釣具店の棚で、圧倒的な存在感を放つダイワのセットアッパー。数々の輝かしい釣果報告やエキスパートからの絶大な支持を耳にし、気になっているアングラーは多いでしょう。しかし、いざ手に取ってみると、「本当にただ巻きだけで釣れるのか?」「この多彩なラインナップから、どう選べばいい?」「そもそも、いつ、どんな状況で使えばいいんだ?」そんな疑問が次々と湧き上がり、購入の一歩を踏み出せないでいませんか。
この記事は、そんなあなたのための完全ガイドブックです。爆釣ルアーとして名高いセットアッパーの使い方を基礎から徹底的に解説し、あなたが抱える全ての悩みを解決します。このルアーの正しい使い方を知れば、今まで反応させきれなかった魚との距離が、劇的に縮まることをお約束します。セットアッパーで何が釣れるのかという基本的な問いから、ダイワが誇る全種類とおすすめサイズの選び方、シーバスや青物といったターゲット別の攻略法まで。
さらには、実績多数の人気カラーランキングや、最新技術レーザーインパクトの威力に至るまで、セットアッパーの全てを網羅します。この記事を読み終える頃には、あなたは自信を持って最適な一本を選び、フィールドでその真価を発揮できるはずです。
- セットアッパーの基本にして奥義「ただ巻き」の正しい使い方とコツ
- ダイワが誇るセットアッパー全種類と、状況別おすすめサイズの選び方
- シーバスから青物まで、ターゲット別に釣果を最大化する攻略法
- 投入すべきタイミングの見極め方と、ルアーポテンシャルを引き出す状況
- 実績で選ぶ!本当に釣れる人気カラーランキングと最新技術の威力
もう迷わない!セットアッパーの基本性能と正しい使い方

- セットアッパーはいつ使えばいい?投入すべき絶好のタイミング
- ダイワのセットアッパーは何種類ある?全サイズとモデルを徹底解説
- シーバスから青物まで!セットアッパーで釣れる魚種を一挙公開
- 基本にして奥義「ただ巻き」の極意とスピードコントロール
- セットアッパー75Sの飛距離は?小型モデルのポテンシャル
1. セットアッパーはいつ使えばいい?投入すべき絶好のタイミング
セットアッパーが最も輝くのはいつか。その答えは、魚が水面まで出きらない、少し下のレンジを意識している時です。
具体的には、まず表層系のルアー(トップウォーターやシャローミノー)で反応が得られない状況。魚の気配はあるのに食わない、そんな時にセットアッパーを投入し、一段下のレンジを探ることで、それまで沈黙していた魚が嘘のように反応することがあります。
次に、足場の高い堤防や磯。これらの場所では、一般的なミノーは足元で水面から飛び出してしまいますが、セットアッパーのDR(ダイブラトル)モデルなら、優れたレンジキープ力でピックアップの瞬間までしっかり泳ぎ切り、足元に潜む大物を誘い出します。
また、潮目やカケアガリ、河川の流れのヨレといった、魚が着きやすい変化のあるポイントをダイレクトに攻めるのにも最適。その圧倒的な飛距離で、他のルアーでは届かなかったピンスポットを直撃できます。デイゲームでは、速巻きによるリアクションバイト狙い、ナイトゲームでは、デッドスローなただ巻きでじっくりと見せて食わせる、といった使い分けも可能。
つまり、セットアッパーは特定の状況にしか使えない特殊なルアーではなく、攻めあぐねた時の突破口を開いてくれる、万能な中層攻略の切り札なのです。
2. ダイワのセットアッパーは何種類ある?全サイズとモデルを徹底解説
ダイワのセットアッパーシリーズは、アングラーの多様なニーズに応えるため、非常に豊富なラインナップを誇ります。まず、基本となるサイズ展開は、小さい順に75S、97S-DR、110S-DR、そして最も有名な125S-DR、最大サイズの145S-DRの5種類。
基本的には、フィールドにいるベイトフィッシュのサイズに合わせて選ぶのがセオリーです。75Sは港湾部のマイクロベイトパターン、97S-DRや110S-DRは全国のフィールドで最も平均的なベイトサイズに対応、125S-DRと145S-DRは大型ベイトを捕食するランカーシーバスや青物を狙うのに最適です。
さらに、ターゲットに特化した派生モデルも存在します。その代表格が、高強度ボディと貫通ワイヤー、太軸フックで武装したセットアッパー 青物スペシャル。メータークラスのブリやヒラマサとのガチンコファイトを想定した、まさに決戦兵器です。また、フックシステムを強化したLHモデルもあり、磯のヒラスズキなど、よりタフな相手に挑むための選択肢も用意されています。
これらの多彩な種類を理解し、自分のターゲットとフィールドに合ったおすすめサイズを選ぶこと。それが、セットアッパーを使いこなすための第一歩となるのです。
3. シーバスから青物まで!セットアッパーで釣れる魚種を一挙公開
セットアッパーで一体何が釣れますか?という質問に対する最もシンプルな答えは、フィッシュイーター全般です。このルアーが持つ、ただ巻きだけで自動的に食わせの間を生み出すナチュラルなアクションは、魚種を問わず捕食本能を強烈に刺激します。
もちろん、メインターゲットとして開発されたシーバス、特に磯のヒラスズキには絶大な威力を発揮します。しかし、そのポテンシャルはそこに留まりません。ショアからのキャスティングゲームで人気の青物、ブリ(ワラサ、イナダ)、ヒラマサ、サワラ(サゴシ)などは、セットアッパーが最も得意とするターゲットの一つ。
専用モデルである青物スペシャルが登場したことからも、その実績は折り紙付きです。さらに、サーフからキャストすれば、フラットフィッシュのヒラメやマゴチも高確率でヒットしてきます。その優れたレンジキープ力は、ボトムから少し浮いたレンジを泳ぐベイトを演出するのに最適なのです。夜になれば、タチウオも格好のターゲット。
独特のウォブンロールアクションは、タチウオの側線を強く刺激し、猛烈なバイトを誘発します。その他、地域によってはサクラマスや海アメマスにも効果的。もはや、特定の魚種を狙うルアーではなく、中層を攻略するための万能兵器。それがセットアッパーなのです。
4. 基本にして奥義「ただ巻き」の極意とスピードコントロール
セットアッパーの使い方は、驚くほどシンプルです。それは、投げて、ただ巻くだけ。しかし、このただ巻きこそが、セットアッパーを最強たらしめる基本にして奥義なのです。
このルアーは、リトリーブを開始すると、重心が前方にロックされ、ボディを左右に振りながら泳ぐウォブンロールアクションを発生させます。そして、その最大の特徴は、一定速度で巻いている最中に、時折ふらっとバランスを崩す千鳥アクションが自動的に発動すること。
この予測不能な動きが、追尾してきた魚にとってたまらない食わせの間となり、リアクションバイトを誘発するのです。アングラーが難しいロッド操作をする必要は一切ありません。釣果を分ける唯一にして最大のコツは、リトリーブスピードのコントロールです。
魚の活性が低いと感じる時や、ナイトゲームでは、ルアーが泳ぐか泳がないかギリギリのデッドスローリトリーブ。逆に、デイゲームや魚の活性が高い時は、ファストリトリーブでリアクションを狙う。その中間のミディアムリトリーブが、最もルアーのアクションが安定し、基本となります。
この3つのスピードを状況に応じて使い分けるだけで、釣果は劇的に変わるはず。まずは信じて巻き続けること。それがセットアッパーの使い方をマスターする最短ルートです。
5. セットアッパー75Sの飛距離は?小型モデルのポテンシャル
セットアッパーシリーズの中で最も小型な75S。そのコンパクトな見た目から、飛距離が出ないのでは?と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、その心配は無用です。ダイワ公式のテストデータによれば、セットアッパー75Sの飛距離は、13gという自重にもかかわらず最大で59mを記録しています。
これは、同クラスのシンキングミノーの中でもトップクラスの数値。もちろん、この飛距離性能も、兄貴分たちと同じくサイレントウエイトオシレートの恩恵です。この小さな巨人が活躍するのは、イワシの稚魚やイナッコといった、マイクロベイトをターゲットが偏食しているシビアな状況です。
大きなルアーには見向きもしないセレクティブなシーバスも、このリアルな一口サイズのシルエットには、思わず口を使ってしまいます。特に、常夜灯が絡む港湾部や、小規模な河川の河口部では、そのポテンシャルを最大限に発揮。ただ巻きはもちろん、軽いトゥイッチを加えてヒラを打たせるアクションも効果的です。
シーバスだけでなく、メバルやカマスといったライトゲームのターゲットにも有効。小さいからとボックスの肥やしにするにはあまりにもったいない、高い実力を持ったスペシャルなモデル。それがセットアッパー75Sなのです。
釣果直結!セットアッパーおすすめ人気カラーランキングBEST5

1. 【第1位】チャートヘッドイワシ:科学の力で食わすリアルベイトの極致
数あるセットアッパーのカラーの中で、現在最も高い人気と実績を誇るのが、このチャートヘッドイワシです。もはや説明不要の鉄板カラーであり、私たちの人気カラーランキングでも堂々の第1位に輝きました。このカラーがなぜこれほどまでに釣れるのか。
その秘密は、ダイワの最先端技術であるレーザーインパクト(3Dマルチ反射構造)にあります。従来のホログラムが、ルアーの表面で光を平面的に反射させるのに対し、レーザーインパクトは、ルアー内部に組み込まれた多角的な反射板によって、まるで生きた魚の鱗が光を内側から放つような、立体的で生々しい輝きを生み出します。
澄み潮のデイゲームで、太陽光を浴びたその姿は、もはやルアーではなく、群れから逸れた一匹のマイワシそのもの。セットアッパー特有の艶めかしいウォブンロールアクションと相まって、その効果は絶大です。賢くスレたランカーシーバスや大型青物でさえ、それが偽物であることを見破れず、何の疑いもなくバイトに持ち込みます。
特に、ベイトフィッシュがマイワシやカタクチイワシである状況では、これ以上のマッチ・ザ・ベイトは存在しないでしょう。このカラーは、単なるリアルプリントを超えた、科学的根拠に裏打ちされた釣れる要素の塊。あなたのボックスにこの一本があるだけで、日中のタフコンディションに対する絶大な自信が生まれます。まだその威力を体験したことがないのなら、次回の釣行で真っ先に投げるべき一本です。世界が変わるかもしれません。
2. 【第2位】ブルピンイワシ:マズメと青物に絶対的な信頼を置ける定番色
夜と昼の境界線、朝夕のマズメ時。魚たちの活性が最高潮に達するこのゴールデンタイムにおいて、最も信頼できるカラーは何かと問われれば、多くの中上級者がこのブルピンイワシを挙げるでしょう。私たちの人気カラーランキングでも、その実績と信頼性から第2位にランクインしました。このカラーは、青物狙いのアングラーにとっては、もはや説明不要の殿堂入りカラー。
背中のブルー、腹部のピンク、そして側面のシルバーホロという配色は、光量が少ない状況下で魚に発見されやすく、かつ食わせる力を持つ、計算され尽くしたカラーリングです。背中のブルーは空の色に、側面のシルバーホロはベイトの鱗の輝きに、そして下から見上げた際にシルエットを際立たせる腹部のピンク。
この三つの要素が、セットアッパーのウォブンロールアクションによって複雑に絡み合い、高活性なフィッシュイーターの捕食本能を激しく揺さぶります。もちろん、その威力は青物だけでなく、シーバスにも絶大。特に、ベイトを求めて広範囲を回遊するシーバスに対して、その高いアピール力で遠くから魚を呼び寄せることができます。
まずめ時に何を投げるか迷ったら、まずはこのブルピンイワシから。その選択が、時合を逃さず、最高のスタートを切るための最も賢明な一手となるはずです。あらゆる状況で安定した結果を出してくれる、まさに頼れるエースピッチャーのような存在です。
3. 【第3位】クリアアデルケイムラピンクイワシ:紫外線発光がスレた魚に効く
人間の目には見えない光、紫外線。魚類にはこの紫外線が見えていると言われ、この光を味方につけるのがケイムラカラーです。ダイワ独自のリアルホログラムであるアデルと融合したこのクリアアデルケイムラピンクイワシは、近年その驚異的な釣果で人気が急上昇。私たちのランキングでも第3位に食い込みました。
このカラーの強みは、人間の目にはリアルなイワシカラーに見えながら、魚の目には紫外線を受けて妖しく青紫色に発光して見えるという二面性にあります。特に、曇天や雨天、朝夕のマズメ時といったローライトコンディション、そして水深のあるエリアでは、可視光線は届きにくくても紫外線は豊富に存在します。
そんな状況下で、このカラーだけが生命感溢れる光を放ち、他のルアーには反応しない魚にその存在を気づかせることができるのです。アデルホログラムが持つ本物の魚皮のようなナチュラルな輝きに、このケイムラの発光が加わることで、スレきった魚さえも思わず口を使ってしまう、抗いがたい魅力を生み出します。
腹部に配色された赤いバイトマーカーも、最終的に魚に的を絞らせ、フッキングを確実なものにする重要な役割を果たしています。見た目のアピールと、見えない光のアピール。この二つの力を兼ね備えたハイブリッドなこの一本は、あなたのカラーローテーションに新たな革命をもたらす可能性を秘めています。
4. 【第4位】不夜城:ナイトゲーム・濁り潮で無類の存在感を放つ
その名の通り、夜の闇や濁った水中で、眠らない城のように輝き続ける。不夜城は、セットアッパーシリーズの中でも、アピール力という点において右に出るもののない、私たちの人気カラーランキング第4位の実力派です。このカラーの最大の武器は、側面から腹部にかけて大胆に採用された強発光のグロー(夜光)と、背中の視認性が高いチャートカラーのコンビネーションにあります。
月明かりすらない漆黒の闇夜、雨後の激しい濁りが入った河口。そんな、視覚情報が極端に制限される状況下で、このカラーは圧倒的な存在感を放ちます。ヘッドライトの光を短時間浴びせるだけで、水中を泳ぐ軌跡がはっきりと見えるほどに強く発光し、ルアーの位置をアングラーに知らせると同時に、遠くの魚にもその存在を強烈にアピール。
特に、常夜灯の明暗部を攻めるナイトゲームのシーバスや、夜間に接岸するタチウオ狙いでは、独壇場とも言えるほどの強さを見せます。また、デイゲームであっても、深いレンジや濁りが強い状況では、この光が最後のひと押しになることも少なくありません。
セットアッパーの力強いウォブンロールアクションによって、光が明滅し、攪拌される。その様は、まさに弱ったベイトが放つ最後の生命の輝き。視界が効かないタフな状況を打開するための、最も信頼できる光。それが不夜城なのです。
5. 【第5位】3Dイナッ子:河川や汽水域のシーバス攻略に必須のベイトカラー
海だけでなく、河川や運河、そしてその境目となる汽水域。これらのフィールドでシーバスを狙う上で、最も重要なベイトフィッシュの一つがイナッコ(ボラの幼魚)です。そして、そのイナッコパターンを完璧に攻略するために生まれたのが、この3Dイナッ子カラー。
私たちの人気カラーランキングでは、その汎用性と実績の高さから第5位にランクインしました。このカラーは、背中のオリーブグリーンから側面のシルバー、そして腹部のホワイトへと続くグラデーションが、イナッコの体色を極めて忠実に再現しています。特筆すべきは、3Dプリントによるリアルな鱗模様。
これが、セットアッパーが泳ぐたびにヌメリ感のある複雑な光を放ち、本物のベイトフィッシュと見間違えるほどの生命感を演出します。イナッコが水面付近で群れている状況で、その群れの少し下をこのルアーで通す。すると、群れから外れた一匹のイナッコだと誤認したシーバスが、躊躇なく襲いかかってきます。
派手さはありませんが、ベイトフィッシュに酷似したその姿は、セレクティブなシーバスに対して最も効果的なアプローチの一つ。特に、秋の落ち鮎シーズンが終わった後や、春のバチ抜けが始まる前の、イナッコがメインベイトとなる時期には、ボックスから外すことのできない必須カラーとなります。ベイトを制する者が、そのフィールドを制す。その言葉の意味を、このカラーが教えてくれるでしょう。
まとめ:セットアッパーの使い方をマスターし、釣りの常識を変える

ダイワが誇る傑作ミノー、セットアッパー。その基本的な使い方から、多彩な種類の選び方、そして釣果に直結するカラーセレクトまで、この記事を通してその全貌を明らかにしてきました。もう、釣具店の棚の前で、どれを選び、どう使えばいいのかと悩む必要はありません。
このルアーの核心が、アングラーを悩ませる複雑なロッドアクションではなく、信じて巻き続けるというシンプルな使い方にあること。そして、そのただ巻きの中に、魚を狂わせる魔法のアクションが隠されていることを、あなたはもう知っているはずです。シーバスから青物まで、あらゆるフィッシュイーターを魅了するそのポテンシャルは、あなたの釣りの可能性を無限に広げてくれるでしょう。
では、ここからが本番です。次なる具体的なアクションプランは、あなたのホームフィールドとメインターゲットを思い浮かべ、それに最も適したおすすめサイズを一本、そして心から信じられる人気カラーを一つ、実際に手にすることです。それが、港湾シーバスを狙うための75Sのレーザーマイワシなのか、あるいは磯の青物に挑むための125S-DR青物スペシャルのブルピンイワシなのか。
答えは、あなたの心の中にすでにあるはずです。そして、次の釣行で、難しいことは一切考えず、ただひたすらに巻いてみてください。きっと、あなたのロッドティップに、今まで感じたことのないような、明確な生命感が伝わるはずです。
そのシンプルな一歩が、あなたの釣りを劇的に変える未来へと繋がっています。今までルアーを見切っていた賢い魚たちが、まるで魔法にかかったかのように、次々とあなたのルアーに襲いかかってくる。そんな衝撃的な体験が、あなたを待っているのです。
セットアッパーは、あなたの釣りの引き出しを確実に増やし、これまで決して獲れなかった一匹との出会いを現実のものとします。このルアーの使い方をマスターした時、あなたの釣りはもっとシンプルに、そして比較にならないほどエキサイティングなものへと進化するでしょう。
この記事で得た知識が、あなたのタックルボックスに自信という名の最強の武器を加え、素晴らしい釣果へと繋がることを心から願っています。