モンスターショット ルアー完全攻略！使い方と釣れる魚

広大なサーフや、遥か沖のナブラ。そんな、一般的なルアーでは到底届かない「未開拓ゾーン」を、圧倒的な飛距離で直撃できるルアーがあったなら…。その答えこそ、DUEL（デュエル）が誇る「モンスターショット ルアー」シリーズです。このルアーは、シンキングペンシルの常識を覆す飛距離性能と、プラグのアピール力を兼ね備え、ショアゲームの世界に革命をもたらしました。

しかし、いざ「モンスターショット ルアー」を手にしようとすると、「モンスターショットで何が釣れますか？」「95S（40g）の飛距離は？」「おすすめのウエイトやカラーは？」といった疑問や、「使い方が分からない」「本当に釣れるの？」という不安も尽きないでしょう。80S、65Sといったサイズ違いや、派生モデルのハイドロモンスターショットの存在も、その選択を難しくしているかもしれません。

この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問を解消し、モンスターショットが「魚種限定解除」と呼ばれる理由、その圧倒的な実力と釣果に直結する使い方を、インプレッションも交えながら徹底的に解剖していきます。

モンスターショットの核心：釣れる魚と「釣れない」の真相

1. モンスターショットで何が釣れますか？（95S含む）

「モンスターショットで何が釣れますか？」この問いの答えは、まさに「魚種限定解除」です。その圧倒的な飛距離と強波動アクションは、ショア（岸）から狙える、ありとあらゆるフィッシュイーター（魚食魚）を魅了します。スタンダードモデルである「モンスターショット95S」（95mm/40g）で釣れる魚を例に挙げると、まず堤防や河口、サーフでの「シーバス」、広大なサーフ（砂浜）に潜む「ヒラメ」や「マゴチ」といったフラットフィッシュ。

そして、このルアーの最も得意とするターゲットである「青物」（ブリ、ヒラマサ、カンパチの若魚であるイナダ、ワラサ、ショゴなど）、「サワラ（サゴシ）」。さらには、磯場やゴロタ場での「ロックフィッシュ」（ハタ類、カサゴ）、夜間の「タチウオ」、そして「マダイ」まで、そのターゲットは無限大です。全日本釣り産業振興会（JaFIRA）の魚種紹介ページを見ても、これらの人気ターゲットの多くを、モンスターショット一つでカバーできることが分かります。まさに、タックルボックスに一つ忍ばせておけば、どんな状況でも「何かが釣れる」という安心感を与えてくれる、最強の「お守り」ルアーなのです。

2. モンスターショットの使い方は？（ただ巻き＆リフト＆フォール）

モンスターショットの基本的な使い方は、非常にシンプルでありながら奥深く、二つの強力な武器を持っています。第一の使い方は「ただ巻き」。キャストして、狙いたいレンジ（水深）まで沈め（カウントダウン）、あとは一定のスピードでリールを巻くだけ。モンスターショットは、その独特なボディ形状により、ただ巻きするだけで、ボディを左右に激しく振り、強烈な波動を生み出す「ワイドウォブリングアクション」を発生させます。

この「ブルブル」という明確な振動が、広範囲の魚にルアーの存在を猛烈にアピールし、高活性な魚のリアクションバイトを誘発します。第二の、そして非常に重要な使い方が「リフト＆フォール」です。キャスト後、ルアーを海底まで沈めます（ボトムバンプ）。その後、ロッドを大きくあおってルアーを持ち上げ（リフト）、再びテンションをかけながら（テンションフォール）海底まで沈めます。

モンスターショットは、このフォール中に、水平姿勢を保ったまま、ボディをヒラヒラと揺らしながら沈む「ローリングフォール」アクションを自動的に演出します。砂の中に隠れて上を見ているヒラメや、低活性な青物にとって、この弱々しく沈んでいくベイトの姿は、最高の「食わせの間」となります。アタリの多くが、このフォール中や、リフトした直後に集中します。この「ただ巻き（動）」と「フォール（静）」の二刀流を使いこなすことが、モンスターショットで釣果を叩き出す最大の鍵です。

3. モンスターショットのウエイト（重さ）とおすすめサイズ（95, 80, 65）

モンスターショットシリーズは、アングラーの戦略に応えるため、豊富なウエイト（重さ）とサイズのラインナップを誇ります。ショアゲームの主力となるのは、65S（25g）、80S（30g）、95S（40g）、110S（50g）、125S（60g）です（他にハイドロモンスターショットなどもあり）。では、どの重さ（サイズ）を選べば良いのでしょうか。

まず、シリーズの「中核」であり、最も汎用性が高い「おすすめサイズ」は、「95S（40g）」です。モンスターショット30gの飛距離は、平均90mオーバー、最大で100mを超えるとも言われ、サーフや堤防で使う標準的なタックル（M～MHクラス）で最も扱いやすいバランスを誇ります。迷ったら、まずこの95Sから入るのが賢明です。

次に「80S（30g）」は、95Sではアピールが強すぎる、あるいはベイトフィッシュが小さい（10cm未満）という状況で活躍します。シーバス狙いや、プレッシャーの高いフィールドでの切り札となります。「65S（25g）」は、さらにフィネス（繊細）な状況、いわゆる「マイクロベイトパターン」（シラスなど）に対応するためのモデルです。ヒラメ狙いでも、ワームのような食わせ能力を発揮します。これらのサイズを、その日のベイトサイズや、必要な飛距離、使用するタックルに合わせて使い分けることが重要です。

4. モンスターショット 釣れるカラー/おすすめカラー戦略

モンスターショットで釣果を出すために、重さや使い方と同じくらい重要なのが「カラーセレクト」です。「釣れるカラー」や「おすすめカラー」は一つではありませんが、抑えておくべき「必釣」の系統が存在します。まず、どんな状況でも安定した釣果をもたらす「パイロットカラー（基本色）」として、「HPI ピンクイワシ」や「HBPC ブルピンキャンディ」といった、ナチュラルなイワシカラーにアピール要素（ピンクやキャンディ）を加えたカラーです。

魚に発見されやすく、かつ食わせやすい万能性が魅力です。次に、朝夕のマズメ時や、海が濁っている状況で圧倒的な存在感を放つのが、「アピール系」カラー。「HGOR ゴールドオレンジ」や「HGR アカキン（赤金）」、「チャートキャンディ」などは、少ない光量でもシルエットを際立たせ、遠くの魚にもその存在を気づかせ、リアクションバイトを誘発します。特にサーフのヒラメ狙いにおいて、「ゴールド系」と「ピンク系」は、絶対に外せない「おすすめ最強カラー」として、多くのインプレッションでその実績が証明されています。

そして、日中の澄み潮や、ベイトフィッシュ（イワシなど）が大量にいる状況では、「HIW イワシ」や「HKVK ケイムラカタクチ」といった「ナチュラル（リアル）系」カラーが、スレた魚にも警戒心を与えずに口を使わせる力を持っています。最低でも「ナチュラル系（イワシ）」、「アピール系（ゴールドorピンク）」、そして「チャート系」の3系統を揃え、その日の天候、水色、時間帯に合わせてローテーションすること。それこそが、「釣れる」状況を自ら作り出すための鍵となります。

5. モンスターショットが「釣れない」と言われる理由とその対策

これほどの実績を誇るモンスターショットでさえ、「釣れない」という状況は起こり得ます。しかし、その原因の多くは、ルアーの性能ではなく、使い方や状況判断のミスにあるかもしれません。まず、ヒラメは基本的にボトム（海底）にいる魚です。モンスターショットの圧倒的な飛距離に夢中になるあまり、ルアーが中層や表層を泳いでいて、ヒラメのいるレンジ（泳層）に届いていない可能性があります。

対策は、キャスト後にしっかりと底を取り（着底させ）、ボトム付近を丁寧に「リフト＆フォール」で探ることです。次に考えられるのは、「カラー」のミスマッチです。海が濁っているのに、地味なナチュラルカラーを使っていたり、逆に澄み潮のデイゲームで、派手すぎるアピールカラーを使って警戒させていたりする可能性があります。

ヒラメ攻略の定番カラー（ピンク、ゴールド、アカキン、イワシなど）をいくつか揃え、その日の天候や水色に合わせてローテーションすることが重要です。最後に、ルアーのアクションが速すぎる可能性もあります。

高活性時は早巻きのただ巻きも有効ですが、低活性時は、フォールを長く見せる、あるいはボトムでズルズルと引いてくる（ボトムズル引き）くらいの、スローな誘いが効果的な場合もあります。モンスターショットは「釣れる」ポテンシャルを秘めたルアーです。「釣れない」時は、レンジ、カラー、スピードの三つを見直してみましょう。

釣果直結！モンスターショット おすすめラインナップ

1. DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) シンキングペンシル モンスターショット (S) 95mm 重量:40g

あなたがもし、広大なサーフ（砂浜）を前にして、「飛距離」と「アピール力」という、ヒラメ攻略における二大要素を最高レベルで両立させたいと願うなら、この「モンスターショット 95S」こそが、その答えです。全長95mm、自重40g。このスペックは、現代サーフゲームの「スタンダード」にして「最強」のバランス。あなたが手にする標準的なサーフタックル（MクラスやMHクラスのロッド、PE1.2号～1.5号ライン）で、その性能を100%引き出すことができます。

キャストした瞬間、30gの高比重ボディが、空気抵抗を切り裂き、あなたのキャリアハイとも言える飛距離を叩き出します。その距離、100mオーバーも夢ではありません。しかし、このルアーの真価は、ただ飛ぶだけではない点にあります。リトリーブを開始すれば、ただ巻きするだけで、ボディを左右に激しく振り、強烈な波動を生み出す「ワイドウォブリングアクション」が発生。この「ブルブル」という明確な振動が、広範囲のヒラメにその存在を猛烈にアピールし、高活性な個体をリアクションバイトに持ち込みます。

そして、ヒラメ攻略の切り札となるのが「ローリングフォール」。リトリーブを止め、テンションをかけながら沈めると、水平姿勢を保ったまま、ヒラヒラと揺れながら沈下。この「食わせの間」は、砂の中で上を見ているヒラメにとって、抗うことのできない無防備なベイトそのもの。リフト＆フォールでのボトム攻略において、これほど強力な武器はありません。

ヒラメに効くおすすめカラーとしては、まず外せないのが「HPI ピンクイワシ」や「HGOR ゴールドオレンジ」。濁り潮やマズメ時に圧倒的な強さを見せます。澄み潮では「HIW イワシ」や「HGR アカキン」も鉄板。この一本がタックルボックスにあるという「安心感」。それこそが、モンスターショット95Sが持つ最大の価値なのです。

2. DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) シンキングペンシル モンスターショット (S) 80mm 重量:30g

「モンスターショット95S（40g）では、少し重すぎる」「自分のタックル（MLクラスなど）では、扱いきれないかもしれない」。そんな不安を抱えるアングラー、あるいは、より「食わせ」の要素を重視したいあなたへ。その完璧な答えが、この「モンスターショット 80S」です。全長80mm、自重30g。95SのDNAを色濃く受け継ぎながら、一回りコンパクトになったこのモデルは、サーフだけでなく、港湾部や河口、小規模な磯など、より多彩なフィールドでその真価を発揮します。

30gという自重は、MLクラスやMクラスのシーバスタックルでも、ロッドにしっかりと重みを乗せてフルキャストすることが可能。それでいて、飛距離は95Sに肉薄するほどの、クラスを超えた圧倒的な飛行性能を誇ります（最大飛距離90mオーバー）。アクションは、95S譲りの「ワイドウォブリング」と「ローリングフォール」。サイズは小さくなっても、そのアピール力と食わせ能力は健在です。

特に、ヒラメやシーバスが捕食しているベイトフィッシュが、10cm未満のイワシやイナッコ（ボラの子）といった「小型ベイト」である場合、95Sではアピールが強すぎるところを、この80Sのナチュラルなサイズ感が、スレた魚の口をこじ開けます。「飛距離は欲しい、でもルアーは小さくしたい」。そんな、相反する要求を、モンスターショット80Sは高次元で両立。95Sとこの80S、二つのサイズを揃えることで、あなたのショアゲーム戦略は、より緻密で、隙のないものへと進化するでしょう。

3. DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) シンキングペンシル モンスターショット (S) 110mm 重量:50g

「40gでは届かない、あの遥か沖の潮目へ」「もっと強い流れの中でも、しっかりと底を取りたい」。そんな、40gのスタンダードモデルでは攻略しきれなかった領域を制圧するのが、「モンスターショット 110S」です。全長110mm、自重50g。この「プラス10g」の重量が、あなたの釣りを、よりパワフルで、より広範囲なものへと変貌させます。

このモデルが真価を発揮するのは、広大なサーフ（砂浜）や、足場の高い堤防、あるいは潮流の速い海峡部。MHクラス（ミディアムヘビー）以上のショアジギングロッドでフルキャストすれば、その弾丸のような飛行姿勢は、逆風をものともせず、100mラインを遥かに超える圧倒的な飛距離を叩き出します。この絶対的な飛距離が、他のアングラーが誰も届かない、未開拓のポイントに潜むフレッシュな魚（ヒラメ、青物、シーバス）との出会いを、あなたにもたらします。

また、50gという自重は、水深のあるエリアや、流れの速い場所でも、確実にボトム（海底）を取ることを可能にし、リフト＆フォールでのボトム攻略を、よりイージーかつ正確に行えます。ターゲットは、サーフのヒラメ・マゴチはもちろん、ワラサクラスの中型青物、あるいは深場に潜むランカーシーバス。

40gではアピールが足りないと感じる時、あるいは、より大きなベイトフィッシュを捕食していると推測される時、この40gの存在感は、大きな武器となるでしょう。人気カラーの「ブルピンキャンディ」や「キビナゴ」は、青物にもヒラメにも高い実績を誇ります。

4. DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) シンキングペンシル モンスターショット (S) 65mm 重量:25g

春先のシラスパターン、あるいは、激戦区の堤防で、ワームですら見切られてしまう。そんな「何を投げても食わない」究極のタフコンディション。そんな絶望的な状況を打破するために、DUELが導き出した答えの一つが、このシリーズ最小モデル「モンスターショット 65S」です。全長65mm、自重25g。ヒラメ狙いとしては「小さすぎる」と感じるかもしれません。

しかし、ヒラメやシーバスが極小のベイト（マイクロベイト）に偏食している時、この「小ささ」こそが、他のあらゆるルアーを凌駕する最強の武器となります。このルアーのインプレッションは、そのサイズからは信じられないほどの「飛距離」と、確かな「アクション」に満ちてています。15gという自重は、シーバスタックル（Lクラス、MLクラス）や、エギングタックルでも、驚くほどの飛距離を叩き出します。

そして、ただ巻きすれば、小さいながらも明確に手元に伝わる「ワイドウォブリング」アクション。リフト＆フォールさせれば、ヒラヒラと揺れる「ローリングフォール」。その動きは、紛れもなく「モンスターショット」の血統。ヒラメはもちろん、マゴチ、シーバス、そしてワームでは届かなかった沖のメバルやアジまで、その射程に収めます。ヒラメ狙いにおいて、他のアングラーが大型ルアーで広範囲を探る中、あなただけがこの65Sで、足元や波打ち際に潜む「スレた一匹」を狙い撃つ。

そんな、テクニカルなゲームを可能にする、まさに「秘密兵器」。タックルボックスに忍ばせておけば、必ずやあなたを窮地から救ってくれる瞬間が訪れるはずです。おすすめカラーは「ケイムラシラス」や「チャートキャンディ」など、マイクロベイトを意識しつつもアピール力のある色です。

5. DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) ハイドロモンスターショット 125S 重量:60g

「モンスターショット」の強波動アクションとは、また異なるアプローチで大物を狙いたい。そんなアングラーのために開発された、もう一つの「モンスター」が、この「ハイドロモンスターショット 125S」です。全長125mm、自重60g。このルアーは、モンスターショット（110S/50gや125S/60g）とは設計思想が異なり、水平姿勢での「スロースイム」と「ナチュラルフォール」に特化しています。

モンスターショットが「ワイドウォブリング」で強くアピールするのに対し、ハイドロモンスターショットは、ただ巻きすると、よりナチュラルな「ローリング」主体のアクションで泳ぎます。そして、最大の特徴がフォール姿勢。ラインテンションを抜くと、水平姿勢を保ったまま「スーッ」と沈む、極めて無防備なベイトフィッシュを演出します。この動きが、プレッシャーにさらされた青物や、ルアーを見切る賢いシーバスに対して、非常に効果的なのです。

また、リップ付きのボディは、一定のレンジをキープしやすく、足場の高い場所からでもルアーが水面から飛び出しにくいというメリットもあります。もちろん、50gという重量がもたらす飛距離は圧倒的。モンスターショットの強波動で反応がない時、このハイドロモンスターショットのナチュラルな誘いに切り替える。その使い分けが、あなたの釣果をさらに引き上げてくれるでしょう。

まとめ：モンスターショットで、ショアゲームの常識を変える

モンスターショット ルアーというキーワードから始まったあなたの探求は、このルアーが単なる「よく飛ぶシンキングペンシル」ではなく、DUELの技術の粋を集め、アングラーに「釣果」という絶対的な結果をもたらすために設計された、戦略的な武器であることを明らかにしたのではないでしょうか。この記事では、釣れる魚の無限の可能性、基本的な使い方（ただ巻き＆フォール）、そして95S（40g）が100mを超える飛距離を叩き出す秘密について、インプレを交えながら徹底的に解説しました。

「釣れない」という不安は、レンジ、カラー、スピードの戦略で見事に克服できること、そして65S、80S、95S、110Sといった豊富なウエイト（重さ）ラインナップが、あなたの戦略を強力にサポートすることもご理解いただけたと思います。今、あなたのアクションプランは明確です。それは、ご自身のタックルと、よく訪れるフィールドの状況を再確認すること。そして、まずは万能な「95S」を、あるいは食わせの「80S」、マイクロベイト対応の「65S」といった、あなたの戦略に合致するモンスターショットを選び、自信を持ってキャストすることです。

その一投が、これまで届かなかったポイントに潜む、あなたの自己記録を更新する一匹との出会いをもたらすかもしれません。モンスターショットを手にした未来、あなたはもう、広大なフィールドを前に「届かない」と嘆くアングラーではありません。誰よりも遠くへ、誰よりも効果的にアピールし、狙い通りに魚を引きずり出す、ゲームの主役となっていることでしょう。