広大なサーフ、潮目が走る沖堤防、あるいはベイトが接岸する河口部。ルアーフィッシングにおいて「飛距離」は、時に釣果を左右する絶対的なアドバンテージとなります。そして、ただ飛ぶだけでなく、しっかりと魚を誘い、食わせるアクションを兼ね備えたルアーこそ、アングラーが真に求めるものです。その答えの一つとして、多くのアングラーが絶大な信頼を寄せるのが、JUMPRIZEの「チャタビー85」です。このルアーのインプレを求め、その驚異的な飛距離性能や、シーバス、ヒラメ、青物といったターゲットを選ばない汎用性に期待する声は後を絶ちません。しかし、チャタビー85の真価とは一体何なのでしょうか。
チャタビー85の推奨されるフックサイズやシングルフック化の是非、弟分であるチャタビー68との使い分け、そして釣果を左右するカラー戦略。
この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問に答え、チャタビー85が持つ真の実力とそのインプレを、具体的な使い方やターゲットへの有効性と共に徹底的に解剖していきます。
- チャタビー85のインプレと釣れるアクション(使い方)
- クラス最高峰!チャタビー85の驚異的な飛距離性能
- 推奨フックサイズとシングルフック化のメリット・デメリット
- 青物・ヒラメ攻略!ターゲット別の有効性とカラー選び
チャタビー85の核心:飛距離とアクションのインプレ
- チャタビー85とは?基本アクションとインプレ
- チャタビー85の驚異的な飛距離性能の秘密
- チャタビー85のフックサイズとシングルフック化の是非
- チャタビー85は青物・ヒラメに効くのか?
- チャタビー68との決定的な違いと使い分け
1. チャタビー85とは?基本アクションとインプレ
チャタビー85は、JUMPRIZEが誇る「飛び」と「泳ぎ」を高次元で融合させた、ABS樹脂製バイブレーションプラグです。全長85mmに対して自重29gという高比重設計が、まずその最大の特徴。これにより、同サイズの一般的なバイブレーションを遥かに凌駕する圧倒的な飛距離を叩き出します。
しかし、チャタビー85はただ重いだけのルアーではありません。そのインプレッションで絶賛されるのは、リトリーブ(巻き取り)を開始した瞬間に立ち上がる、極めてレスポンスの良いアクションです。ただ巻きするだけで、ボディを細かく、しかし力強く震わせる「タイトバイブレーション」を発生。
この強すぎず弱すぎない絶妙な波動が、シーバスはもちろん、ヒラメやマゴチ、青物といった、あらゆるフィッシュイーターの側線を刺激し、捕食本能を呼び覚まします。また、リトリーブスピードへの対応力も高く、デッドスロー(超低速)からファストリトリーブ(高速巻き)まで、安定したアクションを維持。
これにより、低活性なターゲットをじっくり誘うことも、高活性な魚のリアクションバイトを狙うことも可能です。まさに「投げて巻くだけ」で釣れてしまう、初心者にも扱いやすい、究極のサーチベイト(広範囲を探るルアー)と言えるでしょう。
2. チャタビー85の驚異的な飛距離性能の秘密
チャタビー85のインプレッションにおいて、「飛距離」に関する賞賛の声は枚挙にいとまがありません。「向かい風でも失速しない」「PE1号で100m近く飛んだ」といった報告も珍しくありません。なぜ、全長85mm/自重29gというスペックで、これほどの飛距離が実現できるのでしょうか。その秘密は、JUMPRIZEならではの徹底したボディ設計にあります。
まず、空気抵抗を極限まで抑えた、流線型かつ後方重心のボディデザイン。これにより、キャスト時にルアーが回転することなく、矢のように安定した飛行姿勢を保ちます。さらに、ABS樹脂製でありながら、内部構造を最適化することで、十分な強度を保ちつつ、可能な限りの高比重化を実現。この「重さ」と「空力性能」の完璧なバランスこそが、チャタビー85を異次元の「飛び」へと導いているのです。
この圧倒的な飛距離は、他のアングラーが誰も届かない沖のブレイクラインや潮目、ナブラといった「未開拓ゾーン」を、あなただけのものにすることを可能にします。プレッシャーの高い現代のフィールドにおいて、このアドバンテージは計り知れません。
3. チャタビー85のフックサイズとシングルフック化の是非
チャタビー85のポテンシャルを最大限に引き出し、かつターゲットを確実にランディングするためには、適切なフックセッティングが重要です。標準で推奨されているフックサイズは、「#6(6番)」のトレブルフックをベリー(腹)とテール(尾)に1つずつ装着するパターンです(例:JUMPRIZE トレブルMMH #6)。
このセッティングで、チャタビー85本来のタイトバイブレーションアクションが最も活かされ、かつシーバスやヒラメといったメインターゲットに対して十分なフッキング性能と強度を発揮します。しかし、より大型の青物(ワラサクラス以上)をメインターゲットにする場合や、根掛かりが多い場所での使用、あるいは魚へのダメージを最小限に抑えたい(リリース前提)場合には、「シングルフック」への換装も有効な選択肢となります。
シングルフック化のメリットは、(1)貫通力が高く、大型魚の硬い口にも掛かりやすい、(2)フックの強度が高い(伸びにくい)、(3)根掛かりが軽減される、(4)魚へのダメージが少ない、などです。デメリットとしては、フッキング率(針掛かりの確率)が低下する可能性があること、そしてフックの重量や形状によっては、ルアーのアクションバランスが崩れる可能性があることです。
シングルフックに換装する場合は、トレブルフック#6(1個あたり約0.7g)×2個=合計約1.4gという標準重量に、なるべく近づけることが重要です。適切なサイズのシングルフックを選び、スイムテストでアクションを確認することをおすすめします。安全のため、フック交換時はプライヤーを使用し、怪我に十分注意しましょう。全日本釣り産業振興会も推奨する安全対策を確認し、安全第一で作業を行ってください。
4. チャタビー85は青物・ヒラメに効くのか?
チャタビー85は、シーバス用バイブレーションとして開発されましたが、その圧倒的な飛距離性能と、ターゲットを選ばないタイトバイブレーションアクションにより、「青物」や「ヒラメ」に対しても絶大な威力を発揮します。まず「青物」(イナダ、サゴシ、ワラサなど)に対しては、その飛距離が最大の武器となります。遥か沖で発生したナブラを直撃したり、広範囲を高速リトリーブでサーチしたりするのに最適です。また、ただ巻きだけでなく、リフト&フォールも有効。
フォール中のバイトも期待できます。ただし、大型青物を狙う場合は、前述の通りフックの強度に注意が必要です。次に「ヒラメ」やマゴチといったフラットフィッシュに対しては、ボトム(海底)付近を攻略する際の強力な一手となります。29gという自重は、サーフの強い流れの中でも底を取りやすく、リフト&フォールでボトムを丁寧に探る釣りに最適です。
また、ただ巻きでもボトムから少し上のレンジをキープしやすく、砂の中に隠れてベイトを待ち伏せているヒラメに効果的にアピールします。シーバス、青物、ヒラメ。チャタビー85は、まさにショアからのターゲットを幅広くカバーする、真の「マルチパーパス・ヘビーバイブレーション」と言えるでしょう。
5. チャタビー68との決定的な違いと使い分け
チャタビーシリーズには、85mmモデルの他に、ダウンサイジングモデルである「チャタビー68」(68mm/15.4g)が存在します。この二つの違いを理解し、使い分けることが、より緻密な戦略を可能にします。最大の違いは、その「サイズ」と「重さ」です。
「チャタビー85」(85mm/29g)が、飛距離を武器に広範囲をサーチし、シーバス、ヒラメ、青物といった比較的大型のターゲットを狙うのに適しているのに対し、「チャタビー68」(68mm/15.4g)は、よりライトなタックル(MLクラスのシーバスロッドなど)で扱いやすく、ベイトフィッシュが小さい時や、プレッシャーが高い状況下での「食わせ」の釣りに特化しています。
港湾部や小規模河川でのシーバス狙いや、チニング(クロダイ)、あるいはライトなサーフゲームで、85mmではアピールが強すぎると感じる場面で、68mmのナチュラルな存在感が効果を発揮します。飛距離性能は85mmには及びませんが、それでも同クラスのバイブレーションの中ではトップクラス。
アクションは85mm譲りのタイトバイブレーションを踏襲しており、リトリーブスピードへの対応力も抜群です。85mmをパイロットルアーとして広範囲を探り、反応がなければ68mmでフォローする、あるいはベイトサイズに合わせて使い分ける。このローテーションが、あなたの釣果をさらに引き上げてくれるはずです。
飛距離と波動で差をつける!チャタビーとJUMPRIZEおすすめルアー5選
- チャタビー85 おすすめカラー:状況別最強セレクション
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) チャタビー 85
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) チャタビー 68
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) ぶっ飛び君 95S
- JUMPRIZE(ジャンプライズ) かっ飛び棒 130BR
1. チャタビー85 おすすめカラー:状況別最強セレクション
チャタビー85のポテンシャルを最大限に引き出すためには、状況に応じた「カラーセレクト」が欠かせません。「おすすめカラー」は一つではありませんが、抑えておくべき基本となる考え方があります。まず、どんな状況でも安定した釣果をもたらし、パイロットルアー(最初に投げる色)として外せないのが、「リアルイワシ」や「ブルピンイワシ」といった、ベイトフィッシュを忠実に再現した「ナチュラル系」カラーです。
特に海が澄んでいる時や、日中のプレッシャーが高い状況では、このリアルさが魚に見切られにくい最大の武器となります。JUMPRIZEならではの「レンズキャンディーグローベリー」も、フラッシングとグロー(夜光)のアピールを併せ持ち、デイ・ナイト問わず高い実績を誇る人気カラーです。
次に、朝夕のマズメ時や、海が濁っている状況で圧倒的な存在感を放つのが、「アピール系」カラー。「ピンクウェーブ」や「チャートバックパール」、「アカキン(赤金)」、「グリーンウェーブ」などは、少ない光量でもシルエットを際立たせ、遠くの魚にもその存在を気づかせ、リアクションバイトを誘発します。特にサーフのヒラメ狙いでは、「ヒラメゴールド」や「ピンク系」が鉄板カラーとして人気です。
さらに、ナイトゲームのシーバス狙いでは、シルエットをはっきりと見せる「ブラック系」や、常夜灯周りで効果的な「パール系」も有効な選択肢となります。これらのカラー特性を理解し、天候、時間帯、水の透明度、そしてベイトの種類に合わせてローテーションしていくこと。それこそが、チャタビー85で釣果を最大化するためのカラー戦略です。
2. JUMPRIZE(ジャンプライズ) チャタビー 85
「飛距離」と「泳ぎ」、そして「汎用性」。ショアからのルアーゲームにおいて、アングラーがバイブレーションプラグに求める全ての要素を、かつてない次元で融合させたのが、この「チャタビー85」です。JUMPRIZE代表・井上友樹氏の実釣経験と、妥協なきこだわりが生み出したこのルアーは、もはや単なる「鉄板バイブの代用品」ではありません。全長85mm、自重29g。
ABS樹脂製でありながら、内部構造の最適化により、同サイズのメタルバイブに匹敵、あるいはそれ以上の圧倒的な飛距離を叩き出します。逆風を切り裂き、他のアングラーが指をくわえて見るしかなかった遥か沖のナブラや潮目を、あなたの独壇場へと変えるのです。しかし、チャタビー85の真価は、ただ飛ぶだけではありません。リトリーブを開始した瞬間に立ち上がる、極めてレスポンスの良いタイトバイブレーションアクション。
この強すぎず弱すぎない絶妙な波動が、シーバス、ヒラメ、マゴチ、青物と、ターゲットを選ばず、あらゆるフィッシュイーターの本能を刺激します。デッドスローから超高速リトリーブまで、どんなスピードでも安定して泳ぎ切り、アングラーの意のままにレンジ(水深)コントロールが可能。リフト&フォールでのボトム攻略も得意中の得意。推奨フックは#6。
このセッティングが、アクションと強度のベストバランスです。人気カラーの「リアルイワシ」や「レンズキャンディーグローベリー」を結び、広大なフィールドにフルキャストする。その瞬間から、あなたの釣りの可能性は、無限に広がります。
3. JUMPRIZE(ジャンプライズ) チャタビー 68
チャタビー85の「飛び」と「泳ぎ」のDNAを受け継ぎながら、より「食わせ」に特化し、ライトタックルでの扱いやすさを追求したのが、弟分である「チャタビー68」です。全長68mm、自重15.4g。このコンパクトなシルエットは、ベイトフィッシュが小さい時や、ハイプレッシャーな状況下で、85mmではアピールが強すぎると感じる場面において、絶大な威力を発揮します。
港湾部や小規模河川でのシーバスゲーム、あるいはチニング(クロダイ)において、その繊細なアプローチは、スレきったターゲットの口をこじ開けるための強力な武器となります。アクションは、85mm譲りのタイトバイブレーション。小さいながらも明確な振動を手元に伝え、アングラーにルアーの動きを確実に把握させます。リトリーブスピードへの対応力も高く、スローな誘いからリアクション狙いの早巻きまで、多彩な演出が可能です。
18gという自重は、MLクラスのシーバスロッドや、ライトショアジギングロッドでもストレスなくフルキャストでき、同クラスのバイブレーションの中ではトップクラスの飛距離を誇ります。推奨フックは#8。85mmをメインに据えつつ、この68mmをフォローベイトとしてタックルボックスに忍ばせておくことで、あなたの攻略の幅は格段に広がります。「あと一歩、食わせきれない」。そんな悔しい場面で、この小さな巨人が、あなたを助けてくれるはずです。
4. JUMPRIZE(ジャンプライズ) ぶっ飛び君 95S
チャタビーが「バイブレーション」で波動のアピールを追求するならば、この「ぶっ飛び君 95S」は、「シンキングペンシル」で飛距離と食わせを両立する、JUMPRIZEのもう一つの「飛び」の答えです。チャタビー85(29g)に匹敵する、あるいはそれ以上の飛距離(平均80mオーバー)を、95mm/25gというコンパクトなボディで実現。
その名の通り、キャストした瞬間の「ぶっ飛び」感は、まさに異次元です。しかし、ぶっ飛び君はただ飛ぶだけではありません。ただ巻きすると、水平姿勢を保ったまま、お尻を左右に激しく振る「テールスライドアクション」を発生。この強烈な波動が、バイブレーションとは異なるナチュラルなアピールで、シーバス、ヒラメ、青物を魅了します。
そして、ぶっ飛び君最大の武器が「フォール」。リトリーブを止めると、水平姿勢を保ったまま、細かくローリングしながら沈下。この動きが、特に低活性なヒラメやシーバスに対して、強烈な「食わせの間」を与えるのです。
チャタビーの強波動に反応がない時、ぶっ飛び君のナチュラルな波動とフォールアクションが、状況を打開する鍵となることは少なくありません。チャタビーとぶっ飛び君、この二つの「飛び道具」を使い分けること。それが、JUMPRIZEのショアゲーム戦略をマスターする上で非常に重要です。
5. JUMPRIZE(ジャンプライズ) かっ飛び棒 130BR
「チャタビー85でも、ぶっ飛び君95Sでも、まだ届かない」。そんな、アングラーが直面する「飛距離」という絶対的な壁を、真正面から打ち破るためにJUMPRIZEが生み出した最終兵器。それが「かっ飛び棒 130BR」です。全長130mm、自重38g。
その空気抵抗を極限まで排除した専用設計ボディと、高比重タングステンを用いた重心移動システムは、キャストした瞬間、他のルアーを置き去りにする、まさに「ロケット」のような弾道を描きます。PE1.5号ラインで平均90m、最大で100mを超えるというそのポテンシャルは、もはやシンキングペンシルの領域を超え、メタルジグに匹敵します。
他のアングラーがキャストを諦めるような爆風のサーフ、誰も到達できない沖の潮目。そこが、かっ飛び棒の独壇場です。アクションは、ただ巻きするとワイドなS字スラローム。そして、リトリーブを止めれば、BR(バックロール)の名の通り、水平姿勢を保ったままヒラヒラと揺れながら沈む「バックロールフォール」。
この「泳ぎ」と「フォール」の両面で、シーバス、ヒラメ、そして青物の捕食本能を刺激します。チャタビー85が「万能な飛び道具」なら、かっ飛び棒130BRは「飛距離特化の決戦兵器」。この二つをタックルボックスに揃えることで、あなたのショアゲームに、もう死角はなくなります。
まとめ:チャタビー85で、飛距離と釣果の壁を打ち破れ
チャタビー85というキーワードから始まったあなたの探求は、このルアーが単なる「重いバイブレーション」ではなく、JUMPRIZEの「飛び」と「泳ぎ」へのこだわりが凝縮された、ショアゲームの常識を変える革新的な存在であることを明らかにしたのではないでしょうか。
この記事では、チャタビー85のインプレッションで絶賛される圧倒的な飛距離性能、レスポンスの良いタイトバイブレーションアクション、そしてシーバス、ヒラメ、青物といったターゲットを選ばない汎用性について、具体的な使い方やフックセッティング、カラー戦略と共に徹底的に解説しました。弟分であるチャタビー68との使い分けも、あなたの戦略の幅を広げるはずです。
今、あなたのアクションプランは明確です。それは、ご自身のタックル(Mクラス以上のロッド推奨)と、攻略したいフィールドを再確認すること。そして、広大なサーフ、逆風の堤防、遥か沖のナブラといった、「飛距離が足りない」と諦めていた状況でこそ、このチャタビー85を信じてフルキャストすることです。
その一投が、今まであなたが見ることのできなかった世界へと、あなたを導いてくれるはずです。チャタビー85を手にした未来、あなたはもう「届かない」という言い訳をすることはありません。圧倒的な飛距離と信頼のアクションを武器に、誰よりも遠くのターゲットを仕留める、エキスパートアングラーへと進化していることでしょう。
