モンスターショットのサイズ徹底解説！重さと使い方

釣具店の棚にずらりと並ぶ、デュエルのモンスターショット。65mm, 80mm, 95mm, 110mm, 125mm…。その豊富なラインナップを前に、あなたの手が止まってはいませんか。デュエル モンスターショットのサイズは、どれを選ぶのが正解なのか。このモンスターショットのサイズ選びこそ、あなたの釣果を左右する最初の、そして最も重要な分岐点です。

モンスターショット80sの重さは何グラムなのか、モンスターショット125は何グラムなのか、具体的なスペックが気になり、結局自分にとってのおすすめサイズはどれなのか決めかねているのではないでしょうか。サイズと重さが変われば、飛距離が変わり、アクションが変わり、そして魚の反応も変わります。使い方を間違えれば、あの釣れるカラーも釣れない道具になってしまいます。

この記事では、あなたのそんな迷いを断ち切るため、全サイズのスペックから、モンスターショット95のリングサイズ、正しい使い方、そして実績抜群のおすすめカラーまで、あなたの疑問に完璧な答えを提供します。

1. モンスターショット サイズと重さの完全ガイド

1-1. デュエル モンスターショットの全サイズと重さ一覧

デュエル モンスターショットのサイズ展開は、ショアから狙うあらゆるターゲットと状況を想定し、緻密に設計されています。このルアーの核心は、サイズに対して規格外の重さを持たせることで、ジグの飛距離とプラグのアクションを両立させた点にあります。まず、全サイズのラインナップと重さを正確に把握しましょう。

最小の65mmは25g。次に80mmは30g。シリーズの中核をなす95mmは40g。さらに大型ベイトに対応する110mmは50g、そして最大サイズの125mmは60gとなっています。この重さ一覧を見れば、一般的なミノーやシンキングペンシルとは一線を画す、超高比重設計であることが一目瞭然です。

例えば95mmのプラグで40gというのは、ほぼメタルジグに匹敵します。この圧倒的な重さこそが、逆風を切り裂くような100m級の飛距離を叩き出す原動力です。しかし、ただ重いだけではありません。

この重さを持ちながら、ただ巻きでは強烈なローリングアクション、フォールでは水平ローリング（シミーフォール）を実現している点こそ、モンスターショットが単なるジグではない証拠です。このサイズと重さの関係を理解することが、戦略を立てる第一歩となります。

1-2. モンスターショット80sの重さは？30gの戦略的価値

モンスターショット80sの重さは30gです。この80mm/30gというスペックは、モンスターショットのラインナップにおいて非常に戦略的な価値を持つ、第二のスタンダードと言えます。中核となる95mm/40gが、広範囲をサーチし、あらゆる魚種に対応するオールラウンダーであるならば、この80mm/30gは、よりタフな状況や、ベイトサイズが小さい場面を攻略するためのスペシャリストです。

例えば、ベイトがシラスや小型のカタクチイワシである場合、95mmではルアーのシルエットが大きすぎて見切られてしまうことがあります。そんな時、この80mmのサイズ感が完璧にマッチします。30gという重さは、一般的なシーバスロッドのMLクラスやMクラスで非常に扱いやすく、9ft台のロッドでしなやかに振り抜けば、小型プラグとは思えないほどの飛距離を稼ぎ出します。

95mmよりも軽快にダートし、フォールもややスローになるため、プレッシャーの高いフィールドでじっくりと見せて食わせる釣りにも最適です。モンスターショットが釣れないと感じる時、サイズダウンが劇的な釣果をもたらすことは少なくありません。その一手として、この80mm/30gは絶対に欠かせない存在です。

1-3. モンスターショット125は何グラムですか？60gの対大物戦略

モンスターショット125は何グラムですか？という問いの答えは、60gです。この125mm/60gというスペックは、モンスターショットシリーズのフラッグシップであり、そのターゲットは明確に大型の青物、そして大型のベイトフィッシュを捕食しているランカークラスの魚です。60gという重さは、生半可なタックルでは扱うことができません。

最低でもMクラス、できればMHクラス以上のショアジギングロッドや、それ相応のパワーを持つロッドが必要となります。その代償として手に入れられるのは、荒天や強風をものともしない圧倒的な飛距離と、大きなシルエットが水を掻き回す強烈なアピール力です。秋のコノシロパターンでランカーシーバスを狙う、あるいは磯からメータークラスのヒラマサやブリを狙うといった、まさにビッグゲームのための最終兵器です。

使い方も、表層を高速で巻いて水面を割らせる、ロッドを大きくあおってダイビングさせるなど、ダイナミックなアクションが中心となります。このルアーをタックルボックスに入れることは、アベレージサイズではない、夢の大物を本気で獲るというアングラーの覚悟の表れと言えるでしょう。

1-4. モンスターショット95の推奨リングサイズとフック

モンスターショット95mmのポテンシャルを最大限に引き出す上で、リングサイズやフックのセッティングは非常に重要です。まず、モンスターショット95のリングサイズは、メーカー標準で#4が装着されています。この#4リングは、シーバスや、サゴシ、イナダといった中型青物を相手にするには十分な強度を持っています。

しかし、もしあなたのフィールドでワラサ（メジロ）クラス以上の大型青物が頻繁にヒットするのであれば、万全を期して#5サイズに強化することも有効な選択肢です。ただし、リングやフックを過度に重くすると、ルアー本来のアクション、特にフォール時の水平ローリングが崩れる可能性があるため注意が必要です。

フックに関しては、標準で非常に貫通力の高い強力なトレブルフックが搭載されていますが、これも大型青物との強引なファイトを想定する場合は、カルティバのSTX-58や、がまかつのトレブルSP-MHなど、より太軸のフックに交換することで、フック折れや伸びによるバラシを防ぐことができます。まずは標準セッティングでその完成度の高さを体感し、自分のターゲットに合わせて微調整するのがおすすめです。

1-5. なぜモンスターショットは釣れないと言われる？本当の使い方

モンスターショットは釣れない、という声を時折耳にすることがありますが、その原因のほとんどは、このルアーの正しい使い方を理解していないことにあります。多くの人が、その重さと飛距離から、モンスターショットをメタルジグと同じように捉え、ただ速く巻く、あるいは激しくジャークするだけの使い方をしています。

これでは、このルアーの性能の半分も引き出せていません。モンスターショットの本当の使い方は、ジグとプラグの特性を融合させたものです。第一に、ただ巻き。これは強烈なローリングアクションで、広範囲にフラッシングアピールします。第二に、ワンピッチジャーク。ロッドを軽くあおることで、左右にキレよくダートし、リアクションバイトを誘います。

そして最も重要なのが、第三のフォール。モンスターショットは、水平姿勢を保ったままローリングしながら沈むシミーフォールを演出します。このフォール中の不規則なきらめきこそ、弱ったベイトを完璧に演出し、低活性な魚や追尾してきた魚に口を使わせる最大のチャンスなのです。

ただ巻きで誘い、ジャークで気づかせ、フォールで食わせる。このコンビネーションを意識するだけで、あなたの釣果は劇的に変わるはずです。詳しくは、デュエル公式サイトの製品ページにも詳しいアクションが紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。

2. 状況別！モンスターショットおすすめサイズ＆釣れるカラー5選

1. デュエル ハードコア モンスターショット 95mm 40g

あなたがモンスターショットのサイズ選びで迷い、どれか一つだけを選ばなければならないとしたら、私たちが迷わずおすすめするのが、この95mm、重さ40gのモデルです。なぜなら、このサイズこそが、モンスターショットというルアーのコンセプトを最も体現し、日本のショアキャスティングシーンにおいて最も汎用性が高い、まさに王道の中の王道だからです。

40gというウエイトは、一般的なシーバスロッドのMクラスからMHクラス、あるいはライトショアジギングロッドで、その性能を100%引き出すことが可能です。逆風を切り裂き、安定した飛行姿勢で叩き出す100mオーバーの飛距離（メーカーテスト値）は、これまで届かなかった遥か沖のナブラや、誰も攻めていない潮目をあなたの射程圏内へと変えてしまいます。

そして、このルアーの真価は飛距離だけではありません。ただ巻きでは、ボディを激しくローリングさせ、強烈なフラッシングと波動で、遠くにいるシーバスや青物にその存在を猛烈にアピールします。ひとたびロッドをあおれば、左右へのキレのあるダートで、追尾してきた魚の捕食スイッチを強制的にオンにします。

そして、フォールでは水平ローリング（シミーフォール）で、弱ったベイトを演出し、食わせの間を作り出します。ターゲットはシーバス、ヒラメ、マゴチ、サワラ、ワラサ、カツオと、まさに無限大。その中でも、特におすすめしたい釣れるカラーが「HPI ピンクイワシ」です。

背中の鮮やかなピンクは、朝夕のマズメ時におけるアングラーからの視認性を高め、魚に対しても抜群のアピール力を発揮します。ベリーとサイドのリアルなイワシホログラムとの組み合わせが、ナチュラルさとアピール力という相反する要素を両立。この一本がタックルボックスにあるという絶対的な安心感が、あなたの釣りを強力にサポートします。

2. デュエル ハードコア モンスターショット 80mm 30g

目の前の海で、明らかにベイトフィッシュが小さい。シラスやカタクチイワシの稚魚が群れている。そんな状況で、95mmのルアーを投げても、シーバスや青物は完全に見切って反応してくれない。そんなタフな状況を経験したことはありませんか。その難局を打開するために開発されたのが、このモンスターショット 80mm、重さ30gのモデルです。

95mmから一回り小さいそのシルエットは、マイクロベイトを偏食するセレクティブなターゲットに対して、完璧なマッチザベイトとなります。しかし、このルアーの真価は、小さいのに飛ぶ、という点にあります。30gという重さは、シーバスロッドのMLクラスでも快適にフルキャストが可能でありながら、同サイズのミノーとは比較にならないほどの飛距離を叩き出します。

これにより、プレッシャーの高い堤防などでも、他のアングラーが届かない竿抜けポイントを直撃できるのです。アクションは95mmよりもややタイトなローリングとなり、フォールも少しゆっくりになります。この繊細なアピールこそが、スレた魚に口を使わせる鍵です。この80mmでおすすめしたいカラーが「HSTI スケスケ透けイワシ」です。

その名の通り、光を透過するクリアボディに、リアルなイワシのプリントが施されたこのカラーは、日中のハイプレッシャー下で絶大な威力を発揮します。水に溶け込むようなナチュラルさでターゲットに違和感を与えず、最後の最後でバイトに持ち込む。95mmという「強」の選択肢に対し、この80mm/30gは「柔」の切り札として、あなたの戦略に欠かせない一本となるでしょう。

3. デュエル ハードコア モンスターショット 65mm 25g

モンスターショットシリーズの中で、最も異端であり、最も革命的な存在。それが、この65mm、重さ25gのモデルです。このルアーを手にした瞬間、誰もがそのアンバランスなまでの重量感に驚くでしょう。わずか6.5cmのボディに、同サイズのミノーの3倍近い25gという重さを凝縮。この常識破りの設計思想こそ、あなたの釣りをネクストレベルへと引き上げる力を持っています。

その最大の武器は、マイクロベイトパターンにおける圧倒的な飛距離。春先のシラスパターンや、港湾部の小型ベイト偏食シーバスを狙う際、通常の小型プラグでは届かなかった対岸の明暗や、沖の潮目を、この65mmはいとも簡単に直撃します。このアドバンテージは、釣果において決定的な差となります。使い方は無限大。

ただ巻きでは、高速ローリングアクションで泳ぎ、シーバスやメッキのバイトを誘発。ワンピッチジャークでは、その重さを活かしてキレのあるダートを見せ、リアクションバイトを誘います。そして、このルアーの真価は、都市型河川でのボトム攻略にもあります。ジグヘッドリグやバイブレーションでは根掛かりが多発するような場所でも、その水平フォールとプラグ形状により、根掛かりを回避しながらボトム付近を丁寧に探ることが可能です。チヌ（クロダイ）のボトムゲームにも最適です。

おすすめカラーは「HBPC ブルピンキャンディ」。青物狙いの定番でありながら、その派手な色合いは濁りの入った港湾部でもしっかりと魚にアピール。デイゲームでもナイトゲームでも頼りになる万能カラーです。この小さな巨人が、あなたのホームフィールドの難攻不落だったポイントを、爆釣ポイントへと変えてしまうかもしれません。

4. デュエル ハードコア モンスターショット 110mm 50g

あなたが狙うのが、アベレージサイズではなく、その海域の主とも言える大型の青物や、座布団ヒラメであるならば、この110mm、重さ50gのモデルこそが、あなたの夢を現実にするための最短距離です。95mmの40gでも届かない、さらにその先へ。50gというヘビーな重さが、Mクラス以上のショアジギングロッドの反発力を最大限に引き出し、100mの壁を超える異次元の飛距離を可能にします。

このルアーの存在感は、他のモデルとは一線を画します。110mmの大きなシルエットと、50gの重さが生み出す強烈な波動は、広大なサーフや荒磯において、深場に潜むランカークラスの魚にさえ、その存在を気づかせます。コノシロや大型のイワシといったビッグベイトを捕食している状況では、このサイズでなければ見向きもされないことさえあります。

このランカーキラーに搭載したい釣れるカラーが「HBPC ブルピンキャンディー」です。大型青物に抜群の実績を誇るブルピンをベースに、コノシロを模したリアルなパターンが施されています。強烈なアピール力と、大型ベイトのイミテートという二つの側面を併せ持ち、ターゲットの捕食本能と闘争心を同時に刺激します。

このルアーを信じて投げ続ける覚悟、そして50gの重さを受け止めるタックル。それらすべてが揃った時、あなたはまだ見ぬ怪物の姿を拝むことになるはずです。広大なサーフを制圧し、夢のランカーをその手にするための、まさに切り札となる一本です。

5. デュエル ハードコア モンスターショット 95mm 40g

最初の一本として95mmのピンクイワシをおすすめしましたが、もしあなたが二本目、あるいはよりナチュラルな攻め手を求めているのであれば、同じ95mm/40gの「HKN キビナゴ」を強く推奨します。なぜ同じサイズを二本も持つ必要があるのか。それは、ルアーフィッシングが、アピールとナチュラルの使い分けこそが釣果を分けるゲームだからです。

ピンクイワシが、マズメ時や高活性な魚にアピールする「攻め」のカラーであるならば、このキビナゴは、日中のクリアな潮や、プレッシャーの高い状況で魚に口を使わせる「喰わせ」のカラーです。背中の淡いブルーグリーンと、シルバーのホログラムボディ、そして腹部のかすかなクリア感は、日本の沿岸に生息するベイトフィッシュ、キビナゴやイワシの姿を完璧に模倣しています。

スレたシーバスや、ルアーをじっくりと見定めるヒラメにとって、この上なくリアルなシルエットは、警戒心を抱かせることなくバイトへと導きます。モンスターショットが釣れないと感じるシチュエーションの多くは、ルアーのアピールが強すぎることが原因です。そんな時、40gという圧倒的な飛距離のアドバンテージはそのままに、カラーだけをこのナチュラルなキビナゴに変える。

たったそれだけのことで、それまでが嘘だったかのようにバイトが連発することがあります。攻めのピンクと、喰わせのキビナゴ。この二色の95mm/40gを揃えることで、あなたのモンスターショット戦略は、あらゆる状況に対応可能な、死角のない布陣へと完成するのです。日中のサーフゲームや、澄み潮の堤防では、このカラーがなければ獲れない魚が確実にいます。

まとめ：モンスターショットの最適サイズを手に、釣果を掴め

モンスターショットのサイズという、深くも難解なテーマを巡る旅が、今終わろうとしています。デュエル モンスターショットのサイズは、65mm/23gから125mm/60gまで、単なる数字の羅列ではありません。それは、あなたのタックルと、目の前の海、そしてターゲットを繋ぐための、緻密に設計された戦略そのものです。

モンスターショット80sの重さである30gが持つ意味、125の60gが狙うターゲット、そして95の40gがなぜ王道なのか。その理由を理解した今、あなたのルアーセレクトには、もはや迷いはないはずです。あなたの次なる具体的なアクションは、まず自分のメインフィールドで、メインロッドで最も快適に扱える重さを基準に、最適なおすすめサイズを選ぶことです。もし、それでも決めかねているのなら、答えは一つ。

95mm/40gを手に取ってください。その一本が、モンスターショットというシステムの入口であり、中心です。その圧倒的な飛距離と、多彩な使い方をマスターした時、あなたはこれまで届かなかったあのナブラの中心で、夢にまで見たターゲットの強烈な引きを味わうことになるでしょう。釣れない道具から、釣れる武器へ。その答えは、あなたの手の中にあります。