荒天やタフな状況を打開する一手、それがタックルハウスのフィードポッパー シンキングです。水面を割り、新たなレンジを切り拓くこのフィードポッパー シンキングの真価を知れば、あなたの釣果は変わります。目の前には、最高の潮目、最高の地形が広がっている。しかし、吹き荒れる向かい風が、あなたのルアーを無情にも押し戻す。
あるいは、水面は荒れ、トップウォータープラグは波に弄ばれて本来のアクションを発揮できない。そんな、自然の猛威の前に、なすすべなく立ち尽くした経験はありませんか。フィードポッパーのシンキングモデルは、そんなアングラーの絶望を希望に変えるために開発されました。その戦略的な使い方、そしてフローティングモデルやフィードポッパー100SWとの決定的な違いとは何か。
この記事では、フィードポッパー シンキングのインプレを交えながら、その核心に迫ります。ダイビングウォブラーとの比較、青物に対する有効性まで、あなたの疑問はここで全て解消されるでしょう。水面という常識の壁を打ち破り、その下に広がる未開拓の領域を支配する。そのための鍵が、ここにあります。
この記事のポイント
- フィードポッパー シンキングが荒天やタフコンディションで絶大な力を発揮する理由がわかる
- カウントダウンや水中ドッグウォークといった、シンキングポッパーならではの使い方が身につく
- フローティングモデルやフィードポッパー100SWとの明確な違いと戦略的な使い分けが理解できる
- 今すぐ戦力になる、実績多数のおすすめフィードポッパー5選をインプレ付きで紹介
1. フィードポッパー シンキングの核心|使い方とフローティングとの違い

- シンキングポッパーの使い方は?3つの必勝シチュエーション
- 実践的な使い方!ただ巻きから水中ドッグウォークまで
- フィードポッパーの浮き姿勢は?シンキングモデルとの比較
- フィードポッパー100SWとは?シンキングモデルとの関係性は
- フィードポッパーとダイビングウォブラー(ペンシル)の違いは?
1. シンキングポッパーの使い方は?3つの必勝シチュエーション
シンキングポッパー、特にフィードポッパーのシンキングモデルは、特定の状況下でフローティングモデルを遥かに凌駕する性能を発揮します。その必勝シチュエーションは、大きく分けて三つあります。一つ目は、強風・荒天時です。
フローティングのトップウォータープラグが風に押し戻され、飛距離が稼げない。あるいは、波で水面から飛び出してしまう。そんな時、自重のあるシンキングモデルであれば、風を切り裂いて安定した飛距離を確保し、波の下の穏やかな層で安定したアクションを維持できます。二つ目は、ターゲットのレンジが水面直下にある場合です。
青物などが、水面まで出きらずに、水面下50cmから1mの層でベイトを追い回している。そんな状況で、シンキングポッパーをカウントダウンさせてそのレンジに送り込めば、今までが嘘のようにバイトを得られることがあります。三つ目は、流れが速いフィールドです。
河川の河口部や、潮の速い海峡などで、フローティングモデルではあっという間に流されてしまうポイントでも、シンキングモデルなら流れに負けずに任意のレンジをキープし、ピンスポットをじっくりと攻めることが可能になります。これらの状況を理解することが、シンキングポッパーを使いこなす第一歩です。
2. 実践的な使い方!ただ巻きから水中ドッグウォークまで
フィードポッパー シンキングのポテンシャルを最大限に引き出すための、実践的な使い方を解説します。基本となるのは、キャスト後に任意の秒数沈めるカウントダウンです。これにより、攻めるレンジを自在にコントロールします。まず試してほしいのが、ただ巻きです。
フィードポッパーは、ただ巻きするだけでボディをローリングさせながら泳ぐため、特別な操作なしでも十分に魚にアピールできます。次に、アクションの基本となるのが、トゥイッチやジャークです。ロッドティップを鋭く、短く煽ることで、水中でヒラを打ちながらダートし、ポップ音と泡を発生させます。これが、水面下で逃げ惑うベイトを完璧に演出し、リアクションバイトを誘発します。
さらに、応用テクニックとして、水中ドッグウォークがあります。ロッドを連続的に操作し、ラインスラックを弾くように使うことで、水中で左右に首を振る艶めかしいアクションを引き出せます。そして、最も重要なのが、アクションの合間に入れるフォールです。フィードポッパーのシンキングモデルは、水平姿勢を保ったまま揺れながら沈むシミーフォールが特徴。多くのバイトがこの瞬間に集中するため、意識的に食わせの間を作ることが釣果を伸ばす最大の秘訣です。
3. フィードポッパーの浮き姿勢は?シンキングモデルとの比較
フィードポッパーのフローティングモデルとシンキングモデルでは、その姿勢に決定的な違いがあり、これがアクションの質を大きく左右します。まず、ノーマルのフローティングモデルの浮き姿勢は、水面に対してほぼ垂直に近い、急角度な立ち浮きです。カップ部分だけを水面から出し、ボディの大部分は水中にぶら下がっている状態。
この姿勢だからこそ、ロッドでアクションを加えた際に、移動距離を抑えて、その場でネチネチと水を噛ませ、甘いポップ音と泡を発生させることができるのです。一方、フィードポッパー シンキングは、その名の通り沈みます。そして、リトリーブを止めた際のフォール姿勢は、地面と平行になる、水平フォールが基本です。この時、ボディを左右に揺らしながら、きらきらと光を乱反射させて沈んでいきます。
これをシミーフォールと呼び、瀕死の弱ったベイトが、抵抗する力を失って沈んでいく姿をリアルに再現します。フローティングが水面での一点アピールを得意とするのに対し、シンキングは、フォールという縦の動きそのもので魚を誘うことができる。この姿勢の違いを理解することが、両モデルを効果的に使い分けるための鍵となります。
4. フィードポッパー100SWとは?シンキングモデルとの関係性は
フィードポッパーのラインナップを調べていると、シンキングモデルの他に、フィードポッパー100SWというモデルの存在が気になった方も多いでしょう。この二つは、荒天時や遠投したい場面で使うという点で共通の目的を持ちますが、その性質は異なります。
まず、フィードポッパー100SWのSWとは、ソルトウォーターの略であり、ノーマルの100mmモデル(22g)よりも重い30gに設定された、強化フローティングモデルです。この重量増により、向かい風の中でも飛距離が向上し、波気のある海面でもアクションが安定するという、大きなメリットが生まれます。
多くのインプレでその遠投性能と安定性が高く評価されています。対して、フィードポッパー100シンキングは、30gとさらに重く、その名の通り沈む設定です。つまり、100SWはあくまで水面、あるいは水面直下を攻略するための、タフコンディション対応フローティングモデル。一方、100シンキングは、水面下の任意のレンジまでルアーを送り込むための、レンジ攻略モデル。
このように、両者は似て非なる存在なのです。水面が荒れているが魚はトップを意識しているなら100SW、風が強く、かつ魚のレンジが深いなら100シンキング、といった戦略的な使い分けが可能になります。
5. フィードポッパーとダイビングウォブラー(ペンシル)の違いは?
フィードポッパー、特にそのシンキングモデルは、シンキングペンシル(ダイビングウォブラー)としばしば比較されますが、そのアクションには明確な違いがあります。シンキングペンシルは、ただ巻きするとS字を描くように泳いだり、ローリングしたりするものが多く、フォール姿勢はシミーフォールが基本です。
その主なアピールは、スイミングとフォールという、比較的ナチュラルな動きに集約されます。一方、フィードポッパー シンキングが決定的に違うのは、ポッパーとしての顔、つまり水中でポップ音と泡を発生させられる点にあります。ロッドをジャークすると、水中でゴボッという音とともに、捕食音を模した泡の塊を生み出すことができます。
これは、通常のシンキングペンシルにはない、極めて強いリアクションバイト誘発能力です。つまり、シンキングペンシルのナチュラルなスイミングとフォールのアピールに加え、ポッパーとしての強いアピールも併せ持っているのです。タダ巻きで広範囲を探り、魚がいそうなピンスポットでは、ジャークを加えてリアクションで食わせる。そんな、一つのルアーで静と動のアピールを使い分けることができるのが、フィードポッパー シンキングの最大の強みと言えるでしょう。
2. 【実釣インプレ】状況を打破するおすすめフィードポッパー5選

- タックルハウス(TackleHouse) フィードポッパー 100SW シンキング クリア
- タックルハウス(TackleHouse) フィードポッパー 121 イワシ
- タックルハウス(TackleHouse) フィードポッパー 100SW シンキング イワシ
- タックルハウス(TackleHouse) フィードポッパー 135 シンキング ピンクバック
- タックルハウス(TackleHouse) フィードポッパー 70 シンキング ピンクバック
1. タックルハウス(TackleHouse) ルアー フィードポッパー 100 シンキング クリア
風が吹き、白波が立つ。ほとんどのアングラーが、トップウォータープラグを投げることを諦め、家に帰る準備を始める。しかし、あなたはその状況を、ほくそ笑むべきです。なぜなら、そのタックルボックスには、このフィードポッパー100 シンキング クリアという、荒天時最強の兵器が収められているからです。
このルアーの真価は、タフな状況でこそ発揮されます。32gという重量は、爆風をものともせず、遥か沖の潮目まで正確に弾道を届けます。着水後、あなたは心の中でカウントを始める。1、2、3。波立つ水面の下、穏やかな層にルアーが到達したのを感じ、ロッドを鋭く煽る。すると、水中でゴボッという生命感のある音とともに、ルアーは閃光を放ちながらダートします。
SHクリアカラーのボディは、シルエットを曖昧にしてスレた魚の警戒心を解き、内蔵されたストロングホロが、深場にいるターゲットにまでその存在を知らせる。このルアーは、もはや天候に釣りを左右されるという、アングラーの無力感を過去のものにします。むしろ、荒れた日こそが、このルアーを持つあなただけが、独占的に魚と出会えるチャンスとなるのです。他の誰もが攻められない、未開拓の領域を支配する。その快感を、ぜひ味わってください。
2. タックルハウス(TackleHouse) ルアー フィードポッパー 121 イワシ
シンキングモデルの有効性を知るためには、まず、その基準となるフローティングモデルの実力を知らなければなりません。フィードポッパー121 イワシは、シリーズの中核を担う、全ての基本が凝縮された一本です。なぜこのモデルが基準たりうるのか。
それは、121mmというサイズが、全国のフィールドでシーバスや青物のメインベイトとなるカタクチイワシやマイワシのサイズに、最も近いからです。魚にとって、最も見慣れ、最も安心して口を使うことができるシルエット。そして、No.4イワシカラー。
これは、タックルハウスが長年の経験から導き出した、最もリアルなイワシの体色です。光の当たり方で複雑に変化する鱗の輝き、背中の青緑色、その全てが、生命そのものを再現しています。穏やかな水面で、移動距離を抑えたショートポップ。ジュポッという甘い音と、水面に広がる引き波は、瀕死のベイトを完璧に演出します。
このフローティングモデルで水面を攻め、反応がなければ、シンキングモデルで一段下のレンジを探る。この盤石の二段構えを可能にすることこそ、あなたの釣りをより戦略的で、確実なものへと昇華させます。全ての戦略は、この揺るぎない基準点から始まるのです。
3. タックルハウス(TackleHouse) フィードポッパー100SW イワシ
水面は荒れている。しかし、魚の活性は高く、明らかにトップを意識している。そんな時、シンキングモデルを沈めてしまうのは、少し違うかもしれない。あなたが必要としているのは、水面を離れず、しかし荒波に負けない、強力なトップウォータープラグです。その答えが、このフィードポッパー100SW。
ノーマルモデルより3g増量された25gのボディは、荒れた水面でも波に叩かれてバランスを崩すことなく、足元まで安定したアクションを継続させます。磯際のサラシの中を、あるいは沖の潮目の中を、水面を割ることなく泳ぎ切るその安定性は、まさに驚異的。
SHイワシカラーの強烈なフラッシングと相まって、サラシの中に潜むヒラスズキや、潮目に着く青物を、狂乱のバイトへと導きます。シンキングモデルがレンジを深く刻む縦の釣りを得意とするなら、この100SWは、荒れた水面という横の広がりを制圧するための武器。
飛距離、安定性、アピール力、その全てが、タフなソルトウォーターシーンのために研ぎ澄まされています。このルアーがあれば、これまで攻めあぐねていたラフコンディションのポイントが、あなたにとって一級の狩場へと変わることは間違いありません。
4. タックルハウス(TackleHouse) ルアー フィードポッパー 135 フローティング ピンクバック
あなたが狙うターゲットが、アベレージサイズではなく、群れのボス、あるいはその海域の主であるならば、ルアーにもそれ相応の存在感が求められます。フィードポッパー135 フローティングは、大型の青物や、ランカークラスのシーバスに的を絞って開発された、対大物用の戦略兵器です。135mm/45gというその堂々たる体躯は、大型のベイトフィッシュを偏食するビッグフィッシュの食性にジャストフィット。
そして、フローティであることのメリットは、計り知れません。まず、45gの重量が生み出す圧倒的な飛距離。これにより、他のアングラーが決して届かない、未開の沖のブレイクラインや、潮目をダイレクトに攻撃できます。
カラーは、マズメ時や濁り潮で絶大な効果を発揮するピンクバック。視認性の悪い状況でも、ターゲットにその存在を強烈にアピールします。このルアーを投げることは、もはや小魚を釣るという選択肢を捨てるという覚悟の表れ。夢のサイズとの出会いを、運任せから実力で引き寄せるための、最も強力な一手です。
5. タックルハウス(TackleHouse) ルアー フィードポッパー 70 シンキング ピンクバック
マイクロベイトパターンは、水面だけの話ではありません。むしろ、フィッシュイーターの多くは、水面直下で、群れからはぐれた無防備な一匹を虎視眈々と狙っています。そんな、水面下で繰り広げられる静かなる饗宴を攻略するための最終兵器が、このフィードポッパー70 シンキングです。
フローティングの70mmモデルが、水面のマイクロベイトを偏食するターゲットに有効なのは言うまでもありません。しかし、風が少し強い、あるいは魚のレンジがほんのわずかに深い。そんな些細な状況の変化で、フローティングモデルは沈黙します。
そこで、このシンキングモデルの出番です。70mm/14.5gというスペックは、ライトタックルでも驚くほどの飛距離を叩き出し、水面直下をテンポよく探るのに最適。カラーは、定番のイワシに、腹部の一点、鮮やかな赤を配色したレッドベリー。このピンクは、傷ついたベイトを模した、いわばバイトマーカー。
ターゲットの攻撃本能を刺激し、最後の最後で口を使わせるトリガーとなります。水平姿勢でのシミーフォールは、まさに絶品。この小さなルアーが、ヒラヒラと沈んでいく様を見れば、どんなタフな魚も、思わず口を開いてしまうでしょう。このルアーは、あなたのフィネス戦略に、深さという新たな次元をもたらします。
まとめ:フィードポッパー シンキングで、水面下の未開拓ゾーンを制する

フィードポッパー シンキングという名のルアーは、単なる重いポッパーではない。それは、風、波、そして魚のレンジという、アングラーを悩ませる普遍的な課題に対する、タックルハウスが出した明確な答えです。
この記事を通じて、フローティングモデルが水面という二次元の世界を制する王であるならば、シンキングモデルは、水面下という三次元空間を支配する戦術家であることを、ご理解いただけたことでしょう。その戦略的な使い方、そしてフローティングやSWモデルとの連携をマスターした今、あなたの前には、これまで見えていなかった新たな攻略の糸口が、無数に広がっているはずです。
あなたの次なる行動は、過去の釣行を振り返り、最も悔しい思いをした場面を思い出すことです。それは、爆風でルアーが飛ばなかった一日でしたか。それとも、水面まで出きらない魚に翻弄された一日でしたか。その答えこそが、あなたが最初に手にすべきフィードポポーター シンキングのモデルを教えてくれます。
フィールドに立ち、風を読み、潮を読み、そしてルアーを沈める。想像してみてください。周りがトップウォータープラグを諦めて帰路につく中、あなただけが、水面下の静かなる世界で、悠々とターゲットとの対話を楽しむ姿を。それは、あなたが新たな知識と武器を手にしたからこそ許される、勝者の特権なのです。この記事が、あなたの釣りの常識を覆し、さらなる高みへと導く一助となることを、心から願っています。