収めます。そして、リトリーブを開始すれば、オリジナルとは一線を画す、キレのあるローリングアクションが起動します。
ただ巻きはもちろん、トゥイッチやジャークといったロッドワークにも機敏に反応し、意のままにヒラを打たせてリアクションバイトを誘発することが可能です。フォール姿勢も秀逸で、水平姿勢を保ちながらシミーフォールするため、沈下中もバイトチャンスを逃しません。これは、もはやオリジナルのアップデート版ではありません。
全く新しいコンセプトを持った、攻撃型カウントダウンです。タフな状況で、より積極的に仕掛けて魚を獲りにいく。そんな現代的なスタイルを求めるあなたにこそ、この次世代の伝説を手にしてもらいたいのです。
2.5. 大場所を制圧するサーチベイト ラパラ カウントダウン エリート CDE95
広大なサーフ、大河川の河口、あるいは沖に広がるブレイクライン。そんな大場所を前に、どこまでも遠投し、効率よく魚を探し出したい。そんなアングラーの根源的な欲求に応えるために生まれたのが、このカウントダウン エリート CDE95です。
その9.5cm、14gというボディは、まさに大場所を制圧するための大砲。ひとたびキャストすれば、空気抵抗を計算し尽くされたボディが、まるでライナーのように空を切り裂き、前人未到の領域へと到達します。その飛距離は、あなたの攻めることができる範囲を2倍にも3倍にも広げてくれるでしょう。そして、このルアーの真骨頂は、その圧倒的なアピール力にあります。
大きめのボディが生み出す力強いローリングアクションと強烈なフラッシングは、遥か遠くにいるシーバスやヒラメ、青物といったターゲットにまで、その存在を猛烈にアピールします。使い方は、広範囲にキャストし、任意のレンジまでカウントダウンさせ、あとは信じて巻き続けるだけ。
あなたのルアーが、誰も攻めていないフレッシュな魚たちの縄張りに侵入した時、彼らは我慢できずに襲いかかってくるはずです。これまで何度も通ったフィールドで、全く新しい発見と興奮を味わう。CDE95は、そんな規格外の体験をもたらしてくれます。あなたの釣りのスケールを、このルアーで一気に拡大させてください。
まとめ:ラパラ カウントダウンを信じ、新たな釣りの扉を開こう

ラパラ カウントダウンというルアーの核心は、その華やかな釣果報告の裏にある、極めてシンプルで奥深い使い方にあります。釣れないという悩みは、このルアーが持つバルサ特有の浮力と沈下速度の絶妙なバランスを、まだ体感できていないというサインに過ぎません。焦らず、ルアーを信じ、水中のイメージを膨らませながらゆっくりとリールを巻く。
そして、着水からのカウントで、魚のいる層へとルアーを送り届ける。この二つの基本動作を徹底するだけで、あなたの目の前で奇跡のような釣果が現実のものとなるでしょう。まずは、あなたが最も愛する釣り場を思い浮かべてください。それが渓流ならCD3、シーバスならCD9、そして飛距離が欲しいならエリートシリーズ。
最適な一本を選び、次の釣行で、最初の数投は釣果を忘れてルアーの動きを感じることに集中してみてください。1秒、2秒、3秒。その静かなカウントの先に、今まで聞こえなかった水中の声が聞こえ始め、これまで出会えなかった素晴らしい魚との対話が始まります。ラパラ カウントダウンは、ただ魚を釣るための道具ではありません。釣りの本質的な楽しさと奥深さを教えてくれる、最高の教師なのです。